【67ページ】中国では子安貝というきれいな貝が、交換の仲介役として使われていました。中国の内陸部だと、海岸から持ってきた貝ってとっても珍しかったのね。きれいなものだからみんながいいなと持ちたがります。貝殻は腐りません。子安貝というきれいな貝を持っていればみんなが欲しがるから、とりあえず貝殻に換えておけばいつでも換えることができるよ、ということになりました。
それが今でも私たちの言葉に残っています。お金や財産に関する漢字は、すべて貝という字が使われているということなんです。「買」、「貯」、「貴」、「貧」、などなど。古代中国で貝がお金の代わりに使われていたからです。
ローマ帝国時代、兵士には給料として塩が渡されていました。塩がないと人間は生きていけないからね。まず塩を給料としてもらい、その塩を他のものに交換することができたんだよね。その塩のことをローマ帝国時代、「サラリウム」と呼んでいました。→サラリー、サラリーマンの語源。
【85ページ】また、アメリカはベトナム戦争で、50万人もの兵士をベトナムに送り込んで、泥沼の戦争をしました。戦費の支払いは全部ドルでするものですから、世界中にドル紙幣がばらまかれてしまった。
そうすると、ヨーロッパの国々は、「こんなにドル紙幣がばらまかれて、本当に金と交換できるんだろうか。交換できなくなる前に金と交換してしまおう」と考え、フランスやイギリスがアメリカに対して「金と交換してくれ」と要求したのです。
これにはアメリカがギブアップ。1971年、当時のニクソン大統領がニクソン声明というのを出して、もういくらドルを持ってきても金と交換しない、と宣言をしました。
[ken] 67ページの子安貝と塩のお話しも理解促進につながりました。それから、85ページのベトナム戦争やニクソンショックについては、私が高校生~大学生の頃、実際に起こっていたことなので、とても良い振り返りになりました。(つづく)
それが今でも私たちの言葉に残っています。お金や財産に関する漢字は、すべて貝という字が使われているということなんです。「買」、「貯」、「貴」、「貧」、などなど。古代中国で貝がお金の代わりに使われていたからです。
ローマ帝国時代、兵士には給料として塩が渡されていました。塩がないと人間は生きていけないからね。まず塩を給料としてもらい、その塩を他のものに交換することができたんだよね。その塩のことをローマ帝国時代、「サラリウム」と呼んでいました。→サラリー、サラリーマンの語源。
【85ページ】また、アメリカはベトナム戦争で、50万人もの兵士をベトナムに送り込んで、泥沼の戦争をしました。戦費の支払いは全部ドルでするものですから、世界中にドル紙幣がばらまかれてしまった。
そうすると、ヨーロッパの国々は、「こんなにドル紙幣がばらまかれて、本当に金と交換できるんだろうか。交換できなくなる前に金と交換してしまおう」と考え、フランスやイギリスがアメリカに対して「金と交換してくれ」と要求したのです。
これにはアメリカがギブアップ。1971年、当時のニクソン大統領がニクソン声明というのを出して、もういくらドルを持ってきても金と交換しない、と宣言をしました。
[ken] 67ページの子安貝と塩のお話しも理解促進につながりました。それから、85ページのベトナム戦争やニクソンショックについては、私が高校生~大学生の頃、実際に起こっていたことなので、とても良い振り返りになりました。(つづく)