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日々の暮らしのなかで

あらかじめ決まっていた四択

2016年11月05日 | スポーツ
ずいぶん前の話で申し訳ないが、
2020東京オリンピックのエンブレム騒動を
覚えておられるだろうか?

満を持して登場したデザインには
様々な疑惑が噴出して、
白紙になり、改めてデザインの選考が始まった

素人もSNSなどでそのデザインを公表したりした

中には秀逸なものもあったけど、
やはりプロが考えるものとはちょっと違うなと感じる

それは「エンブレム」と言うものを、
どう捉えているかによると思う

僕の職業は印刷業

広告のデザインはしているし、
それで飯を食っているから、一応は
プロと言うことになる

褒めてもらえる時もあれば
そうでない時も多い僕のデザイン

そんな僕が偉そうに最上段から書き殴るには
些かの戸惑いもあるが、そうなのだ

あえて「素人」と書かせてもらったのは
一括りの表現であって、SNSで公表した中には
プロも居られたやも知れませんが、その点は
平にご容赦のほどを

話が迂回してしまいましたが、
素人が考える時には、
「エンブレム」を考えるとして
どうしても過去のエンブレムのイメージに寄りがちだ

オンリピックのエンブレム!と言われれば
数点が脳裏に浮かぶ
それに「T」とか日本のイメージを加えて発想される

しかしあえて「デザイン」をするのであれば
その枠から離れたデザインもまた「エンブレム」と言える

今回決まった「市松模様」のエンブレムは
そういう点では見た時にインパクトがありました

その他の案は「いかにも」的な印象でしたよね
しかし、それが逆にインパクトを増大させる効果だとしたら

あの発表の時、
A〜D案の四つがあり、市松模様だけが
特異なデザインに映りました

今から思えば

「これを選んでください」

とも見えます

真実がどうかは別にして、
あの手法は僕もよく利用しています

クライアントから広告のデザインを受ければ、
2種類か3種類のカンプを作って確認してもらいます

どのデザインも丹精込めたものなのは当然ですが
そこにはやはり、自分なりの気持ちが入ったデザインは
あるものです

それを目立たせ強調するために
悪く言えば「その他」を同時に持って行きます

時には意図しないモノが選ばれる時もありますが、
一応は自信作が選ばれる確率が高いと思います

2020東京オリンピックの再選考の場合が
これに当てはまるか否かは、
僕の知るところではありませんが、
ふと、思ったもので
ここに書いてみました
 
 
 
コメント
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