鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

贅沢な貧乏食

2014-07-09 23:01:03 | Weblog
深夜から、朝にかけて、一晩中、雷。
日中は、雨が、上がったものの、台風の影響が、じわじわと現れて来ているよう・・・。


7月から、秋の初め頃にかけて、我が居住地を東西南北に走る県道沿いのショッピングセンターや、道路沿いに、今の時期は、トウモロコシやトマト、茄子などの夏野菜、8月になると、梨、9月に入ると、葡萄などの果物を、直販売する農家の小さなテントが、何軒かはられる。
トウモロコシなどは、皮のついたまま1本単位でも、売ってくれるから、時々、家人が購入してくる。

トウモロコシや、筍は、風味ものだから、採れたらすぐ皮を剥いで、食べてしまわないと、美味しさが、秒?毎に劣化する。

トウモロコシは、直火で、焼いたものが、美味しいけれど、家庭ではなかなか出来ないし、やらないから、縁日や、花火大会の屋台のものなどが、美味しいとおもうのかもしれない。

私が好きなトウモロコシ料理(・・・料理と言える程のものではないが、少しばかり手が掛る)は、ズバリ・・・『とうもろこしご飯』である。

ご飯にとうもろこしを混ぜて炊き上げたものを、給食などで、出されるそうだけれど、あまり評判がよろしくない・・・らしい(私の時代、給食に、ご飯系は、ほとんど供されなかった・・・と思う)。

私の『とうもろこしご飯』は、まず、炊立てのご飯が必要なので、ご飯を炊く。

お鍋にお湯を沸かし、とうもろこし本体を半分に折る。

塩を入れて、10分間くらい茹でる。

茹で上がったら、笊(ざる)に上げ、少しさます。

手で触れるくらいさめたら、芯から、実をほぐす(このあたりが、実に面倒で、かぶりつきたくなるのを抑えながら、地味にコツコツとやる)。
包丁で、実を削ぐと、胚芽の部分が上手く取れず、美味しい処が、芯に残ってしまうので、手で外した方がよい。
大体、1本やると、イヤになる。

バラバラになった実に、お醤油少々をかけまわし、塩気が足りないようなら、塩を少し振る。

熱々のご飯を、お茶碗に盛り、醤油にまぶしたとうもろこしを乗せて、食す。


これだけで、夏の味わい。
暑い夏でも、コレなら、OK!
あっさりしていて、甘みのあるとうもろこしと醤油と塩が絶妙(味変で、バターなどを、ひと匙おとしても美味しいけれど、私は、醤油と塩だけの方が好き)

要は、採れたてのとうもろこしを塩茹でするだけだけれど、あくまで、鮮度のよいものと、実を、外す手間・・・それがないと美味しくない・・・所謂、貧乏飯だけれど、贅沢な一品。

冷たい麦茶などと大変よく合う。