友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

『無党派市民派・自治体議員と市民のネットワーク』

2007年11月18日 21時48分25秒 | Weblog
 『無党派市民派・自治体議員と市民のネットワーク』の秋の合宿に参加した。バス旅行から帰り、直接合宿をしている場所へと向かった。タクシーの運転手さんも知らないような山の中の施設で、本当に辿り着けるのかと心配になったほどだ。着いた時は勉強会を終えて、夜の交流会に入っていた。もうすでに、コックリコックリと船をこいでいる人もいる。それぞれが抱えている問題をどのように解決していくのか、昼間の勉強会とは違って、ストレートな意見交換と自分の思いや考え方をぶつける場になっていた。

 『無党派市民派・自治体議員と市民のネットワーク』は、きちんきちんとした積み重ねに弱い。目標を定め、それをどれだけ達成できたのか、点検し、問題を考察する、緻密さに欠ける。会員の一人のカミさんから会費を支払ったら「領収書をもらってくること」とのメモをもらった。私は昨年から会計を担当しているが、会員に会費の請求をしたことはないし、領収書を発行したこともない。振込みを原則にしてきたので、今回のように現金で支払われた場合はやはり領収書を発行しなくてはならないと改めに思った。

 『無党派市民派・自治体議員と市民のネットワーク』は、互いの信頼に甘んじるやり方で通してきた。それは同時に極めてルーズなやり方であることは確かだ。会費については会則で決めてあるのだから、会員が自分で振込むのが当然である。振込みなのだから領収書も発行しない。私が代表を務めていた時、一番うるさく皆さんに求めたのは、「欠席する場合は必ず連絡すること」である。人の社会で当たり前のことができない人は議員の資格がないと思うからだ。実際、何度もそう言わなくてはならなかったのは、同じ仲間でありながら平気で無断欠席する人がいたからだ。

 『無党派市民派・自治体議員と市民のネットワーク』では、意見の一致や考え方の統一を強要しない。互いの疑問をぶつけ合うけれど、意見が違うからと排除することはないし、仲間はずれにするようなことはしない。教える側と教えられる側という関係をとらず、討論はするが非難はしない。互いを尊重している。「そんなのはもたれあいのだらだらした、意味のない組織」と非難されそうだが、あえてこのままでいこうと私は思っている。

 『無党派市民派・自治体議員と市民のネットワーク』の昨日の合宿に、ドタキャンしたメンバーが一人出たことに私は腹を立て、危機感を抱いている。こうした無責任な態度がどうして取れるのか、私には理解できない。突然キャンセルすれば困る事態が生まれることは目に見えている。宿泊の申込みはしてあるのだから、当然欠席者の分も負担しなくてはならない。それに、問題提起者になっていたのだから、その時間の勉強ができなくなってしまう。互いの自治体の情報交換はできたようだけれど、問題提起者がどのようにレポートするかの部分がないため、議論は深まらない。

 『無党派市民派・自治体議員と市民のネットワーク』で一番の欠陥は、こういう無責任な行動を無くすことができない点だと私は思っている。何らかの事情で出席できなくなることは仕方がない。けれども、その理由は明らかにしなくてはいけないし、欠席がもたらす代償は埋めなくてはならない。以前、突然に何の連絡もなく、例会に来なくなった若い会員がいた。2年ほど経て、また唐突に選挙に出るから例会に出席すると言う。そこで私は、人間社会の常識からすれば、なぜ2年前に突然に音信不通となったのか、なぜまた出席を希望するのか、きちんと説明しなさいと手紙を書いたがなしのつぶてだった。

 『無党派市民派・自治体議員と市民のネットワーク』のメンバーは優しいから、まあいいじゃないですかということで、そのまま出席を認めてきたが、結局は選挙に勝てず、以来出席することはなかった。それにしてもやはり、余す甘すぎる結果ではないかと思う。一人ひとりを見ればとてもよい人ばかりで、皆でワイワイガヤガヤ議論するのは楽しい。でも、他の人から言わせれば、楽しいだけでいいのか、と確かに不安が生じる。

 『無党派市民派・自治体議員と市民のネットワーク』に興味を抱き、ともに活動しようと思っていただける人たちを迎え入れるには、やはりもう少しきちんとしなくてはならない。あいまいさを長所としてきたけれど、長所はもちろん短所でもあるわけだから、できる限り、短所にしない手立てが必要だ。
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