未熟なカメラマン さてものひとりごと

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日本一の石燈籠

2009-05-23 01:24:21 | 観光名所


 先日、広島県府中市の日本庭園のある食事処「恋しき」に行ってきました。そちらでいただいた府中市の観光パンフレットに、同じ府中市に何と、日本一の石燈籠があるとの観光情報が載っていました。しかも場所は何とこの「恋しき」の隣りでした。
 この石燈籠、たしかにデカイのですが、これがほんとに日本一なのだろうかと少し疑念も持ちました。いらぬお世話とは思いながらネットで真偽のほどを確かめてみることにしました。
 この石燈籠は、金毘羅神社にあって、地上総高9m・笠石面積7.4㎡(四畳半)約8年の歳月(一説には30年)をかけて天保12年(1841)に完成したそうです。
 それ以前に、日本一と名乗っている石燈籠は、南禅寺の三門前の石燈籠です。この三門が寛永5年(1628)にされたのでおそらく同時期のものと思われますが、その高さは6メートルです。
 
それから、最も有力な候補が、お隣り岡山県の吉備津彦神社の石燈籠です。高さ11m、笠石は八畳敷きの広さがあり、日本一と言われているそうです。しかもこちらは2基もあります。その形はまさに府中市の石燈籠に瓜二つ。
また、新しいものでは、福岡県八女市の八女伝統工芸館には、地上高10.5メートル、平成2年11月23日完成した日本一とする石灯籠がありますし、滋賀県甲賀郡土山町の平成万人灯は、高さ9.33m(基礎上)自然石の石灯篭では日本一の大きさを誇るとあります。
 その時代に建立された、それぞれ日本一と称される石燈籠、当時日本一とするのが、正しいのかもしれません。

  石灯籠が伝わったのは飛鳥時代。仏教とともに大陸からやって来たようです。奈良県の當麻寺(たいまでら)にあるのは日本最古のものとされています。仏前に神聖な火をともす、献灯のために使われました。電気がなかった時代、石灯籠は大切なともしびを守るものでした。そのため、必ず火を入れる部分があります。「火袋(ひぶくろ)」があるものをすべて石灯籠と呼びます。桃山時代には、寺や神社だけでなく庭にも置かれるようになりました。千利休が、茶室の周りの庭に古びた石灯籠をしつらえたのです。以来、石灯籠は日本で独自に発展していったのです。(NHK美の壷より)
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