鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

劇場考・新橋演舞場って好きです。

2017-03-08 03:51:31 | 演劇・映画


一昨昨日は、半年ぶりの観劇で、新橋演舞場へ。

私は、新橋演舞場が好きです。

歌舞伎座をコンパクトにしたような劇場で、幕間(まくあい)には、座席で、お弁当など飲食できるし、売店めぐりも楽しいし、花道もあるし、桟敷もあって、お客さんは、和服の方もいらっしゃって、芸術至上主義の初台あたりの某新国立あたりと違って、娯楽優先だからです。

なんとなく・・・。

雰囲気がまったりしているのも、劇場内の照明が、緩いのも、なんだか好きです。

この劇場を最初に訪れたのは、前職に、ついたときで、なにやら、不安めいた日々を送っていた頃ですから、カレコレ・・・15年くらい前のことでしょうか?

あの頃と・・・あまり変わりがありませんね。

一昨昨日は、歌舞伎座の前を通りました。

地下鉄・銀座駅で下車し、三越で、食糧(まい泉のひれカツサンド)を購入後、和光のビルを見上げ、さて、コッチだったと・・・。

『出光』の看板。
映画『海賊と呼ばれた男』に登場した国岡商店がここでした。

リニューアルした歌舞伎座の前を通り過ぎようとした時、隅っこにお社を発見。

歌舞伎稲荷神社でした。

お稲荷さんかぁ・・・。

いちおう、なけなしのお財布から、ホンの少しだけの浄財。
ごめん。些少ですが・・・と言い訳しつつ。
手を合わせてから、新橋演舞場へ向かいます。

私は、演劇作品そのものよりも、劇場が好きなだけかもしれません。

開演を待つあの『時間』が好きなのです。

オーケストラ・ピットの入った劇場では、調律の絃の音なんかが聞こえると最高です。

・・・で、新橋演舞場。

ここでは、現代劇、ミュージカル、コンサート・・・そして、歌舞伎などが上演されます。

歌舞伎座では、ちょっと扱いにくい・・・スーパー歌舞伎なんかも演舞場で、上演されているようです。

そう・・・演舞場名物?宙乗りです。
一昨年だったか・・・猿之助さんが、『スーパー歌舞伎Ⅱ・ワンピース』で、かなり大掛かりな宙乗りをご披露されておりました。

・・・そういう劇場です。





ミュージカル『コメディ・トゥナイト!』②

2017-03-07 00:50:50 | 演劇・映画

『喜劇(コメディ)』というのは、かなり難易度の高いモノなのかもしれません・・・。

・・・所謂・・・笑い・・・嗤い・・・哂い・・・。

観客を笑わせるのが、喜劇ということになれば、古くは、シェイクスピアの『真夏の夢』、本邦でも歌舞伎の演目にも『身替座禅』などの作品も。

現在では、三谷幸喜さんの作品群が、コメディなのだろうし、喜劇の主流なのでしょう。

遅刻しそうなのに、来客やら家族らが、外出の邪魔ばかり・・・で、そのヤリトリに嗤いを取る・・・その手法には、未だに馴染めず・・・。
もともと、ドタバタ・・・が好きでないことに加えて、短気なので。

観客に哀しみの涙を流させることは、簡単でも、笑いの涙・・・というのは、ちと難易度が高いか・・・と思います。

それだけ、洗練された喜劇を演じる・・・というのは、かなり難しいのかも?

だから、安易なお笑い・・・という分野が誕生したのでしょうかね?
ボケとツッコミ・・・自虐ネタ、妬み・・・そんな笑いが、主流の現代で、1960年代のブロードウエィのコメディを、江戸版に書き換えたあたり・・・。

『笑い』に対する苦悩が読み取れるような気がしました。

レヴューと歌で、場を繋ぐ・・・楽しく・・・愉快に・・・日頃の憂さを忘れて。

違うのもしれません・・・私の勝手な思い込みかもしれません。


某国営放送が、土曜か日曜のお昼の時間帯に、放送していた軽い喜劇番組。

なんだか、そんなものを彷彿とさせられました。
私は、関西に住んだことがないし、関西の方の週末だか、日曜だかのお昼は、『よしもと新喜劇』だそうな。
私は、見たことが無いので、面白さがわからないのですが・・・。

『コメディ・トゥナイト!』では、全ての丁稚に、自由を与える・・・という壮大な目的で、丁吉は、奔走します。
つまらぬ仕事ばかりで、賃金も安く、自由もない丁稚生活からの解放を夢見て。

でも、なんだか、少し噛みあわない。
そんな舞台だったように思います。
主演の片岡愛之助さんをはじめ、役者さんは、水準以上の出来だったにも関わらず。

舞台上の役者さんに、

『座席(料金)の高い方も、安い方も・・・』

と言わせるあたり・・・やはり、上質で洗練されたコメディとは、少し乖離しているのかもしれません。

商業演劇ですから、仕方のない事なのですが・・・。

歌舞伎だの、梨園だのと申しましても、所詮は、でございます・・・とおっしゃったのは、かの中村吉衛門さんだったかと思いますが、そんな奥ゆかしい謙遜も、通じない世界になってきているのでしょう。

上質で洗練されたコメディ・・・。
上演される日は、来るのでしょうか?




ミュージカル『コメディ・トゥナイト!』

2017-03-06 01:04:08 | 演劇・映画
 
昨日(5日)の日曜日、春霞の中、久々の観劇で、都内へ。

ミュージカルの演出では、日本屈指の宮本亜門さん、歌舞伎役者の片岡愛之助さんが、ブロードウェイ・ミュージカルを換骨奪胎し、お江戸を舞台に、コメディ捲くる・・・という・・・。

片岡愛之助さん演じる薬問屋・布袋屋の丁稚・丁吉が、若旦那の比呂(内博貴さん)の恋の手助けをすることになりますが、アチコチ混線のドタバタを描きます。

何本も見た訳ではないのですが、いつもスピード感のある宮本亜門さんの演出が、スローダウンしていて、場面展開が殆どありませんでした。
たぶん・・・そういうストーリーなんでしょう。本家ブロードウェイの脚本が。

お江戸の薬問屋・布袋屋を中心に、お隣の遊郭・澤野屋、双子を誘拐され、捜索に出掛けて20年留守にしている川端家の3軒の家が登場するのみです。

ドタバタしているものの・・・。
決定的な笑いは、片岡愛之助さんの実生活?を彷彿させるセリフのみかな?

こういう演出家だったかなぁ???宮本亜門さんって。
(シモネタ?っていうか・・・お隣が、遊郭だから、仕方がないのだけれど・・・)
演出・脚本・訳詞を、全て、手掛けているようなのですが。

宮本亜門・・・といえば、私は、『メアリ・スチュワート』のストレート・プレイが印象に残っていて、麻実れいさん、白石加代子さんの舞台をどうしても思い出してしまいます。
かなり昔ですし、ミュージカルとストレート・プレイでは、演出方法も違うと思うので、比較にはならないと思いますが、『トゥーランドット』なども印象に残るものでした。

やはり・・・コメディ・・・ドタバタは、落ちるというか・・・。

主演の片岡愛之助さんは、去年の大河ドラマで、大谷吉継役で出演されていましたが、どうしても時代劇では、貫録?みたいなものが足りてない堺雅人さん、山本耕史さんと比較して、重厚な趣があって、流石、歌舞伎役者は違うなぁ・・・と思っておりましたところ、今度は、ミュージカルコメディ。

もともと二枚目の美男さん。プライベートでも、数々?の女優さんとの噂の絶えない役者さんですから、こういう役柄もこなせるのでしょう。しかし、いかんせん、愛之助さんは、二枚目の域をでないようです。コメディ向きではないのかも・・・???

舞台最後には、演舞場名物?宙乗りもこなされています。
そうね・・・歌舞伎役者は、トンボ切れないと・・・体操選手並みに???宙乗りは、お手のものでしょうか。

なんのかんの・・・と、ちょっと歯切れの悪いレヴューになってしまったのは、55%引きのチケットだったんで、あまり文句は、言えないって言うか・・・お値段のわりには、お得感があったというか・・・それなりに楽しめたというか・・・。

でも・・・ブロードウェイ版を、江戸版にしなくても・・・。たぶん、歌舞伎役者・片岡愛之助起用により、江戸版に書き換えたのでしょうと想像しているのですが・・・。




春休み:ノスタルジックな映画館⑤

2017-03-04 21:56:57 | 演劇・映画

昔から、春になると映画が見たくなります。

世の中は、受験などを終えて、進学するひと、就職するひと・・・15歳、18歳、22歳・・・膨らむ希望と環境の変化とか・・・ちょっぴり不安なこの時期。

私は、進学も就職も・・・まるで、決まっていないこの時期を過ごしたことがあって(・・・毎年、書いてますね。この時期・・・)、自宅にいて、春の長い午後を、テレビの映画をみていたような記憶があるのです。

テレビ東京の午後のロードショー・・・的な映画枠。

放送枠の関係で、随分とカット場面が多かったな・・・。

だから、何時まで経っても、春になると映画がみたくなるのでしょうか?

毎年2月の終わりには、アカデミー賞の発表があって、そんなことも関係しているのかもしれません。

昔の映画館は、2本立、3本立が当たり前だったから、午前中映画館に行けば、一日中、映画を見ることができました。
…もっとも・・・1ヶ月くらいは、その3本しか上映していないから、1日で終わりです。

それに比べれば、今のシネコンは、毎週、新しい映画を上映してますね。

最近は、テレビの映画番組は、全く・・・といっていい程、見ていなくて、ネット配信の無料映画など見ています。

テレビの映画番組は、録画という方法で、好きな時間に見ることができるようになりましたが、ビデオテープ、DVD、ハードディスクなどの記録媒体が、個人の家庭に普及していない時代には、放送時間に見ないと、好きな番組を見ることができなくて。

それでも、あまり不便に思わなかったのは、ソレしか方法がなかったからでしょう。

今は、録画をしておけば、暇な時間にいつでも見られるし、見逃しても、月に幾ばくかの料金を支払えば、テレビ受像機で、ネット配信が見られる世の中になりました。

・・・好きな時に、好きな映画を・・・。
私は、映画館よりも、自分の部屋で、見る方が好きです。

相方は、映画は、映画館のフル・スクリーンと音響で、みるもの・・・といい、週に何度か映画館に通っていました(自宅の近くが、シネコンなんで)。

そういう点では、全くかみ合わないのですが、月に一度か二度か三度くらいは、映画館に行くようになりました。

今が過去になったとき、春の映画館を、懐かしく思い出す日がくるのでしょうか?

昔、午後のぬるい時間に、テレビで映画をみていたときのように。

そうして、ゆっくりと春の日の暮れゆくのを、惜しみながら・・・。





映画『英国王のスピーチ』

2017-03-03 21:21:21 | 演劇・映画
お雛まつり。

お昼前頃から、風が出てきて、強風。
北の空、輝く積乱雲。
県北連山は、雪かもしれない。


最近の地上波テレビは、全く面白くないし、何故だか、某国営放送を始め、民放各社も殆どが、在日朝鮮人に乗っ取られているようなので、情報統制されているらしく、ニュースも真実ではないようだし?テレビ番組を支える芸能関係者も在日朝鮮人が多いと聞きました・・・というより、在日朝鮮人でないと、芸能界で、活躍するのが、難しい・・・とのことらしく・・・?今現在の日本のテレビは、加速度的に衰退していくと思われます・・・たぶん。

どういう統計なのかは、わからないけれど、若者の3割は、テレビをみていないってことなので。

この先、テレビも見たい人だけ、お金を支払ってみるようになるのかもしれません。
某国営放送のように受信料制ってのは、悪法でしかないから、解体が望ましいんじゃないかと思うし。

アメリカのメディア(新聞社、テレビなど)は、ユダヤ人に掌握されたし、政界、財界なども既に、ユダヤ人が支配しているし、ハリウッドなどの映画社会もユダヤ人の作り上げた産業だから、朝鮮人は、ユダヤ人を手本として、日本を掌握しようとしているのかもしれないですね?
(ノーベル賞の受賞率が最も高いのがユダヤ人ということで、頭のスペックが違うと思える朝鮮人は、どこまで真似できるんでしょうか。疑問かも?)

数日前のアカデミー賞の発表にちなんで、インターネット上で、過去のアカデミー賞受賞作品が、期間限定で、無料配信されているのを見つけました。

たぶん、毎年、同じように配信しているのでしょうけれど。

見たい見たい・・・と思っていた映画だったのが、『英国王のスピーチ』。

Amazonで、DVDが、千円と少しで売られていたので、買ってしまおうかなと思っていた矢先。
インターネットの無料動画配信で、みることができました。

2012年のアカデミー賞受賞作品ということでした。

コリン・ファースのジョージ6世。
あの頃は、少し太っていたね。

英国王の座を捨て、離婚歴のあるアメリカ人・シンプソン夫人選んだエドワード8世の退位に伴い、王座についたのは、弟のジョージ6世。

彼は、吃音で、演説が上手くできません。

それを克服するために、オーストラリア人の元俳優で、言語療法士のローグの元に通うことになるのです。

ローグは、ジョージ6世の吃音は、子供の頃の抑圧や傷心が原因であることを指摘し、呼吸法や発音、筋力のトレーニングを涙ぐましい努力で繰り返し、吃音の克服に成功します。
(・・・そう言えば、『グレース オブ モナコ 公妃の切り札』で、ニコール・キッドマンも同じようなトレーニングしてましたね)

映画の後半で、ナチスのヒトラーの演説のフィルムが流されますが、ヒトラーの演説は、技巧的であることがわかります。
ヒトラーもまた、聴衆の心をつかむために、派手なゼスチャー、演説の抑揚などを、撮影し、研究していたのでしょう。
(こちらでも、ユダヤ人絡みだし?)

コリン・ファースのジョージ6世は、上品で、威厳にみちた国王の演説でした。

比べるのも申し訳ないけれど、どこかの国の皇室の某・皇太子殿下は、誰か作成した原稿を某読みするだけで、ニュース映像と音声が、ズレていた・・・みたいな指摘もありました。王族たるもの・・・やはり、その威厳を保つには、何かしらの努力がいるみたいです・・・微妙に顔が違う替え玉がいるみたいですが・・・。
(・・・直接関係ないけれど、どうも替え玉は、中韓が絡んでいるみたいですね?真偽の程は、知らねども?)


まあ、象徴だから、多少、ナニ(←ナニの部分に適当な言葉を入れてください。バカ、アホ、池沼、クズ・・・)でも大丈夫なんでしょうけど・・・?

純粋な映画のレヴューとは、程遠くなりました。

いつものことですが・・・。



不調の3月②

2017-03-02 23:43:46 | Weblog

午前中、薄日は、差していたものの、午後から雨。


こんなお天気だし、一昨日から、家人の不調もあり、そいういうときは、イヤと言うほど、眠ってしまい、起きれば、頭痛だし、この先々、よいことなど何もないような気がしてくる。

頭は痛いわ、気分は重いわ・・・で、それがトリガーになって、過去の嫌だったことばかり思い出されて、なんだか、生きているのも、イヤになってくる。

ようするに気分転換が、ものすごく下手なのだろうな・・・。

春だってのに、ウツウツだ。



不調の3月

2017-03-01 23:47:20 | Weblog

夜も更けて・・・。
雨が降りだしたようだ。

3月の初めの日。
薄曇りで、寒い一日。


一日中、ウツウツと過ごす。


家人具合宜しからず。

いつもどこかしか不具合だが、些細な不具合を、最大限の不安に変えることに関しては、超人級であるから、生きるの、死ぬの・・・と言った騒ぎとなる。

(またか・・・)と思う。

先週も、腕に痛みのない湿疹のようなもの、下肢がしびれるから、

『下肢静脈瘤に違いない』

とのたまうので、病院へ連れ行くも、医師、曰く

『足が痺れるのは、冷えなどから来る不調でしょう。身体を温める漢方薬を処方します。コレは、下肢静脈瘤ではありません。』

と断言。


一事が万事、この調子で、この『下肢静脈瘤』なる病も、先日、テレビで症状などを放送していたのを見て、
『コレは、下肢静脈瘤に違いない』と思い込み、市民病院の血管外科外来の受診するには、紹介状持参でないと、ナントカ料金を徴収され、時間も掛るのとことで、市井の病院を訪れたのだった。

昨日の具合が悪い・・・も、たぶん、その類だろうと思いつつも、万が一ということもあるかも・・・と思い、いろいろと心配したが、案の定・・・命には、全く別状のない些細な不調であった。

いつもいつも・・・。
こんなことに、付き合わされるの私は、一体なんなんだろうと・・・思う。

生れてこの方。
家人は、自分は、身体が弱いので、長生きはせぬ・・・故に、お前は、しっかりしないといけない・・・と耳にタコが出来るくらい言われてきて、洗脳された身である。

この呪縛を解くには、我が愚弟のように、自分以外の他人の胸中などは、一切、考えず・・・のような性格の方が、よいような気がする。
この点に関してのみ、愚弟は、評価できるが、親にしてみれば、薄情者ということになるのだろうか。

振り回されるのはいつもワタシなのである。

そんなわけで、今は、胃が痛い。
心配事は、去ったけれど、明日には、たぶん、また別の心配が生まれるに決まっているのだ。