未熟なカメラマン さてものひとりごと

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2015(平成27年)高校女子駅伝 優勝校を予想する。 世羅高校(広島)の巻

2015-12-14 21:11:27 | 駅伝

昨年の大会から 2区・向井優香が青森山田を捉え3位に浮上する

本日も、引き続き有力校の分析をしてみたいと思います。
例によって敬称略とさせていただきます。過去の駅伝記事は、カテゴリーから‘駅伝’を選択ください。

今回、取り上げるのは広島県代表、広島県立世羅高等学校(以下、世羅高校)です。
世羅高校は、明治29年に創設され、今年で119年目を迎える伝統ある学校です。陸上競技部は男子で8度の優勝を誇り「駅伝の世羅」として全国にその名を知られています。

広島県のほぼ中央に位置する世羅郡世羅町、人口は2万人弱の小さな町です。巨大な観光農園や農作物の販売所が多く、シーズンには西日本各地からの花を巡る観光バスで賑わいます。

駅伝有力校としては、めずらしい県立の高校です。   
メンバーは当然ながら全員が広島県の出身です。今年は、小吉川志乃舞(3)、向井優香(2)という二人のトップクラスのランナーを擁し、大会に臨みます。

それでは、駅伝の過去の記録(全国大会の順位と記録、県大会記録)の推移を見てみましょう。
18回大会(2006)36位 1.12.53 県大会 1.13.05 初出場
19回大会(2007)39位 1.13.01 県大会 1.13.31
20回大会(2008)34位 1.11.39 県大会 1.12.02 中国地区代表
21回大会(2009)14位 1.11.21 県大会 1.10.18
22回大会(2010)17位 1.11.19 県大会 1.11.57
23回大会(2011)11位 1.09.44 県大会 1.09.54
24回大会(2012)33位 1.12.52 県大会 1.12.27
25回大会(2013)12位 1.09.39 県大会 1.11.56
26回大会(2014)10位 1.09.35 県大会 1.11.39
27回大会(2015 ? ? 県大会 1.08.57(県新記録)

今年の県大会で、ついに8分台という素晴らしいタイムで県新記録を樹立しました。都道府県大会の記録では、岡崎学園(愛知)、常磐(群馬)、西脇工業(兵庫)、興譲館(岡山)に継ぐ、5番目の成績となっています。

それでは、県大会、各区間の成績を見てみましょう。昨年との比較です。
タイム 1.08.57(県新記録) 昨年 1.11.39
1区 小吉川志乃舞(3)19.24 ← 小吉川志乃舞(2)20.19
2区 浅田 琴音 (3)13.27 ← 浅田 琴音 (2)14.15
3区 見田 杏花 (2)09.57 ← 背戸 美幸 (3)09.58
4区 長尾明日香 (3)10.00 ← 長尾明日香 (2)09.57
5区 向井 優香 (2)16.09 ← 向井 優香 (1)17.10

昨年と比較し、大幅に記録を伸ばしています。特に1区の小吉川志乃舞、2区の浅田琴音、5区の向井優香は素晴らしい走りを見せてくれました。
3区、4区でも昨年のタイムを維持していますので、全体的に2分32秒もの短縮となりました。

次に昨年の全国大会の結果を見てみましょう。(学年は当時)
タイム 1.09.35 総合10位
1区 小吉川志乃舞(2)19.31 区間6位
2区 向井 優香 (1)13.08 区間3位
3区 長尾明日香 (2)09.57 区間10位
4区 中畑 友花 (3)09.39 区間6位
5区 背戸 美幸 (3)17.20 区間30位

1区、2区のいわゆるロケットスタートで3位の好位置につけました。3区、4区でも踏ん張り5位を死守、初の入賞が期待されましたが、5区の後半で力尽き、10位となって入賞を逃しました。

次に3000m、5000m.の持ちタイム本年と昨年を見てみましょう。
(全国ランキング、10月17日現在)
<3000m> 
向井 優香  9.04.81 03位  ← 9.30.14 88位 
小吉川志乃舞 9.14.34 11位  ← 9.15.13 20位
<5000m> 
向井 優香  15.31.92 1位  ← 昨年50傑にデータなし
小吉川志乃舞 15.36.96 2位  ← 昨年50傑にデータなし

3000mで、小吉川志乃舞が好調を維持し、向井優香が大幅にタイムを更新している点、また5000mでは、共に15分30秒台という素晴らしい成績は、他を圧倒しています。あとは、他の3人がどのように踏ん張るかが明暗を分けます。昨年の目標は、ずばり入賞でした。
今年は山梨学院大学附属高校と同様、最低でも入賞、できれば表彰台をと、県民の期待も相当高くなっています。
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2015(平成27年)高校女子駅伝 優勝校を予想する。 山梨学院大附属高校の巻

2015-12-11 23:40:27 | 駅伝
全国大会もあと10日余りとなりました。引き続き今回も有力校の分析をしてみたいと思います。
例によって敬称略とさせていただきます。過去の駅伝記事は、カテゴリーから‘駅伝’を選択ください。

今回、取り上げるのは山梨県代表、山梨学院大附属高校です。
山梨学院大附属高校は、スポーツの盛んな高校です。サッカー部、駅伝部、野球部、水泳部、レスリング部があり、どれも全国大会に出場するレベルにあります。

それでは、駅伝の過去の記録(全国大会の順位と記録、県大会記録)の推移を見てみましょう。
21回大会(2009)32位 1.13.99 県大会 1.14.17
22回大会(2010)40位 1.14.40 県大会 1.12.25
23回大会(2011)13位 1.09.40 県大会 1.11.22
24回大会(2012)12位 1.09.31 県大会 1.11.55
25回大会(2013)06位 1.08.21 県大会 1.09.30(県新記録)
26回大会(2014)04位 1.08.21 県大会 1.10.15
27回大会(2015 ? ? 県大会 1.09.25(県新記録)

見ておわかりのように、2011年から飛躍的に記録がアップしているのがわかると思います。
これは、監督に荻倉史郎氏が就任したことによります。静岡県の御殿場市の中学で指導し、全国中学校駅伝で、優勝5回の実績を持っています。優秀な生徒を集めることが困難な公立の中学校で、この実績はまさに指導者の実績ともいえます。

高校では、学校の寮に泊り込み、生徒と生活を共にし、指導してきました。これは、興譲館高校の森政前監督に通じるところがあります。豊川高校前監督の森安彦  氏の退任のときの挨拶で、「わずか5人で女子部を創設し、試行錯誤の過程が一番楽しかった」と言っていたことを思い出します。まさに萩倉史郎監督としては、今まさにその心境なのではないでしょうか。

さて、記録ですが、一昨年が6位、昨年が4位と表彰台も目前に迫ってきました。特に本年は、3000mランキング1位9.01.23(10月6日現在)5000m.ランキング1位15.58.12(10月6日現在)の記録を持つ、絶好調、島田美穂がいます。
この1年で急成長し、この記録は高校歴代6位となるものです。
表彰台はおろか、優勝のチャンスも十分あると思います。
それでは、県大会の成績を見てみましょう。
タイム 1時間9分25秒(県新記録)
1区 島田美穂 (3)19.30
2区 唐澤優奈 (2)13.31
3区 森野純夏 (1)09.50
4区 吉住 茜 (1)10.02
5区 三浦祐美香(3)16.32 新記録

次に昨年の大会での結果です。(学年は当時)
タイム 1時間8分21秒 総合4位
1区 島田美穂 (2)19.37 区間8位
2区 高橋真衣 (3)13.06 区間2位
3区 三浦祐美香(2)16.32 区間4位
4区 欅林万由 (1)09.30 区間4位
5区 畠山実弓 (3)16.20 区間10位

スタートは8位でしたが、第2中継所では高橋真衣の活躍により5位に浮上。以降は終始4位をキープ、この安定感が山梨学院大附属の持ち味「総合力」でしょうか。



昨年の大会より 最終5区 畠山が一時、常磐を捉えたが、


前大会での目標が3位以内でした。今年は最低条件として捉え、優勝も視野に入れていることでしょう。
好調の島田美穂が1区、三浦祐美香5区は間違いのないオーダーでしょう。1区で飛び出し、後につなげる戦いです。2区、3区.4区に誰をもってくるか。早川可奈子(3)、唐澤優奈(2)、森野純夏(1)、吉住茜(1)あたりでしょうか。いずれにしても層の厚い山梨学院大附属です。

今年こそは、萩倉監督の集大成、優勝にからむ戦いをする、信じて止みません。
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京都の紅葉 隠れた名所を歩く おすすめコース その2

2015-12-08 23:48:28 | 紅葉
-前回のつづき-
(宝厳院 ほうごういん)




次に向かったのが、天龍寺塔頭の宝厳院です。場所はわかっているものの入り口がわからず苦労しました。大きく回りこむ感じでやっと到着です。茅葺の屋根が印象的です。
境内の庭園は、回遊式となっており、庭園を巡る散策路が巧妙に配置されています。この季節のカエデは特別見事です。
紅葉の名所として、広く知られており、拝観者の数は特別多く感じました。






 庭園の整備もとても行き届いていて、庭の苔に生えた草をとる作業中の人も目にしました。
中心部には巨大な岩や、ひときわ大きなカエデもあり目を引きます。出口から続く参道には両側にカエデが植栽され、モミジのトンネルのようでとても美しく感じました。

次に向かったのが、大河内山荘です。いったん保津川に出て河川敷を歩いていくことにしました。するとどうでしょう。川には、カップルが乗る幾艘もの手漕ぎボートが浮かび、その光景には、なぜか郷愁を感じました。




小さなボート)
するとどうでしょう。川岸に近いところで特別小さいボートが行ったり来たりしているではありませんか。若手の女性がしっかり手を動かして漕いでいます。思わず、笑ってしまいました。まさにジョーク。無線の小さな手作りボートでした。誰が操縦しているのかなと、近くを探すといました。木陰に隠れるように、バイクに腰掛け無線を操縦している老人の姿があったのです。周りには興味深そうに眺める人の姿もありました。




(大河内山荘)
嵐山公園(亀山地区)内を散策し、丘を登る感じで進むとやっと大河内山荘に到着です。
大河内山荘の名前は、以前から耳にしていましたが、入るのは初めてでした。拝観料は、本日最高額の1000円でした。その値段を聞いて引き返す観光客の姿もありました。この1000円には、お茶(抹茶と菓子)の値段も含まれていますので、特別高いものではありません。そういえば、協定されているのか本日の拝観料はどこも500円でした。






この大河内山荘は、小倉山の南面に、時代劇の名優大河内傳次郎が30年の歳月をかけてこつこつと創り上げた庭園です。順路を進むと、山の中に分け入る回遊式の庭園となっています。贅沢にも嵐山を借景に眼下には保津川の清流をみることもできます。また月香の市内展望台からは、京都市内の街並みを望むことができます。野趣あふれる山歩きに似た体験もできて、他の寺社とは異なります。
一時、ポツリと雨が落ちましたが、その後は回復し、一日傘なしで過ごすことができました。




そして、最後にお抹茶席でお茶をいただき、山荘をあとにしました。

長い竹林の道を進み、JR嵯峨嵐山駅へ歩くこと15分。ホテルに着いて、歩数を見ると、何と22,500歩でした。実によく歩いたものです。



竹林は、京都の代表的観光スポット

- 2日目 -
京都府立植物園)
NHKのBSプレミアムで放送していた「京都人の密かな楽しみ」という番組の中で、京都人しか知らない紅葉の穴場として紹介されていたのが、府立植物園でした。地下鉄烏丸線北山駅を降りてすぐのところに入園口(北山門)があります。到着したのは開園時間直後の午前9時過ぎ、入園者の姿はほとんどありません。案内板に従い、園内を歩きますが、よくぞ町の中にこれだけのスペースを確保できたものと、感心します。



京都人が教える紅葉の名所





木立を抜け、池の東屋あたり、見事なカエデが幾重にも折り重なっています。カメラマンの姿も何人か目にしましたが、他の観光地とは違いとてものどかです。
大きなレンズで池に来るカワセミを狙っている人、三脚を立ててじっくり撮影している老カメラマン、思い思いのスタイルで楽しんでいるようです。幾種類のツバキもきれいな花を咲かせ、紅葉に華を添えています。

植物園を出る頃、入れ違いに大勢の団体客が入園してきました。次に向かったのが、東山の青蓮院門跡です。

(青蓮院門跡 しょうれんいんもんぜき)
地下鉄東西線東山駅で降りて、知恩院方面に歩くと、大楠の巨木が目に飛び込んできます。
根の張りがこれまたすごくて、びっくりします。樹齢は800年以上ともいわれています。道はゆるい勾配でそれほど広くないのですが、大型の観光バスが何台も通り、注意が必要です。
青蓮院門跡は、皇室ゆかりの格式の高いお寺として知られています。最初に向かうのが華頂殿です。ここから、室町時代に相阿弥が作ったという庭園を眺めたい、というのが一番の目的でした。座敷から眺める紅葉にはほんとうに癒されます。
人が多いのでなかなかよいアングルでの撮影は難しいのですが、こればかりは仕方ありません。



池泉回遊式庭園



青蓮院庭園は、池泉回遊式となっていて、実際にお庭に出て散策することもできます。
散策のあと、最後に茶室「好文亭」でお茶をいただくことにしました。(抹茶と菓子付き、別途拝観料1000円必要です。)
江戸時代の天明八年に、天明の大火で御所が炎上し、後桜町上皇は青蓮院を仮御所として非難されましたが、その際、この好文亭を御学問所として使用されたそうです。明治以降は茶室として使用されていましたが、平成5年に焼失、平成7年に完全復元されたものです。障壁画は、日本画家の上村淳之画伯の花鳥図です。



裏千家流によるお点前

4名の方と同席でした。撮影もOKと了解いただきましたので、裏千家のお手前をじっくり拝見いたしました。ここでお茶がいただけるのは、秋では11月のみとなっています。
青蓮院をあとにし、次に向かうのは、今回最後の目的地、圓得院です。

世界遺産「知恩院」の前を通り、円山公園に向かうと、高台寺の前にあるのが圓得院です。
入り口がわからず苦労しましたが、やっと到着です。

(圓得院)
円徳院は、秀吉の妻「ねね」の終焉の地として知られています。座敷の間から眺める庭園は素晴らしいと聞いていたのでとても楽しみにしていました。
正門を入り方丈に入ると、南庭に向かって座っている人たちにわかりやすくとてもしっかりとした口調で説明をされている人がいました。
しばらく耳を傾けたあと向かったのが、反対側の北庭です。





ねねが晩年に眺めた圓得院の北庭

このお庭は、伏見城北政所化粧御殿の前庭を移したもので、当時の原型をそのままに留める桃山時代の代表的庭園で、国の名勝に指定されています。「ねね」もこの庭を眺めながら晩年を過ごしたのでしょう。
係の方が、「一番手前から見ると、一層美しく見えますよ」ということで後ろにひくと、どうしても一人の老人が縁側に鎮座していて根負けです。しかしその美しさは別格でした。




こうして今回の旅を終え、新幹線で帰途に就いたのでした。本日の歩数は14000歩でした。
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京都の紅葉 隠れた名所を歩く おすすめコース その1 

2015-12-05 00:30:43 | 紅葉
今年も京都の紅葉の名所を訪ねたいと思いました。9月中に何とかホテルを予約し訪ねたのは11月の第4週、まさに見ごろの時季でした。
肝心の天気ですが、両日とも曇天、降水確率も40%となっていました。しかしこればかりはどうすることもできません。晴天と曇天では、紅葉の美しさはぜんぜん違います。

さて、今回は未だ訪ねたことのない寺社を中心に、嵯峨野、東山を中心に廻ることにしました。京都駅でコインロッカーに荷物を入れようと思いましたが、どこも空いていません。荷物預かり所には長蛇の列が幾重にもできていました。これを待っていては1時間以上もかかると思い、最初の目的地、JR嵯峨嵐山駅まで持っていくことにしました。嵐山駅では幸いにもいくつか空いていて一安心です。



鳥居本の平野屋 茅葺き屋根が郷愁を誘います。

(鳥居本・平野屋)
最初に目指したのは、嵯峨鳥居本の重要伝統的建造物群保存地区です。特に茅葺き屋根が美しい、平野屋の紅葉を上から撮ってみたいと思ったからです。所要時間は、駅から徒歩20分ぐらいでしょうか。上というのは、店の前が高架になっていて道路が走っており、そこから撮影するとなかなかいい角度で写真が撮れるのです。赤い毛氈が敷かれた縁台に、和装の女性が座ると実に絵になるのですが、こればかりは運を天に任すしかありません。少し残念だったのは、茅葺にかかるカエデの葉がすでに散ってしまっていたことです。



無縁仏と紅葉は独特の景観

(あだし野念仏寺)
町並み保存地区のすぐ近くにあるのが、あだし野念仏寺です。こちらも初めてではありませんが、無縁仏とカエデの紅葉の取り合わせが美しいという記憶があったので訪ねてみました。特に勾配のある参道沿いの紅葉は実に美しいものです。念仏寺の境内はそれほど広いものではありませんが、仏舎利塔の他、中心部に位置する西院の河原には、八千体を数える無縁仏の石仏・石塔があり独特の景観を作りだしています。但し、西院の河原での撮影は禁止されています。この河原の入り口付近に特に赤い紅葉があり、色のバリエーションもなかなかのものです。



厭離庵は隠れ里の雰囲気です。

さて、ここからが未知の寺社です。
(厭離庵 えんりあん)
あだし野から南に下り、途中、紅葉の名所として名高い祇王寺や二尊院には目もくれず目指したのは、厭離庵(えんりあん)でした。もともと非公開のお寺でしたが、近年期間を設けて公開されているようです。うっかりすると通りすぎてしますような細い路地が入り口です。入り口には控え目な案内板がありました。
このお寺は、小倉山の麓に位置し、歌人・藤原定家が住まいした山荘の旧跡です。あの小倉百人一首を編纂したところとして有名です。
「見渡せは 花も紅葉もなかりけり 浦のとまやの秋の夕暮」は誰もが知る名歌ですね。
境内はそれほど広くはありません。ひなびた、という形容が一番似合うお寺です。こちらでは落ちもみじが有名だそうなのですが、今年の紅葉、残念ながら暖冬が影響したためか、色の鮮明さや形も今ひとつでした。



宝筐院の見事な紅葉にため息 ドウダンツツジも美しい

(宝筐院 ほうきょういん)
厭離庵から清涼寺方面に向かい突き当たりの右に位置するのが宝筐院です。入り口には三脚、一脚はお断り、中型カメラ、大型カメラでの撮影は禁止となっていました。一眼レフは55ミリまでと非常に厳格です。庭園に入ると、監視員役のお坊さんの目がとても気になりました。

それにしても美しい、ため息の連続です。宝筐院は、平安時代に白河天皇の勅願寺として建てられました。紅葉の時季になると、境内が紅葉一色に染まります。特に、本堂前の枯山水庭園は、回遊式庭園となっており、苔と白砂の上を覆うようにもみじが広がる様子を見ることができます。まだドウダンツツジも数多く植栽されており、鮮やかな赤は、特に鮮烈です。本堂の畳の間に座し、庭園の紅葉をみると額縁のように切り取られ、その美しさには感動します。



小さな店員さんが大活躍のお店 納得の味と価格

(一休み)
ちょうど、お昼頃になったので、どこかで食事をしたいと思っていました。嵐山方面に向かう途中、看板に「かかし」と書かれた一軒のお店を発見。京都名物の湯豆腐もあるようでした。ここにしようと入り口を開けると、中から小さな女の子が出てきました。食事を終えたご家族と思ったらエプロンをしているではありませんか。

「お客さま、1組がお待ちなので、こちらの縁台にかけてお待ちください」とのこと。
やがて、席が空いたようで「どうぞ」と店内の席に案内されました。
店内にはほかに3名の女性の店員さんがいました。
皆さん、はきはきしていて、とても好印象です。
観光地という土地柄、外国人観光客も多いようで、ファミリーと思えるアジア系の団体が一組ありました。その小さな店員さん、席の移動をジェスチャーで案内しています。
へーと感心するばかりですが、絶えず客の動向に気を配り、大人顔負けの対応です。
帰りには、「よかったらどうぞ」と名刺をもらいました。
いったい、彼女はいくつなのか気になり、年齢を聞くと、指で折って9歳と教えてくれました。
ただ感心するばかりでした。

天龍寺に近くなると、道路は大混雑しまるで都会の真ん中にいるようです。そして目立つのが人力車です。そういえば、鳥居本から何台見たことか。車夫(引き手)は決まってイケメン、乗るのは和装のカップルか、女性同士。磨き上げられた肉体には、感心します。引きながら説明もしないといけないので知識も必要です。料金ですが、12~13分の1区画で2名4000円、1区間30分なら2名9000円だそうです。

次に目指すのは比較的よく知られている天龍寺塔頭の宝厳院です。(つづく)



嵐山周辺の歩行者天国 まるで都会の雑踏です。
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2015年(平成27年)高校女子駅伝有力校を分析する。 岡崎学園高校の巻き

2015-12-01 23:13:13 | 駅伝

京都宝厳院の紅葉 本文とは関係ありません。

今年の都道府県大会でもっともタイムの早かった岡崎学園高校を分析してみたいと思います。
例によって、敬称略、過去の駅伝記事は、カテゴリーから‘駅伝’を選択ください。

昨年の全国大会で6位に終わった豊川高校ですが、今年はリベンジと思っていた矢先、
何と愛知県大会で新鋭、岡崎学園高校に敗れたというニュースに衝撃が走りました。
この岡崎学園高校とは、どのような高校なのでしょうか。簡単なプロフィールをご紹介しましょう。

岡崎学園高校は、愛知県にある私立の高校。創立は1906年(明治39年)です。学科は「普通科」のみで『人間教養コース』(女子生徒のみ)と『特進コース』とに分かれています。各地の中学校から特待生として有望な選手をスカウトし、寮生活を中心に強化をはかっています。2011年からはスポーツ専攻の学生募集(スポーツ進学コース)を開始し、女子のみのバレーボール部、駅伝部とソフトボール部への特待生募集も行っています。

そのデビューは、10月4日、鳥取県倉吉市でおこなわれた第30回くらよし女子駅伝でした。強豪校は国体で主力選手が欠場していたものの、立命館宇治高校、豊川高校を押さえての優勝でした。

次に県大会で豊川高校とのタイム差を区間ごとに見ていきましょう。
岡崎学園高校 豊川高校の順
1区 川口桃佳(2) 18.51  猿見田裕香(2) 18.42 +0.09
2区 光部凪沙(3) 13.20  中森 紗南(2) 13.32 -0.12
3区 夏目蒼衣(2) 09.54  瀧  紋奈(3) 10.04 -0.10
4区 伊藤早紀(3) 09.56  松井 優実(1) 09.54 +0.02
5区 西河原瑞(3) 16.22  森藤  凪(3) 16.56 -0.34
合計タイム岡崎学園高校 1.08.23 豊川高校 1.09.08
結果は45秒の差をつけての圧勝でした。

次に、3000mのランキングを見てみましょう。(上位100位)
26位 川口桃佳(2) 9.20.62
35位 西河原瑞(3) 9.23.89

一方、豊川高校を見てみると、
12位 猿見田裕香(2) 9.14.38
61位 松井優実(1) 9.28.37
81位 中森紗南(2) 9.31.49
96位 瀧 紋奈(3) 9.32.92
豊川高校の猿見田裕香を除いては特に、秀でた選手はいませんが、これが総合力なのでしょうか。
過去、スーパー高校生の鷲見梓沙をはじめ山田日菜野、堀優香、関根花観、加冶屋ななこ、岩出玲亜を擁して頂点を極めた当時の豊川高校の姿は、今はありません。

次に過去の大会の両者の結果をみてみましょう。
平成26年(2014) 
豊川高校 1位 1.08.29 岡崎学園高校 2位 1.10.53 タイム差 2分24秒
平成25年(2013)
豊川高校 1位 1.08.14 岡崎学園高校 2位 1.11.55 タイム差 3分41秒
平成24年(2012)
豊川高校 1位 1.08.24 岡崎学園 3位 1.12.24 タイム差 4分00秒
そのタイム差は年々つまっていたものの、一気に抜き去った感じです。
これも有望な選手をスカウトし、育成してきたその成果がでてきたのでしょうか。

昨年、都道府県予選会でタイム1位だった常磐高校は、全国大会では3位でした。コースも気象条件も違う予選会のタイムは参考にしかなりません。
本番で、岡崎学園高校がどのような走りをするのか、注目したいと思います。



隠れた紅葉の名所 京都府立植物園
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