鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

巳年も、はや3ヶ月目を迎え・・・。我が身、蛇の生殺しに至る。

2013-03-09 22:49:04 | Weblog
日付が変わって深夜から、強風。日中は、もう夏・・・?そんな中、確定申告の医療控除にいそしむ。


レッドスネーク!カモ~~~~~~ン!!!とおチャラケて、明けた2013年であるが、今年も、ハヤ2ヶ月を過ぎ、今年もあと10カ月半を残すのみ?となってしまった。
えっ・・・まだ、始まったばかりだよ・・・?
光陰矢のごとし。
・・・そんなことを言ってると、あっ!という間に、年末になってしまっていたりするのだった・・・ワタシの場合は・・・。

去年の秋から、気怠い風邪で、気管支炎を悪化させ、2年前から継続して行っている歯科治療では、高額医療費を支払った、口腔内の右骨再生が、終わったらと思ったら、今度は、左が、ヤバイっ・・・!てな感じで、再び、医療費が・・・と覚悟を決めたところ、なんとか回避・・・。その頃から、かつてない不眠が続く。
その上、年が明けて、いくらも経たないうちに、重度の腰痛。

この半年・・・私、まともに出勤していないのよ。
月の半分くらいは、休暇取ったりしてて・・・(もちろん、無給です。有給休暇使い果たしたので)。
それなので、4月からの仕事の契約も無いだろうなぁ~~~と思い、水面下で、(消極的な)職探しなどもしていたり。

大体・・・あの会社で、契約を継続するのは、私にとっては、『蛇の生殺し』なのね。

・・・そう。
過去3回の合併時に、ほとんど滅私奉公と言えるくらい、働いたのに、いまだに、期間社員という待遇で、あのとき、子会社勤務で、仕事もしないようなひとたちと、今、物凄い格差(賃金とか、待遇とか)があって、毎日、毎日、深い水底へ沈むような辛さが、あった。
採用試験もなく、運のよさとしかいいようのないひとたちの中で。

・・・できれば、この状態から抜け出したいと思っているし、身体が、言うことをきかないから、仕事を辞めて、暫く、自宅で、休養しようか・・・と考えていた矢先、
『半年間の契約継続をお願いします。』
と所属長から、頭を下げられた。

理解不能である。
欠勤率ひとつとってみても、私には、この会社にとって、価値がないし・・・、ましてや去年の夏に行われた採用試験には、見事、不合格だったのだ・・・。まあ、採用試験なしで、入ったヤツもいるにはいるからな・・・。
でも、合併で、厳しくなったので、落ちたという理由だし。

また・・・半年間。ヘビの生殺しが続くのか・・・。


季節が、シャッフル!シャッフル・・・!!!

2013-03-08 22:55:06 | Weblog
朝方は、冬のコートが必要で、日中は、半袖OK!夜は、薄いスプリングコート。
スリーシーズンミックス状態の金曜日。


本日は、約2年間通い続けた都下の歯科医院で、一応、治療完了の御墨付きをいただき、長かったな~~~とこの2年間を思うと、よく通ったなぁ・・・と改めて、自分の忍耐強さ?を感じた次第(自画自賛)。
忍耐・・・というよりは、医療費が高額だったので、途中で、挫折が出来なかった・・・という事情もあるんですけどね・・・。

今後は、4カ月に1回の頻度で、あの医院が廃業しない限りは、続けることになるようです。
もっとも、いまのところ、症状が出てないだけで、たぶん、劣化していると思うので、またどうなることやら・・・別の病院に変えるかもしれないし、まあ、そのときの状態で、臨機応変っていうか、適当にというか・・・。

今日は、平日だったのですが、先月、診療の予約を取る時に、4月末まで、土曜日は、埋まっていて、平日だけしか空いていません・・・と言われたので、本日は、会社をお休みして、出向いたといういきさつがあります。
(私の主治医が、上手?な医師だったらしく、治療の途中から、患者である私の都合で、予約がとれたタメシがありませんでしたけど・・・。そのうち、どっかで、開業でもするんだろうなぁ・・・。)

平日の都内は、冬のコートに、ムートンのブーツといった気合いの入った冬仕様の方、軽めのスプリングコート、ジャケットといった気温に合った先取りの服装の方、極めつけは、半袖の方もいらっしゃいました。

自宅を出た時は、既に、気温21℃。
薄手のタートルとスプリングコートという服装のチョイスだったのですが、やっぱ・・・タートルじゃ、暑かったな・・・と少し後悔しましたが、夜の帰宅時には、丁度よいカンジでした。

冬と春と初夏が同居したような週末。
朝は、熱い珈琲が飲みたかったけれど、日中は、冷たいアイスクリームか、ビールで、宵は、ちょこっと燗したお酒で、お花見がしたい・・・。

季節をシャッフル・・・。

これから、こういう日が増えてきて、寒さも衰えていくのでしょう。


忍者考

2013-03-07 22:51:54 | Weblog
100%の春・・・?薄曇り。花が咲いたら花曇り。


私は、時代劇が好きである・・・というのは、一昨日のブログの書き出しでした。
↑マンネリで、飽きてきたかも・・・。

時代劇で、忍者が、忍者として登場するのは、やはり戦国時代頃からでしょうかね?
メジャーなとこでは、伊賀、甲賀、根来・・・カテゴリーは、いろいろあれど。
やっぱ・・・真田さんとこでしょうかね?
軍師・真田幸村と真田十勇士(伊賀忍者の集団)。
もう少し、時代が、下がると柳生さん(なんだか、ご近所の知り合いみたいないい方だけど)でしょうかね。

少年漫画でも、忍者は、最高の素材だった時代もあったりで。
私は、白土三平氏の『カムイ外伝』が好きでしたね。
忍者社会を抜け出たカムイが、生きる為に逃げのびる。
逃げ延びなければ、殺される。
誰も信じないし、信じられない。
頼れるのは、己の忍術ただひとつ。抜け忍の孤独。
カムイは、影のある超カッコイイ忍者でありました。
白土氏は、忍者という独立したカテゴリーを確立した漫画家さんでしょう。

美形忍者・霧隠才蔵は、山田風太郎氏の忍者シリーズで、登場します。
真田家に仕える伊賀忍者って設定だったかと思います。
美しい女にも化けるし、普段も二枚目。
もう、カッコええったら・・・(勝手に、萌ぇ~~~~~てます)。
かの司馬遼太郎さんも『風神の門』で、霧隠才蔵を書いてました。こちらも端正な出来。

山田風太郎忍者は、くノ一が、美しく、エロい・・・。

太閤秀吉の愛妾・澱君の秘所にしかけられた楊貴妃の鈴を、盗みだすのは、かの石川五右衛門。彼女の身体のおんなの中に隠された鈴を鳴らさずに、盗むことが果たしてできるのか・・・盗賊である石川五右衛門も忍者という設定。

割とイイとしになってからも、忍者になりたい・・・と半ば本気で、思っていた頃がありました。
忍者になるには、人並み外れた運動神経が、必須条件。
・・・逆上がりができないひとは、たぶん、どう頑張っても忍者には、なれないことに気づいて、暫く、落ち込んだ日々もあったりで・・・。くノ一断念。奇跡的に忍者になれたとしても、果たして就職先は、あるのか・・・?日光江戸村あたり・・・で、求人があるかもね?

相変らずの、よろず馬鹿~~~~~~~。


ヒーローは、赤がお好き・・・?

2013-03-06 22:51:20 | Weblog
すっかり、春。


♪あっかいかめ~~~んは、謎のひとぉ・・・?(仮面の忍者赤影)*詞が曖昧ですみません。

♪あか~~~いマフラー靡かせて、進めサイボーグ(サイボーグ009)

♪あのこぉ~~が、振っていた、真っ赤なスカーフ(宇宙戦艦ヤマト)

その他、仮面ライダー(初期)も、赤いスカーフしてたし、京極堂シリーズ・中禅寺秋彦も、黒ずくめの着流しに、下駄の鼻緒が深紅だったりで。
 
ヒーローは、赤がお好きなんでしょうなぁ・・・。
黒い衣装だと、差色としては、赤は、最高に美しい。

韓国の時代ドラマで、国王の着る竜王衣は、深紅。
こちらは、全身赤。

『赤の闘牛士』と異名をとったラフィタは、恋人が、赤色色盲と知ってから、黒の衣装しか着なくなる(『愚か者は、赤を嫌う(えすとえむ)』)。


仮面の忍者 赤影の坂口祐三郎さんは、美形でしたなぁ・・・。
仮面を外すと誰だかわからないくらい???(相変らず、意味不明ですが)美形でした。
あの全く乱れない七三分けも、清潔な印象でした。
ただ、赤い仮面がそこにいるだけで。
ひと・・・という感じがしませんでした。
ひとなのに、ひとでない・・・不思議なキャラクターだったような気がします。
(そんなことばかり考えている、やはり私は、ミョウチクリンで、ヘンテコな小学生だったようです)

ひとであって、ひとでなし・・・サイボーグ009の島村ジョーも、やはり、ヒトというより、半分以上が、機械。赤いマフラーがお似合いでしたね・・・!

赤いスカーフを振ってたのはあの子ですが、古代進くんのコスチュームは、赤い矢印?でした。
(私は、どっちかっていうと、もう少し成長した古代守お兄さんのファンでしたが・・・。お声は、広川太一郎さん)。
デスラー総統のあのお声も魅力的でした(伊武雅刀さん)。


素浪人・月影兵庫

2013-03-05 22:50:15 | Weblog
春めいた1日。


私は、お侍さんの出てくるドラマが好きである・・・(この書き出しは、過去、何度もこの拙なブログの中で書いておりますが・・・)

私の時代劇好きは、たぶん・・・この『素浪人・月影兵庫』あたりから始まったと思えるフシがあります。
まだ小学校に上がったばかりの頃、土曜日の夜8時からの放映でした。

この土曜日の夜8時という時間帯は、TBSで、『8時だよ!全員集合』が、後?にオンエアされていて、チャンネル権の問題もあって、そちらに移行していくのですが、その少し前までは、『素浪人・月影兵庫』を見ておりました・・・!

近衛十四郎さん演じる月影兵庫は、剣豪(実は、どっか偉いところの高貴な若様?)で、猫嫌いなキャラクター。
ボケ役で、世話好き?の焼津の半次(品川隆二さん)との珍道中。
今にして思えば、彼らは、何の目的で、旅をしていたのだろうか・・・謎???

月曜日に学校へ行くと、同じ月影ファンのAちゃんと
『ダンナ(旦那)、ダンナ、ダンナ!』
と品川隆二さんの真似をして遊ぶヘンテコな小学生でした。

この『月影兵庫』は、南條範夫氏の小説が底本だし、テレビドラマの方は、大分、脚色されたものだろうな~~~と、今にして思いますが・・・。

大体、剣豪は、旅してますかね???
外へ出ないと自慢の腕を振るう場所もないだろうしな~~~。

近衛さんは、あの頃、子供のワタシも目からみても、所謂『オジさん』で、若様?って感じじゃなかったかなぁ・・・???
いま・・・月影さんを演じるなら誰がいいだろうか・・・上川隆也さんだとか、内野聖陽さん・・・とか・・・イメージじゃないかも・・・?

その後、色々、紆余曲折あって、若き日の田村正和さん演じる妖艶な美剣豪?『眠狂四郎』に到るのですが、その間、某国営放送の日曜日の大河ドラマにどっぷりつかっていたような日々でした。

私は、剣豪ドラマが、大好きです。


貸借対照しない人生

2013-03-04 22:54:50 | Weblog
くもりがち。


自分の部署とは、関係ない面倒な仕事を引き受けて『あげて』いるのに、当然、みたいに言われるのって・・・随分と割に合わない。
・・・ようするに、貧乏籤ですね。

人生、ラクありゃ~~~苦ぅもあるさぁ~~~~~~なんてのは、恵まれたひとのこと。
人生の貸借対照表というか・・・バランスシートの貸し借りが、きちんと貸借しているひとのことです。
良い(或いは、楽と思われる)こと、悪い(或いは、苦と思われる)ことのバランスが上手くとれているから、総和ゼロで、気持ちがいい。
貸し借りが、チャラになる人生だ。

ソレに比べると、なんて、貸しの多い人生なんだろうといつも思う。
しかも、貸しても返して貰えないから、よけいに悲しい。

コレだけやってるのに、これだけしか、報酬がない・・・隣のヤツは、精神的にも、仕事的にも、楽な仕事?(書類の出力だけだもんね)で、入社時の合併で、試験なしの採用なのに、高給取りだしな・・・。しかも・・・心の病???だからな・・・。電話が、怖くて出られんそうだから、控えめな対応宜しく・・・って言われてもなぁ・・・。リバビリで会社来るヤツが羨ましい限りである(借りばかりの人生だね・・・こいつ)。
 ↑
コレ、比較してしまう自分が、相当辛い。毎日だから。適正労働かどうかの判断基準にもよるだろうが・・・。


♪きみが思うより、ずっと、僕は、きみが好きで・・・(オフコース)。
 ↑
コレも結構、ツライ貸借だなぁ・・・。恋愛なんて特にそうだよなぁ・・・。思いが同じなんて、計ることもできないし・・・たぶん、先に愛した方が、負けなのだよ・・・と誰かが言ってたな。
無償の愛なんて、どうせ神様にしか出来んことだろうよ。


会計・経理の貸借は、バランスシートで、一目でわかる。
ああ・・・こういうのって、随分楽だな・・・。
しかし、脱税なんかするために、かなり苦心して、帳尻を合わせることもあるには、あるのかもしれない(脱税か節税か・・・グレーゾーンを彷徨いながら・・・。税務署が言ってるだけだから・・・脱税は悪い事ですよ・・・なんて。でも、その不平等さ・・・なんとかしてから言ってくんないかな?)

人生も・・・その貸借(人生の貸借は、何を基準に考えるかによっても違うと思うけれど)が、はっきりしていて、総和が、ゼロが一番いい・・・と思っている。

そんなの単なる幻想なのか・・・。

何処まで続く・・・貧乏籤。


貸借対照しない仕事

2013-03-03 22:53:07 | Weblog
昨日の暴風もすっかり、静まって・・・。

雛祭りで、休日だってのに、何故か仕事のハナシ・・・。


先週は、月次会計中・・・一番面倒な輸出諸掛と海上輸送費の貸借を処理中に、何度やっても、貸借が合わない。
計算も確実にやって、あとは、会計システムに打ち込むだけなのに、何故か、貸借しない。

(何故に~~~?合わんのだろうか・・・???)

首をひねりながらも、原因が、わからぬまま、時間は、刻々と過ぎていき、折悪くその日は、ノー残業ディで、18時を回ると労働組合の組合員が、各職場を回ってくる。
残業の申請は、しておいたものの・・・。

おかしいなぁ・・・?

こういうときは、最初に戻る。

計算表の入力ミスは、ないか・・・、合計は、違っていないか・・・?
全部チェックをする。
・・・間違っていないよな・・・???
仕訳もちゃんとやったし、課税と非課税の区分も間違っていない。

貸方、借方・・・債務と振替が、きちんと貸借していないと、先へは進めないシステムになっているのだった・・・。

(・・・あああ・・・!原因が分からん?????このままでは、家に帰れん!)

この仕事は、もともと自分の部署の仕事ではなく、前任者が、本社に転勤になるからといって、ゴリ押しで押し付けていった仕事だからなぁ・・・。

毎月、腹立てながらやってるし、一度、そのことで、キレて、ご自分のところで、処理なさったら・・・?とエライ?ひとにタテついたこともあるので、ここで、間違える訳にもいかない。
イライラだけがつのる厄介な仕事で、労多くして、功少なし・・・の貧乏籤の象徴なのだった。

毎月、毎月、ホントに、もう・・・!
この仕事が、私の足を引っ張るのは、毎度のことだけれど・・・。

仕方がないので、お茶を淹れて一服する。システム・ロックまで、もう時間もないが・・・。

ふと・・・書類を眺めて見ると・・・なんと・・・!
輸出諸掛と海上輸送費の後半の半分ずつが、逆になって綴じられていることに、気が付いた・・・合わぬ訳である。
後半分を入力しなおし、ギリギリセーフ。

この仕事は、最初から、ケチがつきっぱなしである。

こんなバカみたいなミスのために・・・(悪いのは、自分だけれど)。あああ・・・!!!!


春の嵐②

2013-03-02 22:52:42 | Weblog
明け方・・・まだ、暗いうちから、裏の雑木林を揺さぶる強い風の音で、目が覚める。
ゴゥゴゥ・・・と音を立てて吹き付ける強風は、なにやら不安な心を呼び覚ます。

眠りについたのが午前3時だったから、まだ、2時間しか眠ってないや・・・。

うとうとしながらも、風に煽られている不安な心が、静まることがない。

昨日まで、月次決算で、慣れた仕事ながらも、未だに、ヘンな焦燥感があって、午後になると、一気にその疲れが噴き出す・・・怠くなって、このまま眠ってしまいたい・・・ような・・・。
この怠さは、身体の不調ではなくて、どうも精神の脆弱さから来るような感じだなぁ・・・と思っている。

気温が上がって、暖かくなると、眠気や怠さの来訪を受けるのは、毎年のことだし、酢の味が、恋しくなるのも、ちょうど、この時期だと思う。

そして、春の暖かさとともに、穏やかな季節の中に、時折、嵐の日があることも。

立春から春分の日の間に吹く暖かな南風に代表されるような春一番。
春の嵐をかわきりに、季節が進むとメイ・ストームを呼ばれるような4月から5月にかけて、すさまじいエネルギーを放出するような嵐。
春の嵐は、やがて、夏の台風へとバトンを渡す。

去年の今頃、『モラトリアム』というお題で、いくつか書かせていただいたけれど、春の嵐と入院生活は、私の3月の記憶に留まり続け、今もその時の感覚が、春の空気に触れると融け出し、懐かしく思うと同時に、あの18歳の春は・・・私の中で、彷徨い続けて、行き場を探しているような気がしてならない。

痛みもそうだけれど、病院で過ごした長い夜に、春の嵐の一日があった。
夜半眠れず、暗闇にならない(薄い灯りを一晩中点灯しておく)病室の窓に当たる雨と風を聴きながら、この先の見えない・・・それでいて、ゆるやかで、おだやかな生活は、何時まで続くんだろうか・・・ここを出て、自由になれたら、楽しい事しか起こらない・・・そんな幻想を抱かせる春の嵐の夜。
・・・そんなことが、全てまやかしで、自由の身になってからは、つまらぬことしか起こらず、イヤなことばかりに拘束されて現在に至っている。

春の嵐の夜にみたまぼろしの夢は、春になるたび、毎年、毎年、堆積して、すっかり固まってしまったようだ・・・。春の嵐に吹かれるたびに、融けて流れて零れ落ちて、その甘い幻想だけに、酔っている・・・それが、春の宵。

痛みの描写

2013-03-01 23:00:40 | Weblog
春一番。宵からは、春のあたたかな雨。


どうやら、普通に暮らせるようになってきました。
腰痛寛解であります。
仕事が、座業だから、椅子から立ち上がる時、間違いなく感じるあの激痛。
どうやら、脊髄の神経に障っていた椎間板の突出が慣れてきたのかもしれません。

ひととして、生まれたからには、どんなに丈夫なひとでも、身体的には、なにかしらの痛みを経験するものだろうと思うけれど、これもひとによって、大差があるようです。
やはり、人間は、だれひとりとして、平等には、生まれていないのだな・・・と、いつもいつも思ってしまいます。

却説・・・。
手術などのメスを使って、切開し、縫合後のあの痛み。
とにかく、発熱に伴う、のどの渇きは、死んだほうがマシ・・・と思うくらい苦しいのです。
大体、身体の何処かを切開するということは、内臓などの一部か全部とかの違いは、あるものの摘出が、目的となることが多いようです。
だから、のどが渇いても、水を飲ませてはくれません。
昼だか、夜だか・・・時間のない空間に、渇望と痛みだけが、延々と続くようで、このまま意識が、なくなってしまったほうが、ずっと楽だと・・・とにかく、水が欲しいのです。

熱に浮かされ、身体は、既に自分のものではなくて、うつろな意識だけがそこにあるだけ・・・・。

そんなとき、看護師さんが、口の中に氷の欠片を入れてくれました。
『飲んでは、ダメですよ。出して。』
折角の氷も、口の中を冷やすだけで、吐き出すことを余儀なくされる。

あの氷の破片は・・・。
神の与えてくれた甘露だと思いました。

一昼夜だったから、二昼夜だったか・・・。
私は、氷をねだりました。

声にはならない声で。
あの冷たい小さな欠片。

手術直後の痛みの描写。