先ほどのテレビで、宮沢喜一元首相が亡くなられたことを知った。この日の朝まで、新聞を読んでいたというから、極楽往生である。こんな風に死ねるケースはそんなにはないだろう。テレビは、保守本流の人と称えていた。保守本流とは何を指すのか。憲法第9条を守りながら日米安保条約を堅持するというものらしい。はっきり言うなら、日米安保条約を堅持しながら、憲法第9条の条文はそのままで、よくわからないところはよくわからないウヤムヤでいこうというものだ。
宮沢さんはそういう意味でハト派と言われている。安倍さんや小泉さんはハッキリ憲法を改正すべきと主張する点で宮沢さんとは異なる。しかし、どう見ても宮沢さんのような政治家は少なくなった。安倍さんに代表されるような、あるいは塩崎官房長官に代表されるような、若い保守政治家が多くなってきた。多いということは、つまりはこちらが保守本流になってきたということだ。彼らはいずれもかなりの愛国主義者だ。「なぜ外国の言うことを聞くかなくてはならないのか」と強く主張する。「わが国は長い歴史と豊かな見識と優れた技術を有する美しい国である。外国にとやかくいう言われはない」。そうした意識が濃厚だ。
政治家ではない若い連中と話していても、同じような意見をたびたび聞くことがある。人からいろいろ言われることがキライな人たちだ。確かに私たちも若い頃は人から、しかも年寄りから、訳のわからない自分勝手な言い分を聞かされることはよく思わなかった。いつの時代も若者と年寄りは相反する存在なのだと思う。だから彼ら若者が、ナショナリズム的であってもそれは私たち年寄りが生み出してしまったものかもしれないと、自分たちを反省すべきだと思う。
しかし、それでも若い人たちに「自分がよければ他の人はどうでも良いと考えてはいけない。全ての人々が生きていける社会にしなくてはならない」と言っておきたい。「そんなことはわかっている」と言うなら、じゃーそのためにはどうしていくのか、答えを出していかなくてはならないと言いたい。「そんなことは実現不可能な夢物語だ」と言うなら、「不可能を可能にして欲しい」とお願いしたい。これから若い人々がどんどん政治の世界にも進出してくるだろうが、彼らがどんな主張をするのか、楽しみであり怖いような気持ちでもある。
宮沢さんはそういう意味でハト派と言われている。安倍さんや小泉さんはハッキリ憲法を改正すべきと主張する点で宮沢さんとは異なる。しかし、どう見ても宮沢さんのような政治家は少なくなった。安倍さんに代表されるような、あるいは塩崎官房長官に代表されるような、若い保守政治家が多くなってきた。多いということは、つまりはこちらが保守本流になってきたということだ。彼らはいずれもかなりの愛国主義者だ。「なぜ外国の言うことを聞くかなくてはならないのか」と強く主張する。「わが国は長い歴史と豊かな見識と優れた技術を有する美しい国である。外国にとやかくいう言われはない」。そうした意識が濃厚だ。
政治家ではない若い連中と話していても、同じような意見をたびたび聞くことがある。人からいろいろ言われることがキライな人たちだ。確かに私たちも若い頃は人から、しかも年寄りから、訳のわからない自分勝手な言い分を聞かされることはよく思わなかった。いつの時代も若者と年寄りは相反する存在なのだと思う。だから彼ら若者が、ナショナリズム的であってもそれは私たち年寄りが生み出してしまったものかもしれないと、自分たちを反省すべきだと思う。
しかし、それでも若い人たちに「自分がよければ他の人はどうでも良いと考えてはいけない。全ての人々が生きていける社会にしなくてはならない」と言っておきたい。「そんなことはわかっている」と言うなら、じゃーそのためにはどうしていくのか、答えを出していかなくてはならないと言いたい。「そんなことは実現不可能な夢物語だ」と言うなら、「不可能を可能にして欲しい」とお願いしたい。これから若い人々がどんどん政治の世界にも進出してくるだろうが、彼らがどんな主張をするのか、楽しみであり怖いような気持ちでもある。