安倍晋三総理大臣が辞任を表明した。午後2時からの記者会見をテレビで見たが、一体これはナンだと思った。戦後生まれのお坊ちゃま政治家はこれほどまでに無責任だったのか。ところが、ご本人は無責任ということすら意識していない様子だった。記者会見は一国の総理が辞任をするというのに、たった20分というのもビックリした。安倍総理がなぜ辞任を決意したのかについても、結論から言えば、全くわからない。「もう、やめた」といった、駄々っ子のような言い分だった。
そこには一国の総理としての苦悩というよりも、私はこんなにも理想を求めてがんばってきたのに、誰も私を評価してくれない、という子どもがするような記者会見であった。そのきわみは、民主党の小沢党首に会談を申し入れたのに受け入れてくれなかった、悪いのはアイツだと言わんばかりだった。先の参議院選挙の結果から自民・公明の与党は、参議院では法案を通すことができないことは明確になったのに、テロ特措法に反対している民主党党首と何を話し合いたいと考えていたのだろう。
安倍さんは党首会談で、自分の思いを伝えたいと言うが、民主党の小沢党首がハイわかりました賛成しましょうと言わないことは充分にわかっていたはずだ。話せばわかると、本気で安倍さんが考えていたとしたなら、やはり彼はKYといわれて充分だろう。状況が全く読めていないのだから。そればかりではない。安倍総理は自分が理想とする「美しい国」造りには超積極的で、数の多さで何がなんでも押し切ってきた。これまでの首相には見られない強引さを発揮してきた。
ところがそのやり方をも含め、先の参議院選挙で大敗という結果をもらったはずだった。ところが安倍総理は「参議院選挙は政権選挙ではない。政治に空白を作ってはならない。私の改革は国民に支持されている。したがって続投する」と、「強い決意で臨んだ」。安倍総理に批判的だった桝添氏を厚生大臣にすえ、挙党体制を作ったかに見えたのに、なんと危うい体制だったことか。第2次安倍内閣からわずか16日で、安倍総理自らが辞職とはオドロキモモノキである。
遠藤農林水産大臣の辞任が、麻生幹事長と与謝野官房長官で決めら、カヤの外に置かれた安倍さんは全く自分の力が及ばないことに、自らの限界を知ったのだろう。もともと、小泉さんの遺産の上で成り立ってきたのに、自分に力があると錯覚してしまったところに安倍さんの悲劇というよりも喜劇がある。誰が名づけたのか知らないが、K(空気が)Y(読めない)人とはよく言ったものだ。小沢民主党党首との会談にしても、小沢さんはそのような申し入れはなかったというが、申し入れがあったなら受けたのかということにもなるが、どちらにしてもこの時点での党首会談は全く意味が無い。それなのに意味を見出そうとするのだから、不思議だ。
参議院選挙前のように、衆議院での圧倒的多数で何でもやることはできる。参議院で否決されようが、衆議院で3分の2あるのだから、強引に安倍政策を押し進めることはできる。しかし、安倍さんは放棄してしまった。かつて、銃弾を受けながらも国会に登壇した首相がいたが、安倍さんはそうすることもなく、みっともないことに健康をも一つの理由にして、総理を辞すると言う。
こんな身勝手な安倍総理の辞任表明を自民党が許すところに、自民党の解体的危機が現れている。政策と思想で成り立っている政党ならば、このような身勝手で無責任な行為を許すわけにはいかないだろう。それが堂々と行われるということは、自民党はもう政党としての面目を持ち合わせていないということだ。政党として成り立たないような自民党には引導を渡さなくてならない。
それを民主党がどうやるのか、見ものである。
そこには一国の総理としての苦悩というよりも、私はこんなにも理想を求めてがんばってきたのに、誰も私を評価してくれない、という子どもがするような記者会見であった。そのきわみは、民主党の小沢党首に会談を申し入れたのに受け入れてくれなかった、悪いのはアイツだと言わんばかりだった。先の参議院選挙の結果から自民・公明の与党は、参議院では法案を通すことができないことは明確になったのに、テロ特措法に反対している民主党党首と何を話し合いたいと考えていたのだろう。
安倍さんは党首会談で、自分の思いを伝えたいと言うが、民主党の小沢党首がハイわかりました賛成しましょうと言わないことは充分にわかっていたはずだ。話せばわかると、本気で安倍さんが考えていたとしたなら、やはり彼はKYといわれて充分だろう。状況が全く読めていないのだから。そればかりではない。安倍総理は自分が理想とする「美しい国」造りには超積極的で、数の多さで何がなんでも押し切ってきた。これまでの首相には見られない強引さを発揮してきた。
ところがそのやり方をも含め、先の参議院選挙で大敗という結果をもらったはずだった。ところが安倍総理は「参議院選挙は政権選挙ではない。政治に空白を作ってはならない。私の改革は国民に支持されている。したがって続投する」と、「強い決意で臨んだ」。安倍総理に批判的だった桝添氏を厚生大臣にすえ、挙党体制を作ったかに見えたのに、なんと危うい体制だったことか。第2次安倍内閣からわずか16日で、安倍総理自らが辞職とはオドロキモモノキである。
遠藤農林水産大臣の辞任が、麻生幹事長と与謝野官房長官で決めら、カヤの外に置かれた安倍さんは全く自分の力が及ばないことに、自らの限界を知ったのだろう。もともと、小泉さんの遺産の上で成り立ってきたのに、自分に力があると錯覚してしまったところに安倍さんの悲劇というよりも喜劇がある。誰が名づけたのか知らないが、K(空気が)Y(読めない)人とはよく言ったものだ。小沢民主党党首との会談にしても、小沢さんはそのような申し入れはなかったというが、申し入れがあったなら受けたのかということにもなるが、どちらにしてもこの時点での党首会談は全く意味が無い。それなのに意味を見出そうとするのだから、不思議だ。
参議院選挙前のように、衆議院での圧倒的多数で何でもやることはできる。参議院で否決されようが、衆議院で3分の2あるのだから、強引に安倍政策を押し進めることはできる。しかし、安倍さんは放棄してしまった。かつて、銃弾を受けながらも国会に登壇した首相がいたが、安倍さんはそうすることもなく、みっともないことに健康をも一つの理由にして、総理を辞すると言う。
こんな身勝手な安倍総理の辞任表明を自民党が許すところに、自民党の解体的危機が現れている。政策と思想で成り立っている政党ならば、このような身勝手で無責任な行為を許すわけにはいかないだろう。それが堂々と行われるということは、自民党はもう政党としての面目を持ち合わせていないということだ。政党として成り立たないような自民党には引導を渡さなくてならない。
それを民主党がどうやるのか、見ものである。