ウクライナでは惨劇が続いているが、日本では何事もなかったかのように、春らしい穏やかな陽気で、ネットの世界と現実との食い違いには愕然とする。私も、一歩離れると呑気なものだ(自責)。しかし、東日本大震災のときのように「共感疲労」を覚えては元も子もないので、続けたい。
この季節は、花粉症で辛くなるはずだが、巣籠もり状態で、しかも加齢で体力が落ちて反応が鈍っている(!?)せいか、さほどでもない。他方、一年で心身ともに最も研ぎ澄まされているはず・・・というのは、普段、ダレ切った私にしては、というほどの意味だが、ダレ切ったままである。なんとも情けないが、今年も青梅マラソンはヴァーチャル開催になったからだ(と、他人のせいにする)。選手が集うのではなく、スマホ・アプリを使って、一定期間(2/11~28)に、各人、好きな時間に好きな場所で思い思いに走って、記録をアップし、順位を競ったらしい。これでは、現場主義の私はその気になれない(言い訳)。
なお、東京マラソンの方は、エリートランナーだけでなく一般参加者も含めて、先週末(3/6)に開催された。これは昨年10/17に予定されながら見送られた2021年大会が後れて開催されたもので、2022年大会としては中止になったそうだ。もとはパンデミックが始まった2020年大会(2020年3月1日)がエリートだけの大会になったため、一般参加者は2021年大会と2022年大会に振り向けられていたもので、今般、2022年大会が中止になったため、さらに2023年大会と2024年大会に振り向けられるという、ややこしい展開になっている。ぼやぼやしていた私は、当分、参加できそうにない。そうこうしている内に、フルマラソンのみならず青梅30キロですら走れない身体になってしまうのではないかと恐れている(涙目)。
なお、この東京マラソンでは、鈴木健吾選手と一山麻緒選手が夫婦で男女の日本人選手トップをかっさらって、夫妻合算での世界ギネス記録を塗り替えたそうだ。いろいろなギネス記録があるものだ。夫婦になってからもトップ・クラスを維持しているのは立派で、是非、このままオシドリ夫婦で頑張って欲しいものだと思う。
ただ、鈴木選手の記録について一言、水をさすようなことを言いたい。2時間5分28秒は立派で、自らの日本記録に及ばなかったものの、日本歴代2位の記録だったという。日本陸連の瀬古利彦ロードランニングコミッションリーダー(←長ったらしいなあ)は、昨年のびわ湖での日本記録がフロックではなかったことを証明したと喜んだように、まさに日本人選手で実力No.1と言ってもよいのだろう。しかし、ナイキの厚底シューズによって、記録も底上げされて、他社製と比べて走行効率4%向上、記録にして4~5分は速くなると言われる。瀬古さんの時代(かれこれ40年前)と比べても仕方ないのだが、確かに世界記録は5分速くなった。もしそうだとすると、鈴木選手の記録は実質的には瀬古さんの8分台に見劣りすることになってしまう。今大会優勝したキプチョゲは、瀬古さんが「神のような人だ。よくぞ地球上に現れた」と絶賛するような選手であるにしても、鈴木選手とは今大会の記録にしてもベスト(世界記録、日本記録)にしても3分の差がある(因みに瀬古さんは世界記録と2分差)。あれから日本人選手だけが置き去りにされているような一抹の寂しさがある。
ナイキの厚底シューズは、「アフリカ人選手の使用を想定し、『マラソン2時間切り』をターゲットに開発されたためか、踵ではなく前足部から接地するスピードランナーに適している」と言われ、「独特の履き心地から多少の慣れも必要で、疲れてフォームが乱れてくると反発力をうまく推進力に変換できず、脚が『空回り』する」といった指摘もあり、「これを防ぐために、厚底シューズをいち早く取り入れた東洋大などは、体幹や股関節などの筋力強化を重点的に行った」と言われる(月刊陸上競技2020年2月24日記事)。だからこそ箱根でも区間新の記録ラッシュが続いているが、マラソンにおいても、もうひと踏ん張り、奮起を期待したい。
他人様のことはともかく、私自身も奮起しなければならないので、運動不足解消のため、一日一時間の散歩では、ジョギングできる格好で家を出て、歩くだけではなく適当にジョギングを挟むようにしている。不織布マスクでは息苦しいので、布製に切り替えたが、やはり息苦しい(あるいは年のせいで心肺機能が衰えたのだろうか 寂)。
東京マラソンの話に戻ると、一般参加は3年振りだった。感染予防対策は万全としつつも、高齢者を中心に自粛を呼び掛けて、例年の半分ほどの参加だった。パンデミックから平常に戻るにはまだ時間がかかりそうだが、それでも開催されたことを喜びたい。出来れば来年こそは青梅も・・・
この季節は、花粉症で辛くなるはずだが、巣籠もり状態で、しかも加齢で体力が落ちて反応が鈍っている(!?)せいか、さほどでもない。他方、一年で心身ともに最も研ぎ澄まされているはず・・・というのは、普段、ダレ切った私にしては、というほどの意味だが、ダレ切ったままである。なんとも情けないが、今年も青梅マラソンはヴァーチャル開催になったからだ(と、他人のせいにする)。選手が集うのではなく、スマホ・アプリを使って、一定期間(2/11~28)に、各人、好きな時間に好きな場所で思い思いに走って、記録をアップし、順位を競ったらしい。これでは、現場主義の私はその気になれない(言い訳)。
なお、東京マラソンの方は、エリートランナーだけでなく一般参加者も含めて、先週末(3/6)に開催された。これは昨年10/17に予定されながら見送られた2021年大会が後れて開催されたもので、2022年大会としては中止になったそうだ。もとはパンデミックが始まった2020年大会(2020年3月1日)がエリートだけの大会になったため、一般参加者は2021年大会と2022年大会に振り向けられていたもので、今般、2022年大会が中止になったため、さらに2023年大会と2024年大会に振り向けられるという、ややこしい展開になっている。ぼやぼやしていた私は、当分、参加できそうにない。そうこうしている内に、フルマラソンのみならず青梅30キロですら走れない身体になってしまうのではないかと恐れている(涙目)。
なお、この東京マラソンでは、鈴木健吾選手と一山麻緒選手が夫婦で男女の日本人選手トップをかっさらって、夫妻合算での世界ギネス記録を塗り替えたそうだ。いろいろなギネス記録があるものだ。夫婦になってからもトップ・クラスを維持しているのは立派で、是非、このままオシドリ夫婦で頑張って欲しいものだと思う。
ただ、鈴木選手の記録について一言、水をさすようなことを言いたい。2時間5分28秒は立派で、自らの日本記録に及ばなかったものの、日本歴代2位の記録だったという。日本陸連の瀬古利彦ロードランニングコミッションリーダー(←長ったらしいなあ)は、昨年のびわ湖での日本記録がフロックではなかったことを証明したと喜んだように、まさに日本人選手で実力No.1と言ってもよいのだろう。しかし、ナイキの厚底シューズによって、記録も底上げされて、他社製と比べて走行効率4%向上、記録にして4~5分は速くなると言われる。瀬古さんの時代(かれこれ40年前)と比べても仕方ないのだが、確かに世界記録は5分速くなった。もしそうだとすると、鈴木選手の記録は実質的には瀬古さんの8分台に見劣りすることになってしまう。今大会優勝したキプチョゲは、瀬古さんが「神のような人だ。よくぞ地球上に現れた」と絶賛するような選手であるにしても、鈴木選手とは今大会の記録にしてもベスト(世界記録、日本記録)にしても3分の差がある(因みに瀬古さんは世界記録と2分差)。あれから日本人選手だけが置き去りにされているような一抹の寂しさがある。
ナイキの厚底シューズは、「アフリカ人選手の使用を想定し、『マラソン2時間切り』をターゲットに開発されたためか、踵ではなく前足部から接地するスピードランナーに適している」と言われ、「独特の履き心地から多少の慣れも必要で、疲れてフォームが乱れてくると反発力をうまく推進力に変換できず、脚が『空回り』する」といった指摘もあり、「これを防ぐために、厚底シューズをいち早く取り入れた東洋大などは、体幹や股関節などの筋力強化を重点的に行った」と言われる(月刊陸上競技2020年2月24日記事)。だからこそ箱根でも区間新の記録ラッシュが続いているが、マラソンにおいても、もうひと踏ん張り、奮起を期待したい。
他人様のことはともかく、私自身も奮起しなければならないので、運動不足解消のため、一日一時間の散歩では、ジョギングできる格好で家を出て、歩くだけではなく適当にジョギングを挟むようにしている。不織布マスクでは息苦しいので、布製に切り替えたが、やはり息苦しい(あるいは年のせいで心肺機能が衰えたのだろうか 寂)。
東京マラソンの話に戻ると、一般参加は3年振りだった。感染予防対策は万全としつつも、高齢者を中心に自粛を呼び掛けて、例年の半分ほどの参加だった。パンデミックから平常に戻るにはまだ時間がかかりそうだが、それでも開催されたことを喜びたい。出来れば来年こそは青梅も・・・