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柴犬じゃなくてポメラニアンなのよ!

2017年01月02日 | ここで一服・水元正介
▶︎今住んでいる横浜市南区には、本通りはもちろん裏通りに至るまで、コンビニといえばFamily Martというほど集中出店しています。昨日、その中の一つのFamily Mart前で一服していたら、福島の従姉妹に似た女子が犬を連れて歩いて来ました。私の前を通過し、歩道にポイとリードを投げ捨て、「静かにしてなさいよ」と言い捨て、そのままFamily Martに入っていきました。
▶︎私は呆気にとられ、「お前の飼い主さん、雑というか、豪快だね」と思いながら、足踏みしている小型犬を見ていました。
▶︎そこに、優しげなおばあちゃんが通りかかり、「なぁーにこの子、かわいそうに」とつぶやきながら、腰をかがめリードを手に取って、街路樹の添え木に結んで立ち去りました。私は一服も終えたので、小型犬のそばにしゃがみスマホを構えたら、飼い主さんがコンビニから戻ってきました。
▶︎私は「写真撮っていいですか?」とお断りして一枚撮ったら、「つないでくれたんですか?ありがとうございます」とお礼を言われましたので、こうこうしかじかとご説明したところ、「この子ね、子犬の柴犬に見えるでしょう? でもね、柴犬じゃなくてポメラニアンオスで立派な大人なのよ」とのことです。
▶︎きっと、彼女は「子犬じゃないから、リードなんかいらないの。飾りだからつながなくてもいいの」と言いたかったのでしょう。親しげに、信頼しきったように飼い主を見上げ、飼い主と一緒に去りゆくポメラニアンの後ろ姿を見送りました。
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『はじめてのマルクス』 (その6)

2017年01月02日 | O60→70(オーバー70歳)
【66〜67ページ】
佐藤 ~、米国は、教育費をローンで貸し出します。日本の奨学金制度も、いつの間にか無利子から教育ローン的な制度になりました。あなたも高等教育を受ければ労働者階級から抜け出せるという幻想を与えていますが、実際は抜け出せません。現状では、就職は困難です。

鎌倉 就職できなければ借金地獄ですね。

【67~68ページ】
佐藤  これはファシズムの入り口だと思うんですよ。ファシズム論のポイントは、「この資本の力を引き戻すには露骨な暴力装置が必要だ」と考えることです。つまり、国家の介入によって資本主義を是正すると考えることです。

(ken) 高校への進学率は1974年度に90%を超え、現在に至っています。また、大学進学率は戦後上昇を続け、専門学校ができた1976年以降はいったん低下しますが、1992年から再び上昇し、2009年には半数の50%を超え、2016年では52.0%となっています。一方、本書でも指摘されているとおり、2012年度の統計によれば、日本学生支援機構の奨学金滞納者は33万4000人にも達し、滞納額は925億円にもなるそうです。私は63歳になり、今や高齢者の仲間入りをしていますが、「年金削減」「老後破産」「孤独死」などの問題は身近なこととして認識しつつ、「子どもや若者だってかわいそうだよ」と思うようになりました。ある程度「いい大学を卒業=いい会社へ就職」のルートは残っていますが、「大学卒業=安定した会社」という保障はまったくない時代です。昨今、人手不足もあり有効求人倍率・正社員求人倍率ともに、売り手市場となっていますが、それとていつまで続くかわかりませんね。「失われた20年」のダメージは、これから先も大きな負の遺産となっていくことは間違いなく、それを「露骨な暴力装置」に頼ることなく、セーフティネットとして形成していくことが求められていると思います。
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