少し元気になったので、病院に行って来た。診断の結果はインフルエンザA型だった。インフルエンザに罹ったことは無かったから、ただの風邪だろうと思っていたが、そう甘くはなかった。医者は「カミさんがインフルエンザに罹ったなら、一緒にいる人は当然なりますよ」と言う。看護婦さんが傍から「仲がよろしいですね」と冷やかす。仲がいいか悪いかの問題ではなく、生活を共にしているから感染するというだけのこと。
「あとは他人に移さないことですよ」と医者から言われた。しかし、今日は同年者の集い(シクラメンの会)の幹事会を喫茶店で行う。今更、変更は出来ないし、私を抜きにしてやってくれとも言いにくい。皆さんには「移してはいけないのでマスクしてるけど、ごめんね」と断っておいた。先日行った結婚式場は、来年は使えない。早急に次の会場を探さなくてはならない。「三河のホテルでバス送迎付きで7000円のところがある」と、「湯の山にも送迎付きでやってくれるところがある」と、2案が出た。
遠くまで出かけたことはなかったけれど、それもいいじゃないかというので、2案から詰めることにした。会議を終えて車に乗り込み、せっかく出てきたのだから何か美味しいものを買って帰ろうと思った。インフルエンザのためなのか、食欲が全くない。元気もなかったから、食べなくてもどうってことなかったが、美味しいものを食べれば少しは食欲も湧くだろう。料理しなくてもいいもので美味しいと思えるものは刺身がいいか、そう思ってスーパーに寄った。
刺身だけでは物足りない。ブロッコリーとオクラと菜の花を買う。料理とは言えないかも知れないが、野菜は茹でて刺身のつまにしよう。そう考えただけでもかなりの進歩だ。「食べなければ人間は生きていけない。だから早く死のうと思ったら、食べなければいいのだ」と物知りの先輩の言葉を思い出した。逆もまた真なり、食欲がないなら食欲を増すようにすればいい。ちょっと、頭も冴えてきたような気がする。