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日々の生活に追われている労働者は、革命を考える余裕もわかるはずもないだろう。というのがマルクスとエンゲルスの立場です。
だから、お金はがっちり持ったうえで、世の中の問題を考える。
そうやって虚心坦懐に本当のマルクスとエンゲルスのテキストの読み方をしないといけません。
すると、貨幣の問題が見えてきます。
貨幣がなぜ怖いかということがよくわかります。
----その貨幣の怖さがわかったうえで、貨幣経済の中で、人をたらし込むには、お金ではなく、人の心をつかまなければならないということを肝に銘ずる。
そういうことです。
[ken] 「日々の生活に追われている労働者は、革命を考える余裕もわかるはずもない」とする立場は、マルクスやエンゲルスに限らず、「革命」を「大統領選挙」に置き換えれば、トランプ氏がアメリカで再現したのではないか、と言えるのではないでしょうか。ポピュリズムと反知性主義はあらゆる時代にも存在し、それが表面化するかしないかに過ぎないと考えておくことですね。私も若い頃、政治活動を続けていくか否かで悩んでいた時期に、比較的裕福な友人から「政治なんて、お金持ちになってからやった方がいいよ。少なくても、お金で自分の信念を変える必要がないからね。そうしないとお金で必ず転ぶから」と忠告されたことがあります。貨幣(お金)の怖さをわかった上で、「世の中はお 金ではない。心が大事だ」ということに落ち着くわけですね。(つづく)