土曜日の夕方、家族で矢掛町の「松の茶屋」という豆腐・懐石料理のお店に初めて行ってきました。190年前の庄屋を約2年かけて改修したそうで、門を入ると前庭がありその奥にどっしりとした大きな母屋があります。二階建ての土蔵も何棟かあり、照明が適度に配置されていてとても趣きがあります。当日はなんと100名以上の予約があったそうです。この日のためにかねてより予約していたものですが、広間の隅の席がとれて、眺めるお庭の灯りに照らされたモミジがとても美しく印象的でした。もちろん、お料理もなかなかのもので楽しいひと時もあっという間に過ぎました。
担当の方をひとめ見てびっくり。娘の同級生のお母さんでした。当初からお勤めになっているようで、お運びも手馴れたものです。ちょうど3年目に入ったところだそうです。この方の末の娘さんが、以前、京都の宮川町で芸妓をされていたことがあり、京都に行ったとき、人の紹介で写真を撮らせてもらったことがありました。そのときの写したのが上の写真です。撮ったものをご両親にお送りしたところ、お礼の電話をいただきました。今、どうされているのかとお聞きしたら、結婚されて神戸にお住まいだそうです。何とお相手がそのお母さんぐらいの年配の方で、結婚するのは年上の方と覚悟はしていたものの、あまりにも年上だったので、少々ショックだったとか。この娘さん、どうしても舞妓になりたいというので、許したとのことでしたが、この娘さんが笛の名手で、師匠の師匠が人間国宝だそうです。今はもう引退されていますが、京都から声がかかっており、子育てが落ち着いたらお座敷にもまた出てみたいとのことでした。
帰りにぜひ、滝と水車を見て帰ってくださいということでしたので、そちらに廻ってみると滝が流れ、大きな水車が廻っていました。ライトアップされた竹藪と灯りはとても素晴らしいものでしたが、残念ながらカメラを持参していなかったことが悔やまれます。このお店を運営しているのが、真備町にある会社だそうです。最近、美星町鬼ヶ嶽温泉・鬼の湯荘あとを買い取ったそうで(今は整地されている)来年の秋には、新しくお店をオープンされるとか。国の名勝ともなっているあのあたりの紅葉は特に素晴らしく、料理と温泉、そしてゆくゆくは宿泊もできるような施設にされるそうです。オープンが待たれますね。