友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

西条市のだんじり祭り

2012年09月03日 19時14分20秒 | Weblog

 歌手の秋川雅史さんの大ファンである姉が、「西条市のだんじり祭りに連れて行って欲しい」と言う。愛媛県西条市は秋川さんの生まれ故郷で、秋祭りには毎年だんじりを担ぐと言うのである。姉は82歳、膝や腰が痛いとか言ってはいるが元気で一人暮らしをしている。海外旅行は無理だから、近場の温泉くらいは連れて行かなくては思っていたが、愛媛県まで行きたいと言い出すとは思ってもみなかった。

 西条市は松山市の東、今治市の南に位置している。西条市の秋祭りをパソコンで見ると、10月の体育の日辺りから1週間も続くような祭りである。市役所の観光課に電話して、いつが山場なのかを聞いてみた。15日と16日が一番の盛り上がりですと教えられたが、「宿は予約できますか?」とたずねると、「駅前のビジネスホテルはもう難しいと思います」と言う。そんなに多くの人出で賑わう祭りなのか。高齢の姉に見せるためには、やはり祭りのことをよく知っている人と行かなくては無理ではないか、そんな思いが過ぎった。

 とにかく急いだ方がいいだろうと思い、駅ビルにある旅行会社のJTBを訪ねた。ところがJTBがあったところは貴金属買取の店になっている。1階の案内所で聞くと、「何ヶ月か前になくなった」と言う。旅行会社も競争が激しい。名古屋の中心街にあって、以前、アメリカ旅行を組んでもらった近畿日本ツーリストを今年の初めに探して行ってみると、そこにはなかった。それなら近くにあったHISはどうかと探すが、やはりなくなっている。出来るだけ店舗数を減らし、人件費を抑えて効率をよくしようとしているのだろう。

 パソコンから直接予約はできるけれど、面と向かって、いやせめて電話で、話して決めないと不安なのだ。テレビのコマーシャルで母親が娘に電話しながら、「今、メールしたけれど見てくれた」というセリフがあるが、あれが年寄りの実態だろう。メールは、いつでも、どこからでも、好きな時にメッセージを送っておけるという便利なものだ。それでも返信がないと、届かなかったのかなと思ってしまう。宿の予約も、相手の人と話さないと、感じのいい宿なのか、どんな宿なのかと想像が働かない。

 駅ビルのJTBがダメだとなると、大型スパーの中にある旅行代理店へ行って来た方がいいのかなと思いながら、そこまで行くならパソコンから予約してもいいか、いや待て、パソコンからの予約で交通手段の切符も手配できるのか、と考えてしまう。娘たちはパソコンで新幹線のチケットも買うし、パソコンの市場で物を買ったり売ったりもするようだが、私が出来るのはアマゾンで本を買うくらいだ。便利なようで、便利だからこそ、まだ信用できないのかも知れない。

 西条市のだんじり祭りに、何としても姉を連れて行こうと思っている。

コメント (3)
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