日曜日の中日新聞と朝日新聞を楽しみにしている。両紙ともこの日に短歌と俳句を載せている。朝日歌壇には時代を反映した歌があった。「復縁をせまる男にしか見えぬウクライナめぐりプーチンの顔」。「祖母たちの竹槍よりもはかなけり木の銃構えるキエフの女性」。朝日俳壇に「コロナ禍とウクライナ危機春寒し」。
中日歌壇に最近、我が市の方の歌がよく掲載されている。いかにもペンネームではないのかと思われる月城龍二さんの歌で、まるで私のことを知っているかのようだ。「会えばすぐ酒飲むしぐさする友の入院を知る春の陽炎」。友だちはこの人ほど酒飲みではないが、酒の講釈は好きのような気がする。
「独房生活で、点滴のビニールチューブに繋がれています」と、メールが来て以来音沙汰が無い。元気でいてくれれば、また酒も飲める。結構、酒が飲めた友だちも「最近はすっかりダメだ」と弱音を吐く者、「コロナ祓いのためにも、早く一杯やろう」と強気の者もいる。それでもコロナ禍が気がかりで、なかなか宴席が設けられない。
中学からの友だちは「今は酒を飲んでいない」とブログに書いていた。私たち同窓の3人は彼に誘われて、よく居酒屋へ行っていた。彼は酒好きだと思っていたが、本当はそうでは無かったのかも知れない。人とワイワイ話すのが好きで、酒はその道具だったのだろう。「友だちがいない」と寂しがっている。コロナ禍が終われば、また、みんなで飲もう。
「友と飲み昔話に花咲かせ笑って泣いて盃交わす」。
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