
「問題」と「問題の場」を混同してはいけません。不況というのは問題の場です。これに対して、問題は、必ず答えなくてはならない形の疑問形にしなくてはなりません。不況を金融政策で解決できるのか? それとも政府の財政投融資が必要とされるのかな? ただ「不況が問題だ」と言って、問題の場をうろうろしていても時間を無駄にするだけです。具体的な処方箋につながる質問を出さなくてはなりません。
[ken] 問題を指摘するのは誰でも、日頃からやっていることですし、しかも佐藤氏が指摘するように「問題の場をうろうろ」している場合が多々ありますね。会議などでも、こうなってしまうと時間の無駄であるとイライラした雰囲気が充満し、なおのこと議事進行が遅れてしまうのです。「問題」と「問題の場」を区分して考える、そして具体的な処方箋に時間を使うことが大切なのですね。そうすれば、周囲からの信頼も得られるというものです。(つづく)