月曜日から土曜日までの毎朝、NHKBSプレミアムでドラマ『澪つくし』が放送されている。1985年の朝ドラというが、この頃に観た覚えがない。主演はこのドラマで人気女優になった沢口靖子さんで、今では『科捜研の女』で知られている。現在は55歳のはずなのに、当時の20歳と変わっていないから不思議な女優だ。
沢口さんは妾の子で、上の正妻の子の役を桜田淳子さんが演じている。大学を卒業した才女で、古い因習や価値観を嫌っている。沢口さんは醤油製造業の娘だが、密かに恋い慕う人は漁業の息子という設定だから、『ロミオとジュリエット』を意識した恋愛物語なのだろう。舞台の銚子で、実際に労働争議があったのか知らないが、資本家や労働者という言葉も頻繁に出てくる。
昭和の初めはこんな状況だったのか。現在の朝ドラ『エール』は、終戦を迎え事態は一変してしまった。主人公の古関裕而がドラマのように自責の念で苦しんだのかは分からないが、おそらく『長崎の鐘』や『君の名は』など、戦後に作った曲の重みを増すためだろう。作曲家だけでなく、画家も物書きも、みんなが戦争を鼓舞するために動員された。
その反省から、日本学術会議は「戦争を目的とする科学の研究は絶対に行わない」と宣言した。これを「学問の自由に反する」と、トンチンカンなことを言う政治家がいるのは残念だ。時代を積み重ねて来たが、なかなか理想の社会は遠い。けれど、科学技術ばかりは進歩してしまい、もうさっぱり分からない。
ブログの写真の縦横、大きさなど編集出来なくなってしまった。メールの文面がコピーできない。いろんな不具合があるのに、仕方ないと諦めているのは、ブログが続けられればいいという気持ちのせいだろう。友だちの娘さんが、20日(火)東海テレビ午後11時からの『セブンルール』で放送される。