我らが巨人は、昨日のソフトバンクとの交流戦で久しぶりに勝利した。2019年6月22日の交流戦を最後に、日本シリーズ2年連続4連敗やオープン戦を含めて通算14連敗中だった。巨人ファンではなければどうでもいい話だが、実に708日ぶりの白星だった。張本さんは「とにかく見下ろされている感じ。ゲーム前からソフトバンクは『対巨人だ、あぁ勝った』という雰囲気」と指摘されていた。巨人ファンも、言い知れぬ屈辱に、めろめろに打ちのめされて来た(笑)。
この試合で投手7人の執念リレーを見せた原辰徳監督は、「まあまあしっかり守ったね、みんなね」と語ったが、私は4番・岡本に注目したい。
2-2の同点で迎えた5回1死、「岡本が和田の直球を完璧に捉えた打球は中堅フェンスのギリギリで跳ね返ってきた」(日刊スポーツ)。審判団はリプレー検証の末に、本塁打と認定。リーグ・トップ・タイとなる14号本塁打で、逆転した。
振返れば、今年3月の、敵地でのオープン戦で、岡本は打撃練習後に、「この球場にくると、なんか体が重たく感じるんですよ…」と漏らしていたらしい。実際、14連敗中の15試合で、打率2割3分6厘、3本塁打、7打点にとどまり、「巨人の4番を張る男として、重い空気を1日でも早く振り払う必要性と責任を、肌で痛感してきた」(日刊スポーツ)のだった。
そんな岡本について、ラミレス氏の分析が面白い(Sportiva、2021.05.25)。
「僕がDeNAの監督だった頃から、岡本のポテンシャルやパワーはすばらしいと思っていました。これは去年のことですけど、2020年の途中から打席での立ち位置がピッチャー寄りになっていました。でも、それ以前はギリギリまでキャッチャー寄りに立っていました。その理由はわかりません。ただ、ピッチャー寄りに立つことによって、アウトコースに逃げる変化球を、完全に曲がり切る前にさばける利点があるんです」
「昨年と同じことをせず、今年は違う意識を持っていたのかもしれません。若いうちはいろいろなことを試したくなるもの。ひょっとしたら、パ・リーグと対戦する交流戦対策、いや、昨年も一昨年も日本シリーズでソフトバンクに徹底的にやられた悔しさから、"インコースをしっかりと打ちたい"という思いが過剰にあったのかもしれません」
今シーズン序盤の不振は、そんな岡本の悪戦苦闘の結果で、昨日の本塁打は、ソフトバンク対策をある程度克服したものと言えるのかも知れない。ラミレス氏は最後にこう付け加えている。
「彼に関してはまったく心配はない。シーズンが終わって気づいてみれば、いつものようにいい数字を並べてシーズンを終えていますよ。30本塁打以上、90〜100打点は確実ですから。今年だけじゃなく、今後も数年は、それぐらいの成績を残せますよ」
ただの惰性で巨人ファンを続ける私ではあるが、やはり岡本に期待したい。
「岡本和真の昨年と今年の違いをラミレスが指摘。何ができていないのか?」(Sportiva、2021.05.25)
https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/baseball/npb/2021/05/25/post_109/
この試合で投手7人の執念リレーを見せた原辰徳監督は、「まあまあしっかり守ったね、みんなね」と語ったが、私は4番・岡本に注目したい。
2-2の同点で迎えた5回1死、「岡本が和田の直球を完璧に捉えた打球は中堅フェンスのギリギリで跳ね返ってきた」(日刊スポーツ)。審判団はリプレー検証の末に、本塁打と認定。リーグ・トップ・タイとなる14号本塁打で、逆転した。
振返れば、今年3月の、敵地でのオープン戦で、岡本は打撃練習後に、「この球場にくると、なんか体が重たく感じるんですよ…」と漏らしていたらしい。実際、14連敗中の15試合で、打率2割3分6厘、3本塁打、7打点にとどまり、「巨人の4番を張る男として、重い空気を1日でも早く振り払う必要性と責任を、肌で痛感してきた」(日刊スポーツ)のだった。
そんな岡本について、ラミレス氏の分析が面白い(Sportiva、2021.05.25)。
「僕がDeNAの監督だった頃から、岡本のポテンシャルやパワーはすばらしいと思っていました。これは去年のことですけど、2020年の途中から打席での立ち位置がピッチャー寄りになっていました。でも、それ以前はギリギリまでキャッチャー寄りに立っていました。その理由はわかりません。ただ、ピッチャー寄りに立つことによって、アウトコースに逃げる変化球を、完全に曲がり切る前にさばける利点があるんです」
「昨年と同じことをせず、今年は違う意識を持っていたのかもしれません。若いうちはいろいろなことを試したくなるもの。ひょっとしたら、パ・リーグと対戦する交流戦対策、いや、昨年も一昨年も日本シリーズでソフトバンクに徹底的にやられた悔しさから、"インコースをしっかりと打ちたい"という思いが過剰にあったのかもしれません」
今シーズン序盤の不振は、そんな岡本の悪戦苦闘の結果で、昨日の本塁打は、ソフトバンク対策をある程度克服したものと言えるのかも知れない。ラミレス氏は最後にこう付け加えている。
「彼に関してはまったく心配はない。シーズンが終わって気づいてみれば、いつものようにいい数字を並べてシーズンを終えていますよ。30本塁打以上、90〜100打点は確実ですから。今年だけじゃなく、今後も数年は、それぐらいの成績を残せますよ」
ただの惰性で巨人ファンを続ける私ではあるが、やはり岡本に期待したい。
「岡本和真の昨年と今年の違いをラミレスが指摘。何ができていないのか?」(Sportiva、2021.05.25)
https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/baseball/npb/2021/05/25/post_109/