未熟なカメラマン さてものひとりごと

ようこそ、おいでくださいました。

椿のジュウタン 岡山県矢掛町圀勝寺 4月13日

2013-04-22 21:37:42 | 神社・仏閣

ビロードのような光沢のある深紅のジュウタン

4月13日 今年も矢掛町の圀勝寺(こくしょうじ)にツバキを見に行ってきました。気温の高い日が続いたせいか、今年はどこも桜を初め、春の花々の開花が1週間以上早かったようですね。この圀勝寺のツバキ、昨年行ったのが4月21日で見ごろでした。それなら、今年は少し早めにと、13日に行こうと思っていたら、前々日の朝刊に圀勝寺のツバキが見ごろと、しっかり紹介されてしまいました。しまったと思いました。なぜなら、記事を読んだ大勢のカメラマンが来ると、なかなかいいアングルで写真が撮れないからです。
それから、お寺の駐車場に至る周辺の道約100mがとても狭いので、対向車があったら随分苦労することになります。あまり人がいないことを期待して自宅を7時に出発。約25分で到着しました。幸いにも付近の道で対向車には一度も会いませんでした。

お寺に到着すると、地区の方がテントの下で準備に忙しそうでした。椿まつりの期間中、こちらでは無料で飲物などが振る舞われます。駐車場には、観光客のものと思われる車は2台だけで、しかも1台は帰るところでした。ということで、撮影には願ってもない好条件でした。こちらのツバキですが、樹齢300年とも350年とも云われています。お寺のいわれによりますと、同寺には奈良時代の遣唐使、吉備真備の祖母を祀る社があり、ツバキは1699年(元禄12年)に祖母の遺骨が入った骨蔵器が寺近くで出土したころに植えられたとされているそうです。

そうすると、時代は江戸時代の初期、5代将軍綱吉のころになります。赤穂浪士の討ち入りが元禄15年ですから、その3年前ですね。さて、この圀勝寺のツバキ、樹高は8メートルにもなり矢掛町の天然記念物に指定されています。それで何が有名かといいますと、八重の大きめの深紅の花が、そのままの状態で地面に落ちて、それらが花の層を造り、一面ビロードのジュウタンのようになるのです。撮影をしていると、数分間隔で、ツバキの花が「ポトン」と静寂の中に落ちて行きます。先にいたカメラマン、この落ちているところを撮影しようと、連射で挑んでいますが、なかなかうまくタイミングが合わないようです。落ちるのを見てシャッターを押したのでは間に合いませんし、予測して撮影するのも不可能に近いでしょう。

撮影は、午後から逆光になるので、午前中がいいでしょう。ここ数年、毎年撮影にきていますが、ウグイスが鳴く静寂の地、午前中は特に青空が広がりとても清々しい気分になります。次に向かったのが、井原市野上町の花桃の里です。個人宅を中心にあちこちに花桃(源平枝垂れ桃)が咲いています。こちらは、時間的に逆光となりました。そしてそのあと、相原公園でグループ会社の人たちと、お花見(桜はとっくに終わっていましたが)でした。今日は、特に充実した週末の一日となりました。



井原市野上町・花桃の里
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする