長女のところの中2の孫娘からカミさんに、「教員移動が載っている新聞が見たい」とメールが来たと言う。そこで私は「じゃー、午前中にボクが届けるよ」と、長女の家へ出かけた。家には誰もいないようだったので、郵便箱に入れて帰って来た。
長女の家は新聞を購読していない。テレビも新聞も不要なものという考えのようだ。新聞はニュース記事ばかりでなく、人の考えや本の紹介や、様々な情報が掲載されている。同年代の人の投稿もある。広告やお知らせ記事だって、役に立つことがある。
中2の孫娘は、自分の学校の先生がどこへ移動したのか、代わりの先生はどこから来るのか、そんなことを知りたいのだろう。何かを知りたい、そう思う気持ちは大切にしてあげたい。会うことは出来なかったが、ジジイの誠意は見せられただろう。
午後は、友だちが教えているピアノ教室の発表会に行って来た。嫁に行った孫娘も通った教室だ。3部構成になっていて、2部は舟木淳先生の朗読による音楽物語だった。舟木先生は91歳になられるというが、太くよく通る声で年齢を感じさせない。
朗読されたのは『窓ぎわのトットちゃん』、ピアノは連弾で何組かが入れ替わり、そこへチェロやフルートが加わり、音楽物語は厚みのある演出だった。私は聴いているうちに涙が堪えられなくなり、ハンカチで目を被った。
今日のような時代こそ、トットちゃんが通った学校、「あなたはいい子だよ」と認めてくれる先生が必要だと痛感した。誰もが自分を認めて欲しいのに、「ヘン」とか「変わっている」とか言われてしまうと、それだけで生きている意味を失ってしまう。
中2の孫娘は少々変わっているが、自分では気付いていない。彼女のパパもママも変わっているのだから、仕方ない血筋だ。それだからみんなで、いいところを認めてあげないと、ますます「いい子」から遠のいていってしまう気がする。
子育てはとても難しい。子は親を見て育つから。
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