友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

流れを見守っている

2012年09月14日 19時25分38秒 | Weblog

 民主党の代表選挙と自民党の総裁選挙の顔ぶれが揃った。民主党は4人、自民党は5人と立候補者は多い。こんな困難な時なのに、それでも一度は首相と呼ばれてみたいもののようだ。それにしても応援したいと思う人が見当たらない。民主党は野田さんが圧倒的に強いだろう。その野田さんは、「弱い側に立つというのが民主党の原点」と指摘されてそれに同意しているものの、実際に力を入れてきたのは消費税の増税であり、原発の再稼動である。「社会保障と増税は一体的に」と言いながらも社会保障関係は何も進んでいない。

 野田さんで決まるだろうと思うのは、民主党の地方議員と話していた時、彼自身は消費税増税には反対だけれど(でも、いずれは引き上げなくてはならないと言う)、「野田さんは信念の強い人だ」と、評価していたからだ。私の友だちで先輩でもある政治談議好きも、「野田はぶれないところがいい」と言う。ぶれない中身こそが問題なのに、ぶれないことを男らしいと感じているのだ。だから「目つきが悪いが、石破もいい」と評価する。石原さんがなぜダメかというと、「谷垣総裁に幹事長にしてもらいながら、谷垣を蹴落とす行為は仁義に反する」と手厳しい。

 自民党の総裁候補は5人とも、憲法改正を主張する保守派である。民主党が自民党に近づいたために、自民党はさらに保守化してしまった。次の選挙では第1党になるだろうとウワサされている『日本維新の会』は、名前からして保守であり、自衛権の行使を主張しているから自民党とは政策が一致する。『日本維新の会』の理念は、競争と自己責任を基本とする『みんなの党』と同じ小泉路線である。『日本維新の会』には50代や40代の若い人が多いのは、小泉さんが政権を握っていた時を見ているからだろう。

 小泉さんの「自民党だってぶっ壊す」と威勢のよい言葉に、多くの国民が期待したけれど、進められた構造改革で貧富の差は大きくなり、弱者はさらに切り捨てられた。やっぱり自民党政権ではダメだと民主党に期待したのに、何のことはない民主党は自民党と変わらない。その絶望感が『日本維新の会』に対する期待になっている。どういう政治が、どのような政治の仕組みが、求めるものなのか、そのビジョンを打ち立てる人も組織も見当たらない。まだまだ先は長そうだ、そう思って流れを見ている。

 NHKテレビの朝のドラマ『梅ちゃん先生』で、大学病院の名誉教授になることを拒んだ梅子の父は、「後輩に道を譲るのは先を行くものの務めだ」と言う。頑張って生きてきた人もいつかは退かなくてはならない。退いたなら、暖かく見守ることが大事だ。そういう時代に私たちの世代は来ているようだ。

 明日は高校3年の孫娘の学校祭を見学に行き、夜は夏祭りの慰労会があるので、ブログを休みます。

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