未熟なカメラマン さてものひとりごと

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山陰の小京都 津和野を訪ねて 平成27年5月5日(火)その2

2015-05-11 00:52:06 | 古い町並み

太鼓谷稲成神社の千本鳥居 石段を上がるのが大変です。

前回のつづき
駐車場の係りの方に聞くと、目指す太鼓谷稲成神社へは充分歩いていけるということでした。殿町通りに別れをつげ、信号を渡ってJR山口線の高架を潜ると、立派な神社がありました。境内にとてつもない大きな古木があります。この神社はさぎ舞いで有名な弥栄神社といいます。さらに進むと、いよいよ、太鼓谷稲成神社の千本鳥居です。

千本鳥居というと京都伏見の伏見稲荷大社が有名ですが、朱色の鳥居が連なる景観はいかにも日本的として、大勢の外国人観光客が押し寄せているそうです。しかし千本鳥居といっても実は、800基ほどしかないそうです。但し、稲荷山全体では、1万基を超えるそうですから、さすがにすごいですね。

さて、太鼓谷稲成神社の千本鳥居ですが、いかんせん木製ですから雨風にさらされ、痛みが激しいところが随所にみられました。これだけの数を維持しようとすると維持費も大変だと思います。鳥居を潜りながら、急な坂道を右に左に進むと、眼下に姿を現す津和野の町並み、山々に囲まれ、そのほとんどがオレンジ色の石州瓦で、それらが一体となってとても美しく感じます。よく箱庭のようと形容されますが、まさにそのように思いました。



日本五大稲荷のひとつといわれる太鼓谷稲成神社の立派な社殿

さて、やっとのことで神社の境内に着きました。社殿が美しく、千本鳥居とは打って変わってとても雅な印象を受けます。なるほど日本五大稲荷もうなずける景観です。下に広い駐車場もありました。当然、知っていれば車で来たでしょう。遠くにJR山口線も見えました。そうだったとSL山口号の到着時刻を調べると、12時58分で、1時間ほどあり、それまでに、下りてどこかで昼食をとることにしました。

弥栄神社のはずれに、手打ちそばの看板があるお店を見つけました。そば打ちが趣味の私としては、ぜひ味わってみたいと思いました。当日はGWということもあり、時間もお昼時とあって店内は満席状態でしたが何とか席に着くことができました。ここはシンプルにざるそばを注文します。さすがにプロが打つそばは、一味違いますね。硬すぎずやわらかすぎず、麺の太さも均一で、味も実にいい、このようなそばが我が家で打てたらと素直に思いました。このあとお土産を買ってJR津和野駅に急ぎ戻りました。

駅に着くと、定刻1分前、急いで入場券を購入し、ホームにかかる陸橋を駆け上ります。私は特別に撮鉄ではありませんが、SLなら誰もが撮影をしたいと思うでしょう。やがて大勢の観光客が注視する中、ゆっくりと列車が入ってきました。煙突の煙はそれほどでもなく、汽笛もなりませんが、その黒い列車はさすがに迫力があります。ホームにいた一人のちびっ子が「かっちょいい!」ということばを繰り返し叫んでいました。運転席を除くとまるで0戦のようなコクピット、計器類が並び、昭和12年川崎車両製造とプレートに書いてありました。機関車の後ろには石炭を積み上げた小さな車両がついています。そして列車が止まると、中から大勢のファミリーが降りてきました。岡山では絶対に見ることのできない光景です。少し得した気分になって、最後の目的地、津和野城に向かいました。(つづく)



SLやまぐち号の雄姿。すごい人気です。
コメント
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