「素材の緻密な研究や新たな技法の開発なんか、いろいろやってるんだ~」と、ミモロは、机の上に並べられたさまざまなサンプルを見つめます。

ミモロが訪れているのは、京都岡崎の「京都市勧業館みやこめっせ」の地下1階の「京都伝統産業ミュージアム」の入口にある「MOCADギャラリー」。‘(ここは入場無料エリアです)
そこで3月9日まで開催されているのが、漆器など漆を用いた作品展。

「でも、なんか漆器作家さんの展示会とは違う感じ~」と。
そう、ここで行わているのは、「伝統産業技術後継者育成研修 漆工応用コース修了作品展」というもの。

それがどういうものであるか、知らない訪れているミモロなのです。
ギャラリーの入口付近には、螺鈿作品に使われる貝や、それを加工する行程の展示が…。

また海外からも採取された貝の特性などを示す、着色されたサンプルなども展示されています。

「あの~この展示は、どういうものなんですか?」と、会場にいらした方に伺うことに。研修の指導をなさっている講師の方です。

そもそも「伝統産業技術後継者育成研修」というのは、
「伝統産業から先進産業まで、地域産業を技術面から支援する産業支援機関」である「京都市産業技術研究所」が行っているもの。
京都の誇る伝統産業の維持・発展に必要な優れた技術を受け継ぐ人材育成のための研修です。
そこでは、いろいろな伝統産業の技術者育成が行われますが、今回、ミモロが訪れたのは、漆器など漆を用いた技術を学んだ人たちの作品展です。
ここでは、京都の漆工業界で活躍する講師や研究所研究員により、漆工の基礎的な技法の他、基礎から作品制作までを研修するそう。
研修は、京漆器の基礎的な技法を学ぶ「漆工コース」と蒔絵など加飾技法を中心に京漆器の専門的な技術を学ぶ「漆工応用コース」が、隔年で開催。それぞれ1年間の研修期間があり、定員は、各6名。受講料はそれぞれ約26万円です。
「あの~漆工に興味があれば、だれでも研修受けられるんですか?」とミモロ。
「あくまで後継者の育成が目的ですから…」と。「そうだよね~カルチャースクールに通う気分じゃダメだし、あまり高齢だと、後継者になれないかもしれないもんね~」とミモロ。
「選考には、書類審査、小論文、面接のほか、今までの作品や技術がわかるデッサンなどの審査もあります」と。
つまり、本気で伝統技術を受け継ごうという意欲と、それなりの技術があることが必須。
現在は、漆工応用コースには、3名が在籍し、今回、修了作品を展示発表しています。
「ミモロがネコじゃなかったら~いろいろもっと学べるのになぁ~研究のお手伝いもしたいなぁ~」と、思うミモロです。残念…。


「伝統の技と共に、そこに新な技術を使う…そういうことも研究しています」と。
現代の暮らしの中で使われる漆器…技術と共に、デザインなども、さまざまな試みがなされます。

「なんか可愛い重箱…」

「動物が好きなんです」というのは、この作品を制作した劉さん。台湾から日本の陶芸や漆器を学びに…。

「前から、日本の伝統の技に興味があって、いろいろな学んでいたんです」と、すでに作家として活躍しているそう。

伝統産業を支える後継者の育成は、京都市が力を入れている分野。
「文化庁とか、国は、後継者の育成サポートしてないのかな?」と思うミモロ。
どうなんでしょう~よくわかりません…。
さまざまな新な試みも見られる作品展です。
*「京都市産業技術研究所」の詳しい情報は、ホームページから。
いろいろな伝統産業のコースのことがわかります。ぜひ、興味のある若手の方、見てくださいね
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