鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

源氏蛍、平家蛍

2014-07-14 11:50:24 | Weblog

パリ祭。曇りがちながら、気温湿度共に、高く蒸し暑い。


生れて始めて観る蛍が、こんなにも美しく、儚く、幽玄の光に満ちているとは、思いもしなかった。

あんなに、かそけき光なのに、閃光である。
暗い山林と渓流の中で、無数の小さな光を放つ蛍達。

『天然ほたる鑑賞会2014』と銘打ったイベント。
今年は、7月1日から31日までの1ヶ月間の開催だそうである。

ギャラリーは、ご家族連れ、そして、圧倒的にカップルさんが多かった。
不思議なのは、同性同士の組合せが、極めて、少ないことだった。
普通は、観光地?には、女性同志のグループばかりが、目につく(・・・と思う)。
それなのに、蛍狩りには、カップルか、或いは、男女混合グループが多かった。
カップルは、若いひととか、熟年の御夫婦をおぼしきひとばかりである。

私と相方くらいだろうか・・・トシの割には、夫婦でもないし・・・みたいなヘンテコなカップルは・・・?

蛍が見たい・・・と希望を述べたところ、

『今まで、ほたるを見たことがないなんて、可愛そうな子だねぇ・・・。』

といつものように、私を見下ろし、哀れむような笑みを浮かべる相方であった。

ほたる鑑賞会場に、ついたのは、開催1時間前で、まず渓流の入り口にある受付場所で、受付して、チケットを貰う。
1時間後に、この場所へ集合してください・・・とのことだった。
駐車場には、もう数十台、車が止まっていたので、ちょっと、驚きだった。
実は、相方も私も、ギャラリーなんて、ほとんどいない・・・と思っていたのだった。
県内の国道400号線(所謂、ロイヤル・ロード:那須の御用邸へ至る道である)を逸れてから、すれ違う車数台程度・・・寂れた山の合間にある場所だったから・・・。
缶珈琲を買って、ベンチに座り、高原の冷たい風の中で、開催を待っている間に、次々と車が到着して、広い駐車場は、あっという間に満車。近隣のホテルからの観光バス3台。

『人気観光地なのね?』

『そのようだねぇ。』

陽は刻々と暮れていく。
あたりが、すっかり暗くなって来て、月が昇り始める。
綺麗な真円の満月だ。

300人以上?のギャラリーは、チケットの色ごとに、整列させられた。
一番最初の御入場は、渓流のホテルの宿泊客で、次は、ご入湯+お食事セットのお客さん。
一番人数が、多い入場料800円也のお客さんの列は、一番最後のご案内。私達の列だ。

『早く見たいよ~~~。立ってるの疲れたよぉ。』

この1年、自宅からほとんど出ることの無かった私は、体力がまるっきりない。

相方、なだめるように、

『今頃、蛍達は、十二単(じゅうにひとえ)にお着替え中だよ。もう少し待ちなさいよ。』

『なんで?十二単(じゅうにひとえ)なん?』

『いや。だって、源氏蛍と平家蛍なんでしょ。ここ。』

後ろのお客さんが、クスクス嗤っている。

係員さんの説明によると、今は、源氏蛍の最盛期。
平家蛍は、チラホラ・・・ということだった。

平家蛍は、源氏蛍より、体長が小さい(半分くらい?)だそうである。

昨日のブログにも記載したけれど、形状は、ゴキブリに近い?という話だったので、私は、先日、台所のシンクの中で、みた推定体長約40mm(かなりデカかった)を想定していたので、そんなものが、飛び回っていては、気持ち悪かろう・・・と(内心では)思っていたりした。
実際には、源氏蛍15mm前後、平家蛍8mm前後ということだった。

私の中指に止まったのは、相当小さな蛍だったので、平家の方かもしれない。
光り方に何か特徴でもあるのかどうか・・・。
光の点滅の時間が違うらしいけれど・・・。

私の指先を、黄緑色に照らしながら、暫く、ご休息。

蛍の方から、コンタクトを取ってくれたのだ。

私は、望外の幸せ者なのだろう・・・。




満月の中での蛍狩り。

2014-07-13 06:01:52 | Weblog
 
昨日(7月12日)は、夕方になりかけの時間から、県北の山の中へ、蛍狩りに。
下界は、夕方5時半でも、33℃の猛暑。
山に向かっていくと気温は、グングン下がっていて、蛍狩りのできる渓流釣り場と宿泊施設のある県北は、24℃で、寒いくらい。

事の起こりは、去年は、手許不如意のため、都内での蛍狩りは、諦めた・・・季節は巡り、今頃になって、蛍狩りのことを思いだし、ネットで検索してみると、都内某所での蛍狩りは、今月の20日あたりで今季の蛍狩りは、終了らしかった。
ああ・・・今年も、行けなかったのね・・・そして、今年も手許不如意だし・・・。
『↑・・・という訳なので、来年、連れて行って下さいよ。私は、生まれてこの方、生の蛍って、見たことないので、どうせなら、蛍をみてから、死にたい。蛍くらい見てからでないと死ねないし・・・。』
来年こそは・・・と思い、相方に、訳の分からぬお願いしてみたのだった。

相方から電話があったのが、その翌日。今週の9日の水曜日の午後3時のことである。

『何も、来年迄待つことはありませんよ。県北に、今からでも蛍をみることのできる施設があって、そこでなら見られますよ。ただ、雨とか、風が吹いていると中止になるそうですが・・・。私はいま、U市にいるので、U市の何処かで待ち合わせれば、今からでも充分間に合いますが・・・。』

『・・・だって・・・。これから台風だよ?風吹いているよ?雷雨の予報も出ているし。』

『・・・それはそうですね。こちらは、まだ雨は降っていないけれど。では、台風の通過状況をみて、明後日の土曜日あたりにしましょうか?事務所の仕事を早めに切り上げますよ。来週後半から、またいそがしくなるから、来週の土曜日は、仕事だし。』

そして、台風の通過した昨日の土曜日。
片道約2時間半をかけて、那須塩原へ。

夕闇せまる19時30分。
ギャラリーは、推定300名以上の人数。
・・・こんなにいるのか・・・と驚いた。
渓流釣り温泉の宿泊客、地元温泉ホテルの観光客、私達のような蛍狩りだけのお客。
他県ナンバーの車も多い。

宿泊施設の駐車場から、少し歩いて、渓流へ。

最初は、よく分からなかったが、相方が、

『ほら。見て。たくさんいる。』

と指差した方をみると、小さな光が点在する。
渓流の奥へ進むと、ますます数が多くなってきて、蛍の呼吸に合わせるかのように、光ったり消えたり・・・。

なんて、かそけき幽玄の光なのだろう・・・。

暫く歩いていくと、遊歩道にも、ふわふわと光が飛んでいる。

すっと手を伸ばすと、私の中指の先に、ふっと止まった。
細く、小さく、光が強くなったり、弱くなったりしている。

『みて。指に止まった。』

ゆっくりと相方のほうに、手を指しのばす。
相方、莞爾と笑い

『良かったね。』

と言った。

それをみていた前を歩くカップルの女の人が、

『指に止まるなんて、ラッキーですねぇ。』

と笑った。

私は、生まれてこのかた、生?の蛍は、見たことが無くて、この虫が、こんなに小さくて(体長1cmに満たないくらい)軽いものだとは、知らなかった。
形は、ゴキブリに似ていると相方から聞いていたので、大きさもゴキブリくらいなのかと思っていたのだった・・・。

相方は、県央の出身で、小学生の頃は、近所を流れる川で、当たり前のようにみていたので、それ程珍しくはないのだろうけれど、ここの蛍の数は、すごい・・・と驚いていた。

蛍の光・・・蛍雪で本を読む・・・というくだりがあったけれど、蛍の光で、読書ができるのかどうかは、微妙。
あれ程、小さな虫の放つ閃光にしては、強い光で、目を刺すようなそれでいて、黄緑色をしていて、神秘的で、美しい。

正に、幽玄・・・。
日本画家の上村松園が、美人画の題材によく蛍を好んで描いていたことを思い出す。

この施設の蛍は、源氏蛍ということで、今週末から、平家蛍も光始めた・・・とのことだった。

1時間くらい散策して、見学時間を終了。

来た道を戻って、22時少し前に帰宅。

今回は、相方のスマホが、カーナビを務めてくれた。

『こんな山の中じゃ、カーナビがないと辿りつけないよね。山道は、暗いし・・・。』

空には、夏の満月。

幽玄の蛍のひかり・・・。

美しい夏の夜の贅沢・・・ここに極まれり。


猛暑で・・・ぐったり・・・。

2014-07-12 22:53:34 | Weblog

台風8号が、運んできた熱風で、気温35℃。
暑い週末。

こんなに暑い時は、働かずして、自宅で、ぐ~~~たらしているのが、熱帯での正しい過ごし方。
去年の夏の終わり頃から、ぐ~~~たらしている私には、暑かろうが、寒かろうが・・・あまり関係ない・・・ハズだけれど、やはり、暑さには、弱い体質だから、身体を動かすのも、億劫だ。

エアコンの除湿機能をフル稼働して、室温を、2℃くらい下げていると、とても涼しい。
湿度70%・・・という驚異。
一歩、部屋を出ると、熱気が襲う。

・・・何時の頃からだろうか・・・。
日本の夏が、こんなに不快になったのは・・・???

毎年、毎年・・・そう思う。

もう、ぐったりだ。労働もしていないというのに・・・。

そんなこんなで、冷たいアイスクリームなど、食したくなるけれど、やはり、冷たいモノの食べ過ぎは、身体には、よくないから、熱い珈琲など飲む。

この間、訪れた映画館前の自販機には、『HOT』のメニューが無くなっていた。

『暖かい飲み物が欲しいのだけれど。』

『7月ともなれば、自販機は、みんな冷たいモノしか置いてませんよ。大体、売れませんて。HOTは。セブン・イレブンで、暖かい珈琲を買いましょう。』

そう言えば、会社勤めの頃、6月になると、『HOT』な飲み物は売ってなかったよなぁ・・・。
外出していないと、疎くなるのね・・・こういうこと。

世の中から、暖かい飲み物が、淘汰される日本の夏。
私は、焙烙(ほうろく)など買って、茶など焙じようかと思っている。




静かな夜明け・・・。

2014-07-11 04:36:40 | Weblog
 
週の初め頃から、騒がれていた台風が、北上中のハズだけれど、現在(7月11日午前4:32分)台風の北東側であろう我が居住地は、静かである。
雨も降っておらず、風もない・・・。

15分くらい前に、蜩が鳴き始めて、鳥達も目覚め始めた。

静か・・・である。
50年に一度の台風なのに、随分と静かな通過だと思う・・・これから、吹き返しの風などが、激しくなってくるのだろうか・・・。

それにつけても・・・。
一晩中、静かだった。
風もなく、雨も無く・・・。

県内の学校などは、休校の予定らしい・・・が、どうなるのだろうか・・・???

今、現在・・・本当に静かな夜明けである。



贅沢な貧乏食

2014-07-09 23:01:03 | Weblog
深夜から、朝にかけて、一晩中、雷。
日中は、雨が、上がったものの、台風の影響が、じわじわと現れて来ているよう・・・。


7月から、秋の初め頃にかけて、我が居住地を東西南北に走る県道沿いのショッピングセンターや、道路沿いに、今の時期は、トウモロコシやトマト、茄子などの夏野菜、8月になると、梨、9月に入ると、葡萄などの果物を、直販売する農家の小さなテントが、何軒かはられる。
トウモロコシなどは、皮のついたまま1本単位でも、売ってくれるから、時々、家人が購入してくる。

トウモロコシや、筍は、風味ものだから、採れたらすぐ皮を剥いで、食べてしまわないと、美味しさが、秒?毎に劣化する。

トウモロコシは、直火で、焼いたものが、美味しいけれど、家庭ではなかなか出来ないし、やらないから、縁日や、花火大会の屋台のものなどが、美味しいとおもうのかもしれない。

私が好きなトウモロコシ料理(・・・料理と言える程のものではないが、少しばかり手が掛る)は、ズバリ・・・『とうもろこしご飯』である。

ご飯にとうもろこしを混ぜて炊き上げたものを、給食などで、出されるそうだけれど、あまり評判がよろしくない・・・らしい(私の時代、給食に、ご飯系は、ほとんど供されなかった・・・と思う)。

私の『とうもろこしご飯』は、まず、炊立てのご飯が必要なので、ご飯を炊く。

お鍋にお湯を沸かし、とうもろこし本体を半分に折る。

塩を入れて、10分間くらい茹でる。

茹で上がったら、笊(ざる)に上げ、少しさます。

手で触れるくらいさめたら、芯から、実をほぐす(このあたりが、実に面倒で、かぶりつきたくなるのを抑えながら、地味にコツコツとやる)。
包丁で、実を削ぐと、胚芽の部分が上手く取れず、美味しい処が、芯に残ってしまうので、手で外した方がよい。
大体、1本やると、イヤになる。

バラバラになった実に、お醤油少々をかけまわし、塩気が足りないようなら、塩を少し振る。

熱々のご飯を、お茶碗に盛り、醤油にまぶしたとうもろこしを乗せて、食す。


これだけで、夏の味わい。
暑い夏でも、コレなら、OK!
あっさりしていて、甘みのあるとうもろこしと醤油と塩が絶妙(味変で、バターなどを、ひと匙おとしても美味しいけれど、私は、醤油と塩だけの方が好き)

要は、採れたてのとうもろこしを塩茹でするだけだけれど、あくまで、鮮度のよいものと、実を、外す手間・・・それがないと美味しくない・・・所謂、貧乏飯だけれど、贅沢な一品。

冷たい麦茶などと大変よく合う。


一晩中・・・(特別警戒警報の発令された夜)。

2014-07-08 22:52:14 | Weblog

晴れ。気温、湿度ともに高く、蒸し暑い不快さ。


ニュースでは、50年に一度と言われる台風の発生で、特別警戒警報が、発令されたと伝えていた。

サッカーやテニスの試合の深夜の放映が、終わったあとの某・国営放送は、一晩中、台風情報を流していた。

私は、いつもどおり?一晩中、起きていて、眠りに着いたのが、朝の5時だから、昼過ぎまで、眠ってしまった。

夜明け前・・・昨日の夕方聞いた蜩(ひぐらし)の声が、聞こえる。
切り裂くような一声。
以前なら、一匹鳴き出すと、一斉に鳴き出したが、個体数が減少しているのだろうし、鳥などの天敵が、多いせいかもしれない・・・或いは、素数蝉のように、今年は、発生しない年なのかもしれないなぁ・・・などと考える。

それにつけても・・・最大級の台風か・・・。

我が居住地は、自然災害の少ない場所のようで、恵まれた処・・・と言えば、そう言えないこともないかもしれない。
少なくとも、台風とか集中豪雨などの雨系の被害は、経験がない。
逆に夏の気温の高さは、関東でも有数の暑さを誇る?某○橋市、某熊○市の次の次の次くらいだろうか?
冬も、マイナス5℃くらいには、下がるから、住みやすい・・・ということもないが、住めないこともない・・・といったまあ、中途半端と言えば、中途半端か・・・。

隣接の市街地などでは、ここ数年、竜巻や突風などの被害があったし、原発からも、安全と言える程には、離れていないし、直線距離だと、遠くも無いと思う。

戦後まもなく、市内西側を流れる川が氾濫し、国鉄の駅まで浸水したという話を何かで、読んだ記憶があるけれど、この川も今は、水量が、少なくて、護岸工事も進んだから、この川の氾濫は、想像できない。
台風が、通過したあとの濁流でも見に行こうかと思っている。
(十年くらいだったか、子供二人が、殺害されてこの川に捨てられたという事件があったことを思い出した。
平和な町は、一転して、犯罪の多発する町に変わったし、外国人居住者も格段に増えたような気がする)

もしかすると・・・今回この50年に一度の台風が、直撃ということになれば、築ン十年のボロ家屋など、一溜りもないのだろうか・・・と、寝ぼけた頭で考える。
まだ、(特別)警戒警報の発令は、ないのだけれど・・・。

台風も北上するにつれて、勢力が衰えるパターンが多いけれど、あの巨大すぎるエネルギーは、とうてい人の手によって、御せるものでは、なさそうだ。
(去年訪れた、ディズニーシーでは、巨大台風を、消滅?させるアトラクション・ストームライダーなるものがあったことを今頃、思い出した)


今宵も、また夢をみる・・・。

2014-07-07 22:52:06 | Weblog

日付が替わって7月7日になった深夜から、雨脚が強くなって、午前中、ずっと雨。

雨・・・雨・・・雨・・・。

今日は、七夕なれども、牽牛と織女の逢瀬は、叶わぬのだろうか・・・?

本日、夕刻より、蜩(ひぐらし)鳴きて、梅雨の終わりを告げているのだろうか・・・?


そして、今宵、再び、夢をみる。

人にもよるのだろうが、眠ってみる夢というのは、どうにも、気持ちが悪い物ばかりで、楽しいだとか、嬉しいだとか、幸せ・・・だとか・・・そんな甘やかな感情の伴うものは、数少ない。
目覚めても、暫く、夢の幸福感に浸っていたいと思うことも、ごく稀ではあるが、ないこともない。
そんな幸福感溢れる夢ばかりみたいものだと常々、思えど、我が身さえ、ままならぬのだから、潜在意識の領域など、とても介入の余地がないように思える。

二度と会いたくもない奴、忘れてしまった過去、封印したい思い・・・そんな二度とみたくもないのに、現れては、消え、消えては、現れ・・・これでは、現実で、なにをしたって同じなのではないか・・・。
折角、気分を一新して、さて、これから・・・と思っていると、忘れてはいけない教訓のように、次から、次から、現れる。

もう、既に、終わっている・・・語りたくもない過去が、蘇り、忘れ去られるのを拒んでいるようだ。

苦しい事、辛い事、悲しい事、思い出したくもない事・・・そんな様々な記憶が、忘れられてなるものかと、あがき、もがいて、灼熱の地獄の釜の底から、這いあがろうとしてくるようだ。

なんと、未練がましいことよ。
執念深きことよ。

苦い過去を、ひとつひとつ思い出して、二度と、再び、意識にのぼらぬよう、葬り去る以外、たぶん、手立てはないように思う。

・・・記憶の底に沈めて、子守歌など歌ってやろうか・・・?

今宵も、また夢をみる・・・。
今宵も、また夢をみる・・・。

今宵も、また・・・悪夢を・・・みる・・・。



今宵も夢をみる・・・。

2014-07-06 23:15:46 | Weblog

梅雨の雨の止み間。
ジメジメと蒸し暑い。


何だか、あっと言う間に7月になったかと思えば、もう1週間過ぎようとしている。
未だに、なんの光明も見えぬままの日々だけれど・・・。

思えば・・・去年の今頃は、なんだか、地獄の底にいるような気がしていて、どうにも落ち着かないまま、眠りも浅く・・・そんな日々だったと思う。

そして地獄の底だと思っていた場所は、まだまだ地獄の底ではなくて、更に、奈落があろうとは、思いもしなかった。

今は・・・その奈落にも、一応、慣れた感じがする。

地獄も棲めば都・・・なのかもしれない。

それでも・・・今が、地獄の底だと思っていたけれど、もしかしたら、この先、更に、もっと底があるのかもしれない・・・と思う。

夢を・・・。
夢をよくみるようになった。

何故か、退職前の職場で、なんとか踏みとどまって、退職を免れて、安堵している夢で、何時まで経っても、未練がましい。

もうあの場所は、私にとっては、この世にはない場所だ。
戻りたいとは、思わないのに、何故、夢は、何時まで経っても、未練がましく、あの場所に居たがるのだろうか・・・?

切って捨てたい場所である。
戻りたくない場所である・・・はずなのに・・・。
大嫌いな場所なのに・・・。

今は、遙か・・・私には、彼岸だ。
この世には、無い場所に、私は、戻ることは、できないし、戻らなくてもよいのだ・・・そう言い聞かせても・・・。

また今夜も夢をみるのだろうか・・・?



モスラ~や。モスラ~~~~~。④富岡製糸場。

2014-07-05 16:00:58 | Weblog

午後から、雨あがるも、灰色の梅雨空。気温も低く、凌ぎ易い土曜日。

『蛾』の話です。
この間から、続いておりますが・・・『蛾』。

昨日、韓流時代劇のDVDを見ている途中休憩時(お茶やお手洗い)に、DVDを一時停止にすると、某国営放送に切り替わる。
普段は、テレビはほとんどみないものの、世界遺産登録が決定(・・・たぶん、既に、登録されたんだと思うけれど)された富岡製糸場の特集が組まれていて、ふと見入ってしまった。

明治期、官営の製糸工場ということで、紹介されていたけれど、レトロな雰囲気の歴史のある工場で、生糸の生産をしていた場所でもあった。

富国強兵・・・。

鎖国が解けて、いざ世界を見渡してみれば、まわりは、列強だらけ。
戦争するにも、ヒト・モノ・カネ(現在は、プラス情報)が、潤沢に必要だ。

他国に蹂躙されぬためにも、まずは、自国の経済力のUPが急がれる・・・手っ取り早く儲けるには、安く作って、高く売る・・・そんな産業開発。

それには、『生糸』だろう。

古代より現在に至るまで、皇室でも女人は養蚕を奨励し、糸を取る。
絹を織り上げる・・・織り上げた絹布は、貴人の召される衣裳に変わる。

鹿鳴館で、Shall we dance?

ダンスをするには、絹のローヴデコルテだ。

・・・んな訳で、それ養蚕だ、糸取だ・・・。紡げや、紡げ・・・。

・・・で、『蛾』。
養蚕を奨励した国家的プロジェクトの中心となった富岡製糸場。
時代は、激変し、二度の大戦後の需要は・・・ほとんど無くなり、風前の灯に・・・。
そこで、世界遺産。

・・・で、『蛾』。
あの気持ちの悪いイモムシが、繭を紡ぎ、繭を乾燥させて、ボイルする。
なかのイモムシは、孵化(羽化)することもなく、昇天。
蛹は、貴重な蛋白源、家畜の飼料にするらしい。

何だかな~~~・・・でも、家蚕は、人の手による飼育なしでは、生きて行けないそうである。
生糸を生産するだけに生まれてきたのね・・・蛾になることはないのか・・・。

東京タワーで、繭になったモスラ・・・。あの繭から、生糸は生産できるのであろうか・・・などなど、相変わらず、馬鹿なことを考えている梅雨時の土曜日。

下手な考え休むに似たり・・・。



水筆お習字②

2014-07-04 12:56:23 | Weblog

日付が、変わって、7月3日から降り続いている雨は、ますます激しくなって、一晩中起きていようかと思ったのに、雨音を聞いていたら、眠ってしまった。

途中、何度か、目覚めたものの、米国の独立記念日の今日、結局、午前中一杯、ダラダラと眠ってしまった。


墨を使わず、後片付けの必要が全くと言っていいほど、簡単で、しかも、墨や半紙が要らない画期的なお習字練習グッズは、奈良県の文具メーカーの『呉竹』さんから販売しているもの。

何かやろう・・・と決意しても、始めるまでが、億劫で、結局、挫折の憂き目ばかり、見ていたけれど、この水筆お習字は、少しづつなれど、ナントカ、続いているのは、始めるまでに、準備が要らないということなのだろうと思っている。

たぶん・・・小学1年生の国語で、初めて、漢字の筆順なるものを学ぶのだろうと思うけれど、私は、この漢字の筆順なるものを覚えるのが、大嫌いで・・・結局、形になっていて、読めれば問題ないだろう・・・と、ノートに書き取りをするときも、自分で、書きやすいように書いていたから、筆順は、滅茶苦茶で、これは、毛筆を使って、墨で文字を書くには、大きなマイナスとなることを、この年齢で知った。

『必』だとか、『書』だとか・・・とんでもない筆順で書いていたから、まず、筆順から、直さねばならない・・・もう数十年慣れ親しんだ筆順を変えることは、今更、難しい。
(『右』と『左』では、どうやら、始点が違うらしいと今頃、知った)

いまのところ、行書や草書は、ターゲットではないから、せめて、楷書で、ナントカならぬものだろうかと思案している・・・。

もっとも・・・目標は、香典袋の表書きなのだから、自分の名前さえ、書ければ、さほど問題は、ないだろう・・・そこが、所謂、ゴールなのだから。

ところが・・・この自分の名前・・・簡単なゴールを設定したにも関わらず、ペン書きにしろ、毛筆にしろ・・・なんと形のとれぬことよ。

画数の少ない、簡単便利な名前なため、バランスが全く取れず、何度書いても、上手くならない。

・・・だいたい、名前からして、ダメなのよね・・・姓名判断とかさ・・・。

なんてことなど、思いながら、練習(・・・って言ったって、1日に1回書いてみる程度である)している。

毛筆にも、漢字の相性がよい文字(労少なくして、見栄えのする漢字)が、存在するようだ。
巧拙は、別にして、私が、書きやすいと思う名前は、

『深田恭子』さん

である。

よい名前だ・・・きちんとバランスが取れる・・・ご本人も可愛く綺麗だが、名前も、整う。
羨ましい限りだと思う。