昨日、今日と午前の遅い時間から、午後にかけて強風。
冬を思わせるような西風。
昨夜(7日)は、相方と隣々市のシネコンでのレイト・ショー『バクマン。』を鑑賞。
少年(←このカテゴリーでよいのか・・・?)漫画週刊誌・ジャンプで、過去最高の発行部数を誇る集英社(実名である)に、ふたりの高校生が、漫画の原稿を持ちこむ。
まだ漫画を描き始めて2ヶ月しか経っていない真城最高(サイコー)と高木秋人(シュージン)である。
ジャンプ編集部の服部は、二人の才能を見抜き、作品の書き直しを提案する。
サイコーの叔父は、かつてジャンプに連載を持つ漫画家・川口たろうで、サイコーは、外で遊ぶより、叔父の仕事場で、漫画を読みふけるのを楽しんでいた少年であった。
締切に追われ、連載が下火になると打ち切りにされる厳しい世界の中で、叔父は、若くして亡くなる。
子供の頃、漫画家を目指していたサイコーは、叔父の死にさいし、漫画家を諦め、普通の高校生として、何事に打ち込むこともなく、ただ漠然と日々を送っていて、クラスメートのアズキさんにひそかに思いを寄せていた。
そんなアズキさんをスケッチしたノートを、シュージンに見られた。シュージンもまた漫画原作者を目指す少年だった。
二人は、タッグを組み、漫画家への登竜門である集英社主催の手塚賞受賞を目標に、漫画を描きつづける日々に突入した。
手塚賞に準入選という快挙を成し遂げ、漫画家への道がスタートした。
同じ手塚賞の佳作入選者たちとの交友も始まり、同じ、高校生で、天才漫画家と称される新妻エイジの存在を知り、連載人気の首位争いと過酷な仕事の日々の始まりでもあった・・・。
サイコーの叔父・川口太郎役を演じるのは、宮藤官九郎さん。少し前の漫画家さんを彷彿とさせる役作りは、流石・・・のひとこと。
二人の少年の才能を見抜いた編集者・服部役の山田孝之さんのいつも濃いめのヴィジュアルを前面に出すことなく、抑え気味な演技も見所のひとつか・・・。
ジャンプ編集長役は、リリー・フランキーさん。かつてサイコーの叔父の担当編集者として、サイコー達には、立ちはだかる壁でもある。漫画家の使い捨て、利益至上主義にならざるを得ない立場の苦悩を淡々と演じている。
純粋な二人の高校生を演じるのは、佐藤健(サイコー役)さん、神木隆之介(シュージン役)さんのおふたり。原作の小畑健さんの画風から抜け出たようなビジュアル。
可愛い子役だった神木さんも、もうハタチを過ぎたのね・・・?ハタチすぎても充分カワイイ・・・けど・・・。
・・・それにつけても・・・漫画家さんとは、大変な職業なのね・・・その一言に尽きる。
私は、その業界の裏を知りたい・・・漫画家さんとか、小説家さんとか・・・そんな業界をリアルに再現した・・・なかなかな・・・映画であった。