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『はじめてのマルクス』 (その13)

2017年01月09日 | O60→70(オーバー70歳)
【134ページ】
鎌倉 ~、スミスの資本のとらえ方というのはストック概念です、もともとは。貯蓄なんです。労働と資本、資本の中に入らないのは土地ですから、そうすると三位一体になるわけです。資本は労働で生産され、ストックされている生産手段なんです、スミスの場合は。それと土地、自然力ですね。労働・資本・土地という三位一体で、これを人間の生存根拠ととらえた。
マルクスも一番初期の段階は、G―W―G'というような形態としてはとらえていない。やっぱり物的にとらえている。実体的にとらえている。それをだんだん流通における運動としてとらえるようになった。だから資本の理解というのはすごく重要なんです。

(ken) G―W―G'ではないんだけれど、私は家の売却と取得を通して、結果的に「W―G―W'」とは逆に、高く買ってお安く売ることになりました。これを繰り返していたら、確実に破産しますね。私は資本家的な素養がまったくないと、改めて実感させられました。
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人は小麦に家畜化された!

2017年01月09日 | O60→70(オーバー70歳)
▶︎12月5日放送のNHK「クローズアップ現代+」では、最近の世界的ベストセラー『サピエンス』が著者とともに紹介されました。現代の人は、原始時代の人類よりも不幸であり、その度合いはますます進んでいるという内容です。
▶︎「人類は小麦栽培を通じて繁栄してきた」という歴史観ではなくて、「小麦が人類を家畜化することにより、世界各地に種を根付かせ繁栄しているのだ」との見方は、とても面白いと感じました。
▶︎それから、現前の国家、貨幣、法律、制度はフィクションに過ぎないが、未来に向けた「人の幸せ」から発想する新しいフィクションが求められていること、それを皆んなの力で作り出さなければ、人類はあっという間に破滅へと向かうことが、著者と池上彰さんは強調していました。
▶︎論点としは、柄谷行人さんの『世界共和国』と似ていると思いました。
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