友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

隣の話

2007年09月14日 21時51分40秒 | Weblog
 隣の席で高齢のご婦人が二人で話している。
「男の浮気はすぐばれるけれど、女の浮気はわからんとネ」。
「何でえネ」。
「それだけ女はしぶといんだと」。
「学校の先生は浮気しとっても、クビにはならんのネ」。
「学校の先生だけじゃーなくても、浮気しとったというのでは、クビにはならんのと違う」。
「ほうかネ。ほんでも政治家はクビになっとるネ」。

 こちらの席の男たちは隣の話に聞き耳を立てていた。迎い側の男が言う。「二人でお茶を飲んだり、食事をしたり、ちょっと出かけたり、そんなことにいちいち目くじらを立てるなと、言いたいね」。しかし、その男の妻は、「それですまなくなるのが男でしょう」と言い放つそうだ。男はそれでこの話は終わりにするという。何も反論できないし、反論すればわが身が窮地に陥ることになるかもしれないからだ。

 それなら、男と女を入れ替えて考えてみたらどうだろう。同じ結論なら、男でも女でも感性は同じだということだろう。性欲は男にだけあるわけではなく、女にもあると書いた本を読んだことがある。こちら側の男は、「この世の中、男と女しかいない。ヨソを見るなと言うほうがおかしい」と言う。なかなか説得力があるねと聞いていてそう思った。

 そこで、“友だち以上恋人未満”を13年間も続けている友だちのブログを見てみた。またまた、甘えた詩が載っている。

  他の男性(ひと)から ケイタイに電話が 掛かってきただけで 
  私は 突然 不機嫌になり あなたを困らせる
  絵文字をつけて、あなたが送るメールの宛先が 気になって
  私は 一人押し黙り 一人勝手に 相手が男と思い込む 
  結局は 気まずい空気が 周りを囲み
(略)
  友だち以上恋人未満 長く付き合っていくには その方がいいのよ
  そのときは 悲しくて 寂しくて
  出来もしないのに 別れることを 考えたけれど
  三月も会わないときが あったけれど
  あなたからの電話で
  五感全てが あなたのしばらくの不在に 敏感で
  やっぱり あなたが必要なんだと 私の心が叫んでた
  不覚にも 流れる涙が 
  あなたの優しさを 欲しがっていたのです

 やっぱり、これって恋愛だよな。私には彼のようなストイックな恋愛はできないだろう。男たちに聞くと「男と女の友情は成り立つ」と答えてくれるが、私はズーと懐疑的だ。尊敬する女性はいるが、100%恋愛感情はゼロとは言い切れない。還暦を過ぎれば聖人と成れるのかと思っていたが、どうしてかいつまでも十代の感情から卒業できないでいる。

 先日お会いした寺の住職も、「私、女性が好きでね、ほれたハレタという歌ばかり歌っていました」と言っていた。どんなに歳を取っても変らないのだろうか。結論はもう少し、先にしよう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする