友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

名古屋市長に河村さんが当選

2009年04月27日 22時32分13秒 | Weblog
 名古屋市長に河村たかしさんが当選した。過去最高の得票だという。それだけ多くの市民が河村さんに期待したというわけである。「これから名古屋が面白くなる」と言う人たちも多い。ぜひ、庶民革命を実現してもらいたい。そう思うものの、その前に、河村さんの庶民革命の中身を語って欲しいと思う。

 当選の際の記者会見で、「お金を払っているお客さんに10%戻す。こんなことは日本で始めてのことだでよ」と発言していたが、市民はお客さんではない。市政の当事者である市民をそんな風に言うこの人の認識はどうなっているのかと思ってしまった。

 任期満了で退職した松原前市長が「世論を背景にする手法もあるが、取り返しのつかない傷がつかないようによく勉強して欲しい」と注文をつけていた。34歳の若者に敗れた松阪市の前市長が「市長は若くて経験が足りない」といったことを辞任の挨拶で述べたそうだ。松原さんも同じだが、こういう時は潔く後進を称える度量が欲しいものだ。「若い市長を守り立て、松阪市をより発展させていって欲しい」とか「多くの市民の期待にこたえられるように、職員は新市長を支え、名古屋市の発展に尽くして欲しい」と。

 松阪市の山中市長が議会とどのように対決しているのかよくわからないけれど、この7月に行なわれる市議会議員選挙では市長を支持する若い候補者が何人か出馬するようだから、議会の構成もかなり変わるだろう。山中市長はまずそこから議会とのやり取りが始まると考えているのかもしれない。名古屋市議会は特別意識が強い議会だから、河村市長の手腕が発揮できるか難しいところだ。

 圧倒的な人気で大阪府知事となった橋下さんのようにだけはなって欲しくないが、なんとなく似たところがあるような気がしてならない。誠実さにも街づくりビジョンにも欠けているように思う。発言もころころ変わるし、目立ちたがるところもよく似ていないだろうか。

 全国的にみれば、確かに変わり者の知事や市長が誕生してきている。やっと「地方の時代」が本物になってきたのかもしれない。身近な自治体に市民がより関心を持ち、そして直接参加していけば、政治の仕組みも少しずつ変わるのかもしれない。鍵はなんといっても「市民参加」あるいは「市民自治」であろう。

 河村さんが市議会を説き伏せ、各校区毎に「市民委員会」を作り上げていけるのか、興味深い。アメリカの西部劇を見ていた時、圧倒的な権力を持つ市長がいる町もあれば、フランスのコミューンのような委員会が権力を持つ町もあったが、河村さんはどのようなイメージを持っているのだろう。
 
コメント
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