NHK大河ドラマ『どうする家康』の視聴率が低いことから、主演を務める松本潤さんは最終章で、親友の小栗旬さんに出演を依頼しているという。私の孫娘は、松本・小栗ファンなので喜ぶだろうが、あいにく孫娘の家庭はNHKを受信していない。
私は三河の刈谷の生まれなので、徳川はなじみ深い。家康は「タヌキ」と称されていたから、腹黒い人だと思っていた。でも父親が話す家康は、天下人になる素質があったと記憶している。でも、どんな素質だったか覚えていない。
そこで、家康がいかにして天下人になっていくのか、興味深く観ていたがよく分からない。ドラマのストーリーも、全くチンプンカンプンだ。家康が悩みながらも部下に支えられ、「戦の無い世をつくる」夢に向かっていくテーマなのか、どこに訴えるものがあるのか、さっぱり分からない。
映像も個々の俳優の顔の表情を大写しで見せてくれるが、そのためストリーが希薄になってしまう。脚本も粗末だが、演出も良くない。これが、視聴率が上がらない理由だと私は見ている。ドラマへのワクワク感も、ドキドキ感も湧いてこない。
初めは愛知に生まれた3人英傑の、つながりと絡み合いに、焦点があったのに、それ以外の人にも照明を当てたので、何がなんだか分からなくなってしまった。松本潤さんの責任というよりも、脚本と演出の失敗だと私は思う。
NHKはもう、1年も通すようなドラマを制作する必要は無い。それをやり切る能力にも欠けた今こそ、思い切って転換すべきだろう。NHKは国の報道機関として、ニュースや教育番組に特化していけばいい。
こんなに巨額な予算も人員も必要ない。徐々に方向転換していって欲しい。NHKで私が期待して観ているのは『のど自慢』で、他に好きな番組は民放では見られない教育番組くらいしかない。
NHKにとって歴史の改竄やあるいは歴史修正主義は当たり前。
ニュースにしても政府自民党のアドボカシー的存在である。
知らず知らず国民を洗脳していく機関として存在するのが今のNHKの役割である。