友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

手押しポンプを設置

2009年04月23日 22時17分42秒 | Weblog
 桜が終わったばかりなのに、すっかり初夏の装いだ。街路樹のツツジはもう花を咲かせているし、ケヤキは若葉が萌え出て大きく広がってきた。藤も咲きつつあるようで、藤の名所では早くも藤祭りが始まっているそうだ。

 瀬戸から多治見の方へ広がる尾張丘陵に自生するヒトツバタコ、通称ナンジャモンジャも花が咲いて、樹に雪が積もったようになっていた。ショウブは見なかったけれどアイリスはすでに花をつけていたし、ボタンもあちらこちらで開花が告げられている。

 そんな花たちに比べると昆虫はなぜか淋しい。新聞やテレビで、ミツバチが少なくなっていると報じられていたけれど、そういえば最近、モンシロチョウを見なくなった。春になれば、モンシロチョウが飛び交い、カエルがゲロゲロと鳴く、そう思ってきたけれど、このマンションの近くではすっかり田んぼがなくなって、カエルの鳴き声も聞かなくなった。

 花たちは一斉に咲き始めたけれど、昆虫はめっきり見なくなった。物知りにその原因を尋ねると、「やはり農薬でしょう。無農薬栽培と言うけれど、虫は徹底的に除去されてしまっていますから」と言う。「それに地球規模の異常気象も関係しているかもしれなせんね」と言い、「人間のオスの遺伝子が危機的なのと同じように、地球上のオスの遺伝子が危機的なのではないですか」とも言う。

 彼には30代の息子が二人いるが、二人とも結婚していない。「結婚なんて馬鹿らしくてする気がないと言っている。近頃の若者は、車も女も海外旅行も、何も興味がないと言う。一体何が面白くて生きているのか、よくわからん」。するともうひとりが、「昔は赤線だ、トルコだ、キャバクラだといった風俗で性欲を処理した。近頃の若い奴はそういうところへ行こうともしない」と言えば、物知りが応じて、「今はそんなところへ行かなくても、普通のお嬢さんがすぐに寝てくれる。女の方が積極的で、男はSEXもめんどくさいと言う。風俗へ行くのは今じゃー年寄りばっかりだ」。

 時にはそんな真面目なのか不真面目なのか、わからないような会話をはさみながら、時にはものすごく、どう仕上げるかで激論したりして、作業が進む。井戸掘りを始めて5日目、手押しポンプ1台と電動ポンプ1台の設置が完了した。緑の芝生の一角に手押しポンプを据え置きたいという依頼主の希望もあり、日本の各地で見られた手押しポンプとはちょっと違うタイプのものとなった。確かに芝生にはこのタイプが似合うようだ。
コメント
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