未熟なカメラマン さてものひとりごと

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香川県の桜の名所を訪ねて 紫雲出山/三豊市 平成31年4月6日(土)

2019-04-10 00:13:33 | 桜の名所
このところ広くメディアでも紹介されている、三豊市の紫雲出山(しうでやま)の桜を是非、見たいと思いました。あの、ピンク色の桜の向こうに穏やかな瀬戸内海の多島美が広がるあの夕景、私もぜひ同じカットで写真を撮ってみたいと思ったのです。
自宅を、早朝7時半に出発、目的地の大浜漁港には、9時過ぎに到着しました。駐車場はすでに満車状態でした。

桜シーズンには、頂上駐車場までマイクロバスがピストン運行しています。料金は往復400円でした。マイクロバスは、10台以上はいたと思います。乗車の待機場所には大勢の人が列を作っていました。バスは山道を、エンジン音を響かせながら登ります。すぐ眼下に瀬戸内海の穏やかな景色が見えてきますが、視界がいまひとつでした。島はシルエット程度しか見えません。頂上駐車場には、当然ながらマイカーの姿はなく、閑散とした様子です。
ここから、頂上までは、登山道を10分少々歩かなくてはなりません。お年寄りには少々きついかもしれません。



大浜漁港臨時駐車場 駐車場は手前の両側にもあります。


チケット売り場 マイクロバス代往復400円


ピストン運行するマイクロバスと待機所で列をなす人々。週末には最大3時間待ちとか。


頂上駐車場です。臨時駐車場からの所要時間は約20分です。

開花情報では、前日に5分咲きと紹介されていましたが、何と満開見ごろではありませんか。少々早いかもと心配していましたが、うれしい誤算でした。おまけに空は晴天で最高のお花見日和となりました。桜は、ソメイヨシノの淡いピンクだけではなく、その他の種類の濃い目のものや、緑がかったものもあり、そのグラデーションは実に美しいものでした。
赤い毛氈や赤い日傘の木陰でお茶を楽しむ人たち、東屋で穏やかな瀬戸内海をじっと見つめる人など、様々のスタイルで春の一日を謳歌しているようです。

展望台からの眺めは最高でした。一番のビューポイントなので、混雑していると思っていましたが、意外とそうでもありませんでした。満開の桜の向こうにはうっすらと島々が見え、想像通りの世界が広がっていました。しかし、あの三豊市観光交流局提供のあの一枚の写真、なかなかその場所を特定できません。素晴らしい眺望で、何も否定するものではありませんが、あのカットはどうして撮ることができたのか、結局、最後までわかりませんでした。
あのニューヨークタイムズに、紹介された「2019年に行くべき52か所」に堂々と7位にランクインした、夕景の一枚です。瀬戸内を代表しての一枚だったようですが、日本で選ばれたのはこの一枚だけでした。

展望台下側の一段下がった木立は、絶好の休憩場所です。あちこちでファミリーが弁当を広げています。あの乗り場からはとても想像もできないような別世界の静かな空間です。ここにこうしていられることの幸せを感じながら、しばし時を過ごしました。
1時間半ほど滞在し、いよいよ帰ることに。頂上駐車場にはマイクロバスが待機しており、なかなかの連携のよさです。大浜漁港まで帰ってくると、さらに待機する人は増えていました。情報によると、週末には1時間から3時間待ちとか。すごい人気です。

テントのお店の係りの方に「上の桜はどうでした。だいぶ咲いていましたか?」と尋ねられたので、「満開でしたよ!」と答えると、「昨日は5分咲きだったのに、もう満開ですか?」と逆に尋ねられたのが意外でした。



ソメイヨシノは満開でした


高い桜の並木


頂上展望台。コンクリート製のしっかりした建物です


展望台からの絶景。


やはり、あの写真はここからの撮影でしょうか



遺跡館にある喫茶コーナー。カウンター席は特等席


東屋で海をぼんやり眺める人


遺跡館喫茶コーナーを外から見る


赤い毛氈と赤い傘の下で休憩する人


特設の売店前の様子。お弁当も売っていました。車は業者のものです。


斜面に咲くサクラ


桜の間から見える島々


ソメイヨシノの薄いピンクとヨウコウとの共演


桜の間から見る瀬戸内の島々


コントラストがとても美しい


海に見入る人たち


オオシマザクラは、若葉も一緒。控えめなところがいいですね。


頂上展望台を下から見たところ。1階にはトイレがあります。


展望台前広場から一段下がったところに、桜の木立があります。


木陰で海を眺めるファミリー


スイセンが咲いていました。


桜の間から島影を見る


遊歩道沿いに椿があり、花弁が地面を覆います。


赤いピンクはヨウコウ(陽光)桜


静かな木立の中で憩う


ウグイスの鳴く声が響く清楚な空間です。


コスプレを楽しむ若い女性たちがいました。

ひとつだけ気になったことがありました。頂上から頂上駐車場に降りるときに見た、アジサイのことです。当然、今の時季には、あっても葉だけの状態ですが、そのアジサイの木に何とツバキが咲いていたのです。接木もしていないことも確認しましたが、何とも気になって仕方ありません。スタッフの人に尋ねると、「手入れをしているのは私たちですが、気づきませんでした」とのこと。ほんとに不思議です。
こうして、紫雲出山を堪能し、次に香川県2番目の人気の名所、朝日山森林公園を目指しました。(つづく)



ほんとに不思議。アジサイに椿の花びら
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井原市内の桜の名所を訪ねて 芳井町井山光福寺の枝垂れ桜 2019(平成31)年4月1日(月)

2019-04-02 23:37:24 | 桜の名所
福山市内からの所要の帰り、ふと光福寺の枝垂れ桜のことを思い出し、どんな様子か訪ねてみたい衝動に駆られました。
国道313号線を芳井方面に北上し、トンネル手前を天神峡方面に進み、赤い橋を渡って井山方面に進みます。道は狭く、特に小田川から北方面に抜ける道は、対向車が来たらどこで交わそうかと思うほどです。
まず、遠くから開花状況を確認するため、お寺の入り口を通り越し、谷を越えて向こうの山から確認をしようと思いました。開花状況によっては、そのまま帰ろうと思いましたが、ほぼ満開のように見えました。
このあたりは、いかにも山里という感じで、井原市内にもこのようなのどかな景観があったのかと思うほどです。民家を数軒見ることができました。
光福寺入り口に戻って、急勾配の細い山道を進みます。脱輪をしないか心配するほどの道幅で、しかもヘアピン状態の坂道です。やっと上りきり駐車場に車を入れることができました。

先客のカメラマン氏が一名いて熱心に撮影をしていました。
枝垂れ桜は、やはり満開でした。前回よりも花数が少ないように感じましたが、風になびく花穂はまるで枝垂れ柳のようで、優雅です。
どこか、岡山市の曹源寺の枝垂れ桜に似ていると思いました。

この日は、太陽が顔を出したり隠れたりとめまぐるしく変わります。
陽が差すのをじっと待っているわけにもいかず、かといって逆光ではなかなかいい写真は撮れません。それに風も強く撮影条件としては、今ひとつのお天気でした。
以前、住職の奥様から、この桜についていろいろ尋ねたことがありました。これだけ大きい木なのに、樹齢は100年にもなっていません。先代が植えた場所が肥料のよく効いた畑だったので、成長がよかったのでは、と伺いました。
境内には、コブシや木蓮、やや下方にヤマザクラも何本か咲いていて、被写体には困りません。気分もさわやかになります。

坂道を下ったり、登ったりしながら、いろんな角度から撮影をし、数十枚撮ったところでお寺をあとにしました。幸いにも天神峡付近まで、1台の車にも遭遇する事無く無事に帰ることができました。




峠から見る光福寺と枝垂れ桜


駐車場から見る枝垂れ桜


真下から見上げると意外とシンプルです


境内に咲くコブシの花


素晴らしいボリュームです。


しだれる枝先


細かい枝が伸びる


繊細な枝先


下部のボリューム


シルエット


可憐な花びら


屋根に降り注ぐ


ボリューム上部


寺から望む山里の景色


繊細な枝が伸びる


モクレンと山桜
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