友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

終末の生き方

2020年10月08日 17時35分48秒 | Weblog

 台風14号の影響で、朝から雨が降っている。風は吹いていないが、台風はこちらに向かっているようだ。明日も明後日も雨降りは続くという。雨だけなら耐えられるが、風が強いと植木鉢が倒れる心配がある。何事も無いようにと、神に祈るしかない。

 マンションの知り合いで亡くなられる人が増えた。マンションが建って45年になるが、入居した多くが40代だったから、当然と言えば当然のことかも知れない。現役を退かれて20年も経つからか、掲示板に葬儀を知らせることも無くなった。

 ゴルフで活躍していた人にエレベーター前で遇った。元気な人なのに、歩くのがしんどいようで遅い。「どうされたの?」と尋ねると、「腰が痛くてかなわん。なんとかしてくれと医者のところへ行って来た。20日に手術してくれることになった」といつものように笑う。

 寝たきりになったという人もいる。手術が受けられるなら、元気になれるだろう。86歳には見えない身体だから、きっとうまくいくと思う。「車が無ければ、病院にも行けない」と言う。井戸掘り仲間の先輩も81歳だが、まだ車が手放せない。

 昨年4月、池袋で車が暴走し、親子が死亡し10人が重軽傷を負う事件があった。検察は「ブレーキとアクセルの踏み間違い」と指摘するが、運転していた高齢の男性は、「車の不具合が暴走の原因」と言う。89歳にもなって、どうして被害者に寄り添う気持ちになれないのだろう。

 車の不具合でも、操作の間違いでも、ふたりの命を奪い大勢の人を傷つけた事実は変わらないのだから、潔く被害者のご家族の気持ちを受け入れたらいいのにと思う。89歳の男性にこの先、何があるというのだろう。被害者に出来る限りの償いこそが、終末の生き方だと思う。

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