友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

反対派の作品、見てみたかった

2021年07月09日 18時08分34秒 | Weblog

 名古屋市中区の「市民ギャラリー栄」で、開催中の『表現の不自由展・その後』が中止になった。不審な郵便物が届き、市の職員が開封すると破裂音がしたという。名古屋市は「市民の安全を守る」ため、ギャラリーの利用を停止した。

 2019年に愛知県美術館で行われた「あいちトリエンナーレの企画展」で、名古屋市長の河村たかし氏や高須クリニックの高須克弥氏が慰安婦像や昭和天皇の肖像を焼く作品に抗議し、その後、大村・愛知県知事のリコール運動を展開した。

 今回は、民間団体による名古屋市の施設で開催なので、河村市長は黙認したが、展示に反対する団体は抗議行動を続けていた。さらに、同じ施設で不自由展に批判的な団体による「あいちトリカエナハーレ」が行われる予定だった。

 これは面白い。2つの展示が同時に見られるなら、行ってみようと私は思っていた。表現に思想が無いなら、それは作品では無い。見る人に、作者の意図を汲み取ってもらうための表現である。嫌なら見なければいい。作品に価値があるか無いかは、見る者が決めればいい。

 「反対」とか、「同調できない」のであれば、言葉で伝えるべきだ。暴力で相手を潰そうとすることは絶対にすべきことではない。デモが時に暴力になるが、私はすべきではないと思う。暴力を振るえば、相手も暴力を振るう。そこからは何も生まれない。反対派の作品、見てみたかった。

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