前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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大飯原発再稼働、明日にも細野大臣が福井に!?関西広域連合・4大臣会談でコメント。3日に緊急集会開催。

2012年06月01日 | Weblog
   今朝の福井新聞は、「政府は大飯原発再稼働に向け、細野原発担当相を6月2日にも福井県に派遣する方針を固めた」と1面で報じている!ネット上では、昨日来福する、とか流れて県庁にかけつけた市民団体の方々もおられました。
いろんな情報が流れますので、神経戦の様相です。
   今朝の朝日新聞では、「西川知事がこだわっているのは、大飯原発の特別な監視態勢の形」「しかし、次々と政権に課題を投げつづける西川知事の姿勢を・・・地元の民主党国会議員と再稼働容認派の自民党県議」は批判している・・・・云々。
    実際、ころころ変わる野田政権の対応と、福井県が投げかけた課題についての回答を福井県にしてこずに関西にしていることなど、「信頼できない政治」に西川県政が疑心暗鬼になっている面もあるでしょう。

しかし、なにより信頼できないのは、「原発の安全は科学者も断言できない。政治の判断」などという、福島原発事故を真摯にうけとめず、国民世論を逆なでする政権の根本姿勢です。



     昨日は、関西広域連合や4大臣会合などで「大飯原発再稼働へ」の流れが大きくつくられた、とみられるなかで、朝はコメントを作成し、記者クラブにおくり、県庁前の再稼働反対宣伝行動をしているみなさんにも配布しました。私も、午前、午後と県庁前行動に参加しました。
     原発問題住民運動福井県連絡会の行動には県内の各団体からだけでなく、大阪の民主医療機関連合会の方や、行動を知って東京から来たという個人の方も。小さいお子さんを連れたお母さんもマイクをにぎり切々と訴えられました


   緊迫した情勢のなかで原発反対福井県民会議などがよびかけて、3日午後1時から福井市中央公園で再稼働に反対する緊急集会が開催されます。ぜひ、ご参加ください。

        ★


以下、私のコメントです。


■緊迫する大飯原発再稼働をめぐる情勢について(コメント)

              5月31日 日本共産党福井県議会議員 佐藤正雄


    大飯原発再稼働問題について昨日、関西広域連合が、「政府の暫定的な安全判断であることを前提に、限定的な安全判断であることを前提に、限定的なものとして適切な判断をするよう強く求める」として、再稼働を容認した。これをうけて、昨夜の4大臣会合で野田総理は、再稼働を決断することを表明した。

福島原発事故を忘れたかのような「政治劇」である。

   そもそも福島原発事故は収束しておらず、原発内部での原因調査もおこなわれていない。本質的に、原因究明はなされていない。また、関西電力の大飯3,4号機での安全対策の進捗率は6割にとどまっている。重要な電源確保の送電鉄塔地盤工事や防潮堤建設、免震事務棟建設などはこれからである。さらに、福井県民の原子力防災計画は未策定で、ヨウ素剤の新たな配備もされていない。この県民への防災対策面では、昨年の3.11前と対策状況はなんら変わっていない。

   このようななかで、野田政権が再稼働へ踏み出す決断をしたことは、国民不在・安全無視であり、許されない。

  今後、福井県原子力安全専門委員会の報告を経て、福井県、福井県議会の判断の場がつくられることになる。

私は、このような野田政権がすすめる無謀な再稼働を許さないために、県民のみなさんとともに県議会内外で奮闘する。
また、今回の国民不在の「政治劇」の背景には、西川知事が繰り返し、政府の尻をたたいて決断をせまったことがある。

   しかし、「総理が判断したから」「関西の首長がのぞんでいる」「夏だけなら動かせばいい」ということでは、県民の意見は「場外」に置き去りであり、県議会、知事が判断する材料は整っていない。これまで「翻弄」されてきた、そして再稼動となれば福島事故のようなリスクを負う県民にたいして、説明責任を果たすべきである。

   日本の原発史上はじめて原発稼働ゼロを実現した国民・県民の世論と運動の力をさらに大きくして、原発ゼロの政治決断をする日本をつくりましょう。