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表面上は喧嘩してるけど、エリート層はエリート層で、きちんとつながっていたわけです。彼らの間に人間的な信頼関係は存在する、その辺の雰囲気がわかりました。
----今後、ロシア国内でどんな困難が発生しても、ギリギリの最後のところで解決できる。なぜならば、争ったとしても、お互いに知り合いでご近所さん同士だから、という日本人が知り得ない、ロシアの深い事情がわかったということですね。
[ken] ロシアについて、私はドストエフスキーやトルストイ、ゴーゴリなどの小説から興味を持ち、政治的には社会主義国ソビエト連邦の情報にも関心を寄せていました。また、1987年10月に仕事でソ連出張という機会があり、ペレストロイカ進行中のモスクワやリトアニアに短期間の滞在をしましたので、佐藤氏の述べていることは少しわかるような気がします。(つづく)