憲法記念日の今日、朝からルーフバルコニーでの作業に没頭した。腰が痛く、手首も痛い、風が相変わらず強くて埃が目に入って痛い。昨日、私は「憲法を読み返して欲しい」と書いたけれど、今、書棚を見て、どこの家に書物としての憲法があるのだろうと気付いた。
誰もが中学か高校で、憲法を学ぶけれど、教科書に憲法の全文が載っていた記憶はないし、ましてや卒業してしまえば教科書も処分してしまっている。憲法記念日の意味を込めて、全家庭に日本国憲法を配布して欲しいものだと思う。
私は中学の社会科で、初めて日本国憲法を知った。確か、前文が載っていてとても感心した。前文を抜粋してみる。先の戦争を反省し、「国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する」と国民主権を謳う。
さらに、「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」とある。
そして、「われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従うことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う」と結ぶ。やっぱり凄いよ、日本国憲法は。
素晴らしいけど第九条だけじゃなく理想と現実というか現状は…
また護憲派と言われている人の中にウクライナ=正義、ロシア=悪と言っている人も少なからずいますが、戦争(国家の人殺し)に善し悪しはないと考えます。戦争は全て「悪」と捉えないと、9条を議論するうえで同じ土俵(他国からの武力攻撃にどう対処するのか等の話)にあがるのは間違いかなと思います。