ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

西陣の中心地、「千両ヶ辻伝統文化祭」で、生糸や織物の商いをする明治時代の町家を見学。

2022-09-25 | 京都

「ここ見学できるだ~」と、ミモロは、西陣の中心地、千両ヶ辻の古い町屋を訪れました。

いつもは公開されていない町家「大宮庵」です。

9月23日の秋分の日に、3年ぶりに開催された西陣の「千両ヶ辻伝統文化祭」。さまざまな文化イベントやお得なワゴンセールなどもあるお祭りです。

今出川通から、大宮通を南に進み、しばらく行くと、趣ある町家が軒を連ねていて、そのひとつ「大宮庵」では、この日、呉服、小物などの販売と共に無料の町家公開が行われます。


[大宮庵」は、明治初年創業の生糸卸商。当時は、同じような町家が連なった通りも、今は数えるほどしか古き建物は、修復保存しされていません。「だからすごく貴重だよね~」とミモロ。

かつての生糸卸商の名残をとどめる道具…秤が当時を物語ります。


多くの商人たちが訪れた店。「ここで接客したのかな?」と入口で…。


そして奥に進むと、お座敷が…


間口も広いお店ですが、その奥には、さらに敷地が続きます。
そこには、立派な中庭が…。

「もっと奥にもお座敷があるよ~」中庭を囲むように続く建物…。その規模の大きさから、ここが栄えたお店だったことが伺えるよう。

見学できる場所には、呉服や小物などが展示販売されていて、すでに午前中に多くの品々が売り切れたそう。

さて、いつも公開されていない建物を順路に沿って見学。「あ、2階にも行けるんだ~」と、階段ダンスを上がることに…

普段、階段ダンスは、襖などで隠されています。
日本各地の昔の建築で見られる階段の下を箪笥に有効利用しているスタイル。「すごくいいアイディアだよね~」といつも思うミモロです。

2階は、よく従業員の部屋などに使われていたケースが多いそう。
今は、展示スペースや

昔の品々を保管する場所になっています。

そこに置かれた長持ちなども、伝統の技を伝える品々です。

格子戸から、外が見える2階。「あ、清明神社のお祭りの子供神輿が通るみたい~」と、風にのって聞こえる声に耳を澄ませるミモロです。


台風の影響も少なかった京都…3連休もお天気は回復へ。
雨上がりの中庭は、緑の木々も美しく…「こういう景色、毎日見られていいね~」というミモロ。


「あ、蚊に刺されちゃった…」まだ油断はできません。

「3年ぶりにいろいろなお祭りやイベントが再開されてよかったね~」とミモロは、連休、あちこちへ出かけるつもりのよう。

日中は、30度近くに気温が上昇。でも、朝晩の涼しさに秋を感じる今日この頃です。

*「千両ヶ辻」の詳しい情報はホームページで

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賑わいを見せる3年ぶりの京都西陣「千両ヶ辻文化祭」。和装小物や衣料品など、お得な品も多数…

2022-09-24 | イベント

「あ、もっと早く来ればよかった~!」とミモロのママが思わず…なんとすごくお得な価格表示…

魅力的なワゴンが並ぶのは、京都西陣の「千両ヶ辻」と言われる、昔から生糸、織物などを扱う工房や商家が軒を連ね、1日の商いが千両に及ぶほど栄えた西陣の中心地。この日は、秋のイベントの日、普段は一般の人を相手にしていないお店も、品を並べます。

今出川通から大宮通を南に進む道沿いには、今も多くの商家や工房などがあり、京都らしい風情が残るエリアでもあります。


ここでは、毎年、秋分の日に西陣伝統文化祭という和文化をテーマにしたイベントが開催され、今年で18回目を迎えました。


西陣の文化に関する講座やクイズイベント、着物ショーや、雅楽、吹奏楽の演奏など、午前10時から16時半まで、さまざまな企画が大宮通で展開され、ミモロも毎年、楽しみに訪れていました。ここ2年、コロナの影響でイベントは中止、やっと3年ぶりの再開です。

あいにく連休には、台風の接近もあり、京都も午前中に雨が…でも、午後には、空はどんよりしているものの雨が降ることはなく、ミモロも14時頃、到着しました。

ミモロのママの楽しみは、さまざまな衣料品の卸の商店などのお得なワゴンセール。

「見て~スカーフ3枚で1100円だって~」
木綿やウール、シルクなどいろいろなスカーフが破格の値段で並んでいます。


スカーフだけでなく、洋服なども…あのカシミア100%のセーターは、なんと1100円…すでに完売状態。残念…
他に、帯締め、帯揚げ、足袋、草履、和装バックなどいろいろな和装小物も、破格の値段で並んでいます。

お買い物に夢中のママのバッグに入っていたミモロを見かけて、
「あ、ミモロちゃんがいる~また、会えましたね」と声をかけてくださったお店の方。慌ててミモロをバッグから出して、ご挨拶。「来年は、もっと早く来ます!」と取材よりワゴンが気になるママ。「もう~」とあきれ顔のミモロでした。

「そうですね~雨が心配でしたけど、思ったより大勢の方がお見えになって、どんどん売れちゃいました」と。

通り沿いには、野菜やお菓子、コーヒーなどのワゴンが続き、ミモロは、次々に見てゆきます。


「紅茶の専門店のワゴンもある~」


「あ、ミモロちゃん、覚えてますか?」とおっしゃるのはパンケーキのお店のご店主。

「もちろんで~す。今、入れますか?」とミモロ。「う~残念、今お待ちの方がいらっしゃるから、もう少し経ってからどうぞ~」と。

そこでミモロは、友禅作家の南進一郎先生の工房へ。

ここでは、手摺り型友禅体験ができ、まさに先生はご指導の真っ最中。

ちょっとご挨拶して、ミモロは、2階へ上がることに…。
築150年の町家を近年改装なさって、2階は、西陣や友禅などの資料が揃い、またイベントなども開催される文化スペースになっています。

しばし、写真家、水野克比古先生の写真集などを拝見。そう、水野先生は、ここ「千両ヶ辻」のご出身で、町の活性化に尽力なさっているのです。

「あれ~なんかお祭りの音がする…」と、急いで外に飛び出したミモロ。

秋分の日は、近くの「清明神社」のお祭りの日でもあります。

雨対策をした神輿が、通りを進みます。
「あ、鼓笛隊も…」


今年、10月22日に再開される「時代祭」に、ここ「千両ヶ辻」の方々も参加する順番が回ってきているそう。

10月は、京都各所の神社の祭りが、3年ぶりに再開されるところが多く、「わ~毎日、忙しいかも…」と、祭り好きのミモロは、ワクワクしています。

*「西陣千両ヶ辻」の詳しい情報はホームページで


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京都旅におすすめの「京都御所」。年間を通じ公開されて、事前申し込みもいりません。(公開日確認必要)

2022-09-23 | 歴史・史跡

京都の秋を巡っているミモロ。「そうだ~久しぶりに行ってみよう~」と出かけたのは、「梨木神社」から西に向かった「京都御所」です。


周囲4キロの「京都御苑」の北西に位置し、まずは、御苑の中をひたすら歩きます。

環境庁が管理する「京都御苑」。そこには、自然がいっぱい。彼岸花が、いろいろな場所で鮮やかな花を見せています。

「あ、ここにも萩の花があるよ~」


ミモロは、林の中を走るのが大好き。「キャ~キャ~」と声を出しながら楽しそう…

なにしてるの?「あのね。サッカーのパスの練習~」と松ぼっくりをボールにして蹴っては、前に進みます。

丸くない松ぼっくり、思ったような場所に行かないのも面白さかも…。「京都御苑」の自然もここを訪れる楽しみで、秋が深まると紅葉なども楽しめます。

そうこうしているうちに、「京都御所」の西側に到着。

「京都御苑」内は、歩くか自分の自転車以外、移動手段はありません。なので、時間のゆとりをもって訪れたいもの。

「京都御所」の参観受付は、西の「清所門」です。年間を通じ、予約なしで無料で参観できます。

待つこともないので、時間が有効に使えます。

荷物チェックを受けて、中へ進みます。

平城京から平安京に移ったのは、延暦13年(794)のこと。当時の平安京の内裏は、今の場所より、西にありました。火災により内裏は移動し、元弘元年(1331)から明治2年(1869)までの約500年、ここが天皇のお住まいに…。

この場所に移ってからも、何度も火災に…。「昔の京都って、本当に火事多いんだよね~」とミモロ。落雷や火の不始末など、木造の建物は、あっという間に焼失し、何度も再建されることに…。そのため、京都にある歴史的木造建築のほとんどは江戸時代のものなのです。

「御車寄」の前を過ぎて、御所の南門の「建礼門」方向に進みます。そこから紫宸殿を拝見。

「紫宸殿」は、御所内で、最も格式が高い正殿。即位の礼など、歴代天皇の即位の礼などが執り行われます。
建物は、安政2年(1868)の造営。平安時代の建築様式で建てられています。「ここで、五箇条の御誓文発布したんだって~」とミモロ。

ミモロが「京都御苑」や「京都御所」などが好きなのは、まず広々としていること。

「さすが宮内庁…管理が行き届いて、すごく清々しい~」と東の門「建春門」の前で…

「ここね、雪の時に来ると、なんかゲレンデみたいなんだよ~雪だるま作りたいけど、それはダメだって…」とミモロ。

「京都御所」の内部を見ることはできませんが、そこに収められている調度品などは写真で見ることができます。
即位の礼で用いられる天皇の「高御座」と皇后の「御帳台」。
 

建物だけでなくお庭も立派!

自然の景色を写した「御池庭」。
「あの子、ここに住んでるのかな?いいね~」とのんびり過ごす鷺…。


南北約450m 東西約250mで、面積約11万㎡の「京都御所」。ゆっくりめぐると1時間以上は欲しいところ。


「ここに来るときは、歩きやすい靴で、かなり歩くことを覚悟で来ないとね…」

最後に売店へ。「ここだけでしか買えないものもあるんだよ~」


京都を訪れたら、いつか1度は参観したい場所です。

詳しくは「宮内庁参観案内」のホームページで。参観可能日や時間などが明記されています。

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目と胃袋で楽しむ京都の秋…萩が美しい「梨木神社」。また訪れた出町柳駅そばの日本料理「多佳」のランチ

2022-09-22 | 京都

「やっと涼しくなって、秋を感じるね~」というミモロは、「京都御苑」の東側にある「梨木神社」に向かいました。

ここは、昨日お伝えした「常林寺」と共に、出町柳エリアから歩いて行ける萩の名所。

「ちょっと遅かったかも…それともこれから??」。今は、花より葉っぱの方が目立つ状態ですが、まだ可憐な萩の花を楽しむことができます。


「梨木神社」は、明治18年(1885)に、三条家の邸宅跡に、明治の功労者、三条実万・実美の父子をご祭神に創建された神社です。秋は、境内に咲き乱れる萩の花から、「萩の宮」とも呼ばれます。


まずは、参拝…神社やお寺を訪れたら、写真撮影を始める前に、参拝をするのが神様や仏様へのマナー。

「はい、お参りしました~さぁ、萩の花楽しもう…」と、境内の中を巡ります。


可憐な花が、日本らしさを象徴する花のひとつでもある萩です。


「梨木神社」では、この時期限定の御朱印も…また、いろいろなお守りも授与されます。


なお、今年は、9月23日、24日、25日に「萩まつり」が行われます。抹茶席なども…

*「梨木神社」の詳しい情報はホームページで

時は、昼時…「目で秋楽しんだから、今度は、胃袋で楽しみたい…グ~」と、お腹が空いたミモロ。
どこに行きたいの?
「え~と、今なら、まだランチ間に合うかも…」と、自転車に飛び乗って、向かったのは、出町柳駅そばの日本料理「多佳(かずか)」です。

こちらは、以前、ミモロのおすすめランチでご紹介したお店。その時は、天ぷら定食1200円を頂きました。
「どうしても食べたいものがある~」というミモロ。それは、同じく1200円の「西京漬定食」です。
13:30のランチタイム終了直前に滑り込んだミモロ、さっそく注文しました。
「また、来ちゃいました~」と。「あ、ようこそ、ブログを見たという方がいらっしゃいましたよ。ありがとうございます」とご店主の奥様。ぜひ、訪れたら「ミモロのブログで見た!」って一言お店の方へお伝えください。

ミモロが注文した「西京漬定食」

自家製の西京漬は、程よく脂がのって、芳醇な味わい…「美味しいね~」と。
定食には、小鉢が2つ付きました。

ゴマ豆腐かな?これも美味しい一品。
「え?これも定食に付いてるの?!」と目を丸くしたのは、小鉢ならぬ大きさの天ぷらです。

ミモロが座るカウンターの目の前で揚げてくださった天ぷら…「美味しそう隣のお客様が注文したのかな?」と思っていたのです。それが、なんとミモロのための天ぷらだったとは…
赤だし、香物なども付いて、「う~大満足!もっと秋を楽しみたい~」ミモロの食欲の秋が始まりました(年間を通じ、食欲に変わりはないんですが…)

*「出町柳 多佳(かずか)」京都市左京区田中下柳町9-7 ☎090-9704-2644 昼12:00~13:30 夜17:00~21:00 日曜夜と月曜休み 予約可能 全8席


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秋を感じさせる 紅白の萩の花が咲く 出町柳駅そばの「常林寺」。

2022-09-21 | 京都

「なんか秋を感じるね~」とミモロが見つめる萩の花。

京都、出町柳駅そば、川端通沿いにある「常林寺」では、萩の花が見ごろを迎えています。

猛烈な勢いの台風が日本を縦断した昨日…多くの被害を各地に出したものの、なぜか京都は、「いつもの雨や風とあんまりかわらないね~」と思うほど、あっさり通り過ぎました。
台風接近に供え、19日は、臨時休業したり、早じまいする飲食店やお土産屋さんなどが多く、観光客の姿もグッと少なかったのです。「でも、台風の被害がなくてよかったよね~」と、ミモロも自転車を固定したり、ベランダのものを片づけたり、台風に備えたのですが、無駄な努力になったことは、幸いとしか言えません。

晴れ間ものぞく20日に出かけた「常林寺」。

「萩のお花、咲いてるね~」と毎年その前を通るミモロです。


「常林寺」は、浄土宗の寺院で、天正元年(1573)に念仏専修僧の魯道によって寺町荒神口に創建され、その後、火災で焼失し、現在の地に移転し、元禄11年(1698)に栄誉によって再建されたそう。

ご本尊は、阿弥陀如来像で、本堂は、非公開なので拝むことはできません。でも、萩の花が咲く境内は、入ることが可能です。
この日もカメラを持った人が次々に訪れていました。

ミモロも中へと進みます。

石畳にこぼれるように花が…。ミモロ視線からも、萩の花が見られます。


可憐な姿の萩…「万葉集」では、詠まれている植物の中で最も多く141首におよび第1位なのだとか。ちなみに2位は梅、3位は松だそう。当時、萩は、山野の至る所に見られたごく身近な植物だったのでしょう。「平城京」の近くには多く自生していたそうです。

日本人にとって親しみ深い萩の花ですが、欧米はもちろん中国でも、日本のように鑑賞対象の植物ではなく、それを鑑賞し、心を寄せるのは、日本人ならではなのです。

さて、境内には、秋の七草に萩と共に数えられるススキが…

秋の七草は、万葉の歌人、山上憶良が詠んだ歌によるもの。萩、ススキ、クズ、なでしこ、女郎花(おみなえし)、藤袴、桔梗の7種です。ちなみに、春の七草は、この秋の七草になぞられて後に作られたものだそう。

ここ「常林寺」は、昔から「萩の寺」と呼ばれます。幕末、勝海舟が京都の宿坊にしていたというお寺です。
「勝海舟さんも、萩の花、見たのかな?」とミモロ。う~どの季節に滞在していたかわからないから、なんとも言えないけど…。

「なんか涼しい~ブルブル…」とミモロ。

台風が過ぎた京都は、一夜にして秋に…。長袖が欲しいほど涼しくなりました。

やっと残暑も終わり、秋へと確実に歩みを進めている京都です。

*「常林寺」京都市左京区川端通今出川上ル 境内拝観9:00~16:00 無料 

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