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ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

京都の伝統工芸 京表具の工房見学。書画や絵画を鑑賞するために欠かせない技術の表装。

2022-09-08 | ものづくり

京都の伝統工芸のひとつ京表具。「これお糊?」

伝統工芸士である表具師、小野澤光紀さんの工房を訪れて、表具についていろいろ教えて頂きます。いよいよ裏打ちの工程を見学します。

表装と言われる表具は、書画を鑑賞、保存するために大切な技術。控えめで、目立たないことながら、その技術の良し悪しで、書画全体の趣に大きく影響を及ぼす侮れない高度な技なのです。

裏打ちをするものの材質などにより、糊の調合が異なるそう。糊は小麦粉でできています。

「これも長い経験と修練で会得することだよね~」とミモロ。

作業する大きな机に裏打ちをする作品と裏打ち用の薄い紙を広げます。


「これを裏打ちするんだって…」

作品は、裏返しにして、そこにスプレーで水を吹き、適度に湿らせます。

裏打ちの薄い紙に、糊を付けたハケで、均一に糊を伸ばします。

「だんだん透明になってくみたい…」と、そばでミモロは作業を息をのんで見学。

細い木の棒を、その紙の端に巻き付けるようにして、机から糊がついた紙を剥がしてゆきます。


「わ~すごい~」と、思わず声が…。


その薄い紙を作品の上に被せ、空気が薄い紙と作品の間に入らないように、ハケで注意深く伸ばします。


「その力の入れ具合難しそう…」とミモロ。「力入れすぎると、紙が歪んだり、紙破けちゃったりして…」と、ハラハラしながら。

でも、熟練の職人さんは、糸も簡単そうに作業を行います。
「そう、そういうところが職人さんってすごいんだよね~」とミモロ。つまり難しい作業などを簡単そうにできるまで、技術を身に着けているってこと。「なんでも、職人さんって、簡単そうにするところがカッコいい!」と憧れの眼差しのミモロ。

裏打ちした作品は、作業台から剥がして、乾かします。


「ふ~終わった~」じっと息をつめて見つめていたミモロはぐったり。そこまで緊張してなくてもよかったのに…


「本当にミモロちゃん、真剣に見てましたね~ハハハ~」と小野澤さん。
「だって、職人さんの作業ってすごいんだもの。ひとつひとつが真剣勝負でしょ!」そう、少しでも手が抜けない作業が続くのです。

さて、伝統工芸士である小野澤光紀さんは、その伝統の京表具の技を使い、さまざまな作品を自ら発表なさっています。
それは、伝統と現代アートの融合。
では、その作品のひとつを拝見しましょう。


*「表具 小野澤」のホームページもぜひ…

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