友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

長生きの秘訣

2012年09月30日 21時01分32秒 | Weblog

 台風が近づいている。午後2時過ぎと午後6時半過ぎに、用事が出来て車で出かけたけれど、「必要のない人は外出を控えて」というテレビの呼びかけが効いているのか、町を歩く人の姿は本当に少なかった。特に台風が接近していた午後6時過ぎは、車も数がうんと減った。近くのスーパーも電灯こそ点いていたけれど、人の姿はまばらだった。東日本大震災から人々は、テレビやラジオからの呼びかけに素直に従うようになっている。

 風は強く、車のハンドルが取られそうになる。雨は強く、フロントガラスが見えない。家に篭ってじっと、台風が過ぎるのを待つ以外ない。台風に備えて、家の周りのものを片付けたり、排水路の掃除をしたり、昔なら雨戸を閉めるかさらにクギで打ち付けて補強したり、出来ることを全て行なって、台風が過ぎるのを待った。自然災害は被害を最小限にする以外に手立てはない。私たちはただ耐えることに徹していた。

 地震でも台風でも、過ぎ去れば再び元のように働いて、戻すことが出来る。私は戦争を知らないけれど、私たちの親の世代はきっと、戦争もじっと通り過ぎるのを待っていたのではないだろうか。地震や台風のような自然災害と戦争は全く異なるものなのに、戦争も自然災害と同じように、自分たちの力の届かないところからやって来た災害のように捕らえていたのかも知れない。戦争の原因が人の力にあることを知っている私たちは、親の世代のようにただやり過ごすだけを願って、じっと耐えてはならないだろう。

 昨日の市民講座に、小学校の時の友だちがわざわざ来てくれて、私のために岡本裕著の『それを止めれば健康になる』の要約を作って持ってきてくれた。過度のスポーツは老化の元だとか、食べ過ぎよりも食べない方が長生き出来るとか、夜更かしをしないとか、孤独は寿命を縮めるとか、そういった注意がまとめられていた。私は、これらのことは実践しているというか、性格だと思うけれど行なっている。

 ところが、薬は飲まないとか、医者を過信しないとか、いい人にならないとか、働かないとかの項目になると、私は守れていない。私は医者の言うことは鵜呑みにする方で、薬はキチンと飲む。いい人になるなというのはストレスを貯めるなという指摘であり、働かないというのは適当に休みなさいということなので、これもまあ自分に合っている。指摘の中で大きく反しているのは、動物性蛋白質を摂らないということだろう。私は野菜よりも肉の方がすきなのだから。

 著書が何を目指しているのか分からないけれど、70歳を目前にして、こんなにまでも生きてこられた私は、これ以上長生きしたいという欲望がない。神様、どうぞお気のままにと願っている。それでも、メモを渡してくれた友だちが「今度こそ会おう」と言ってくれるので、それまでは生きていなくてはならないし、まあ、もう少し、身辺整理をする時間的な余裕も欲しいと思う。それもこれも、私が決めることではなく、神様が決めてくださるだろう。そう信じている。

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