友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

結果と評価

2017年02月02日 17時25分31秒 | Weblog

 愛知県豊山町のグランドで年末に、『イチロー杯争奪少年野球大会』が開かれる。大会会長は郷土が生んだ野球選手、イチローである。イチローは毎年必ず帰国し、閉会式で挨拶する。今年はメジャーリーグで3千本安打を達成したので、「人の2倍、3倍練習する」と称えられたことを意識して、「みんな努力しているのに、2倍も3倍も練習することは不可能」と話した。

 「じゃー、大記録はどうして生まれたのか?」と野球少年は思っただろう。イチローは「自分の限界って分かるよね。限界を感じたら、もうちょっとだけやってみる」と話す。「人は評価を気にして生きている。評価が欲しいため、勉強もするし、努力もする。結果へとつなげるためにはそれしかない」と続ける。

 保育園の時から水泳を続けてきた大学生の孫娘も、「努力は結果につながる」を信じてやってきた。スポーツは努力なしには結果が出ないし、努力と結果はしっかりと結びついている。そこでイチローは「結果は努力の証で、評価は他人が下すもの。評価を気にしたり、追いかけるのではなく、自分が出来ることに集中する。それを重ねてきたことで、今の自分になれた」と結んだ。

 やっぱりいいことを言う。野球選手でなくても、世間体ばかり気にしていると本当にやりたいことが出来ない、そんなことになりそうだ。イチローは子どもの頃からプロ野球の選手になると決めていたが、なりたいものがある人は強い。これが本当に自分の天職なのかと迷ってばかりいる人もいるが、今いる場所で限界だなあーと感じたら、ほんの少し努力してみることなのかも知れない。

 何がよいのかは分からない。ソクラテスは「汝自身を知れ」と言ったけど、自分のことは分かっているようで分からないものだ。かえって、友だちの方が的確に分析してくれる。それでもどうなるかまでは友だちだって分からない。イチローが言うように、与えられた場所というか、就いた仕事に、集中して努力を重ねていくしかないのが人生のようだ。

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