友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

このアニメを観て何と言うだろう

2023年08月02日 18時02分01秒 | Weblog

 水曜日はカミさんとのデイトの日、今日はミッドランドシネマ名古屋空港で、話題の『君たちはどう生きるか』を観て来た。やはり人気があるようで、家族連れや若い男女が観に来ていた。ひとりで来ている中年の男性もいた。率直に言って、私にはよく分からないアニメだった。

 高校生の時、私は生きることの意味を知りたくて、キリスト教の教会に通っていたし、書店でやはり話題になっていた、吉野源三郎氏の『君たちはどう生きるか』を買って読んだ気がする。内容はすっかり覚えていないが、こ難しかったような気がする。出版されたのは昭和12年とあるから、時代は軍国主義へと突き進んでいたはずだ。

 それを土台に、私より3つ年上のアニメ作家の宮崎駿氏が、脚本・監督で仕上げたものである。宮崎氏は『もののけ姫』や『千と千尋の神隠し』など、現実離れした世界を描いてきた。吉野氏の言いたかったことを、どんな風に描くのか大いに興味深かったが、チンプンカンプンでついていけなかった。

 私たちの世界は決して安定してはいないし、いつ何時何が起きるか分からない。それでも友だちや家族を大事にし、つつましく生きていく。巨大な権力を手に入れることよりも、それは尊いことなのだと伝えようとしているように見えた。しかし、夥しいインコやペリカンなどの鳥は、どんな意味が込められているのだろう。

 戦争なんかするものじゃーない。自分さえ良ければと考えてはいけない。今朝の中日新聞に詩を朗読する児童の記事が載っていた。「せんそうすれば ころされる。てきのこどもがころされる。みかたのこどもも、ころされる。ひとがひとに、ころされる」。谷川俊太郎氏の詩である。中2の孫娘なら、このアニメを観て何と言うだろう。


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2 コメント

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Unknown (鈴木至彦)
2023-08-04 14:47:17
ありがとう。宮崎駿監督も吉野源三郎氏の『君たちはどういきるか』を読んだ世代だと思うので、どのようなアニメに仕上げているかと興味がありました。子どもたちがどんな感想を持つのか、知りたいとも思いました。
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Unknown (ちかこです)
2023-08-02 21:32:37
先生、申し訳ありません。宮崎駿監督は本のタイトルをとても気に入って映画のタイトルに使われただけで内容とは関係無いそうです。私がFacebookで本の紹介をした時はまだ何も分かってなくて…期待されて観に行って下さったのにすいません。
ただ、先生の仰る様に宮崎監督も争いはいけないというメッセージを伝えられたのかも…
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