友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

先輩である私たちに大きな責任があるのかも知れない

2023年02月05日 17時39分05秒 | Weblog

 イギリスで50万人の公務員のストライキがあり、学校は休校し大英博物館も休館となったニュースがあった。10%とに及ぶ記録的なインフレに、賃金アップを求めたストライキである。

 フランスでも政府の年金改革案に反対し、100万人のストライキが行われた。労働者のストライキは沈静化にあったが、ここに至って我慢の限界を迎えたようだ。同じような状況にある日本だが、まだストライキの声は聴かない。

 今日の中日新聞サンデー版を見たら、日本の労働者の組織率は低く、欧州のような産別の労使交渉は無いようだ。大企業で働く労働者には組合があるが、労使交渉で妥協してしまう。過酷な労働を強いられている労働者は組合も無い。

 労働は細分化され、正規労働者は減らされ、パートのような非正規労働者が増えている。こんなに労働者を使用する側に有利な状況になっているのに、不満を抱いたとしても、それを変革するだけのパトスは見当たら無い。

 私が高校の教員になったのは1967年(昭和42)だった。組合の先生が入会の手続きに回って来られ、教員になれば組合員になるのが当たり前とサインした。賃上げストもあり、参加するのは労働者として当然だと思ったが、不参加の教員がいることも知った。

 ストに参加した教員と不参加の教員が不仲だとは感じなかった。人にはそれぞれに価値も生き方も違う。だからと言って非難し合うことは無いと思っていた。工業高校だったので、専科には助手が何人かいた。

 彼らは組合には入れなかったので、私は30歳以下の教員と助手の親睦会「青年会」を立ち上げ、ハイキングなどを計画した。労働環境や賃金の改善につながると思ったが、何よりも若い人たちの結束を目指した。

 日本の労働者がストライキを忘れてしまったのは、何をやっても無駄と諦めてしまったからなのか。もしそうなら、先輩である私たちに大きな責任があるのかも知れない。


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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2023-02-06 09:39:12
連合会長・芳野友子氏は六産別の一角機械・金属(JAM)出身。連合は総評と同盟など4機構が合流して創設され、現在主導権を握るのは旧同盟系。同盟は民社党の支持母体として1964年に創設された。この民社党、同盟が強い連携関係を有したのが旧統一協会傘下の国際勝共連合。芳野氏が誰の味方か一目瞭然。

この現実が労働組合運動の衰退を如実にあらわしている。
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