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『世界共和国へ』 (その47)

2016年12月13日 | O60→70(オーバー70歳)
【222ページ】
互いに関係しあう諸国家にとって、ただ戦争しかない無法な状態から脱出するためには、理性によるかぎり次の方策しかない。すなわち、国家も個々の人間と同じように、その未開な(無法な)自由を捨てて公的な強制法に順応し、そして一つの(もっともたえず増大しつつある)諸民族合一国家を形成して、この国家がついには地上のあらゆる民族を包括するようにさせる、という方策しかない。(中略)
~、一つの世界共和国という積極的理念のかわりに(もしすべてが失われてはならないとすれば)、戦争を防止し、持続しながらたえず拡大する連合という消極的な代替物のみが、法を嫌う好戦的な傾向の流れを阻止できるのである。(カント『永遠平和のために』)

【223ページ】
カントの平和論は、国際法や国際政治の問題に還元されるようなものではない。世界共和国はカントの歴史哲学の根幹に存するのです。というのも、彼は、『世界公民的見地における一般史の構想』(1784年)において、世界共和国の形成を人類史が到達すべき理念として論じているからです。

(ken) カントの「統制的理念」にもとづく「世界共和国」の理想は、まさに現在でもこれしかないと思われます。人類は戦争の繰り返しによって、多数の人命および莫大な資源、財産を失ってきたにも関わらず、規模の大小はありますが、未だに止むことなく続いています。資本は儲かれば良いという本性があり、軍需産業製品の出口(戦争)を考慮せず、日々の研究開発と製造・販売が世界的規模で繰り広げられています。チェルノブイリや3.11の原発事故によって、原子力発電がいかに危険であり、廃炉や廃棄物処理にかかる諸経費を考慮すれば、いかに高くつくかということは歴然たる事実なのですが、2016年11月、日本はインドへの原発輸出に調印しました。その理由として、「日本で実証されている安全な原発を輸出することで、原子力産業の窮状を救うため」とされていますが、福島原発の廃炉をめぐる現状からすると背筋が寒くなりました。(つづく)
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ゴルフの練習場にお別れ!

2016年12月13日 | O60→70(オーバー70歳)
ゴルフの練習場を探さなくちゃいけない。一昨日の夕刻(5時20分〜6時15分)、引越し前に100球残っていたのプリペードカードを使い切ってきました。ここが、自宅から一番近い練習場だったので、重宝していました。さよならをしてきました。
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