前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

北陸新幹線3年前倒し開業、を考える。不便な新幹線に?知らぬは福井県民ばかりなり・・・・は許されない

2014年12月23日 | Weblog
  昨日は金元書記長との朝の街頭宣伝。雪のふるしきる中の宣伝でしたが、出勤のみなさんや車からのあたたかい激励をうけて頑張りました。私は12月県議会報告、金元さんは憲法、原発問題の訴え。
 その後は、会議、会議、会議の連続で、総選挙の勝利を来年の県議選市議選勝利へ、と総選挙での教訓もいかしてがんばることを話し合いました。

 今日も街頭宣伝に取り組みます。みかけましたら、激励をお願いします!
 







  政府与党は北陸新幹線の3年前倒し建設の財源のめどがたち、その方針を固めた、と今朝の新聞で報道されています。

「与党や沿線自治体が求める前倒し実現には、5400億円程度を繰り上げて確保する必要がある。国土交通省は当初から、貸付料を担保にした借り入れにより2千億円を賄えると試算。
 残る3400億円の財源として、まず2014年度予算で719億円だった国費を増額する。また、前倒し開業の効果で増収が見込まれるJR各社の貸付料を上積みする。金利も現在の2%より低く設定し、さらに多く借り入れられるようにする。
 このほか、貸付料の一部から並行在来線を走るJR貨物に支払う「貨物調整金」の仕組みを見直し、貸付料から建設に回せる額を増やす。」と福井新聞では報道されています。

 消費税増税しながら、不要不急の新幹線建設は問題だ、と総選挙でも訴えました。2017年には必ず10%に増税する、その税収をあてにして国の負担分も増やしていく、という腹づもりなのでしょう。
 大増税の暴走をつづけながら無駄遣いがとまらない、日本と福井の病気の治療が必要です。
 

 ところで、先日は来春の金沢開業のダイヤが発表されました。
福井新聞の記事をみても、「北陸新幹線、福井の利便限定的 金沢発始発、東京発最終接続なし」「福井―東京、北陸新幹線は不便? 東海道新幹線と利便性比較」との記事。

 JR西の経営を考えれば、現行の米原ルートの特急や新幹線利用も確保したい思惑でのダイヤ編成なのでしょう。

 建設が3年前倒しとなれば、これまでも主張してきたように、敦賀どまりの新幹線、敦賀駅で全員乗り換えが発生する、ということが現実になる可能性が高まります。

 12月県議会の討論でも私は指摘しました。
「巨大公共事業についての賛否はさまざま会派によって違うわけですが、道路にしても利便性が低下する道路はつくらないわけです。
ところが新幹線と並行在来線の扱いでは、利便性が低下するものをつくろうとしているところに大きな問題があるのです。その解決をはかることは国、JR、県庁、県議会の共同の責任ではありませんか。
新幹線は来たが、県民利用者は不便になりました、ではお話しになりません。」

 新幹線推進の自民党幹部から野次ではない苦笑のひびきが聞こえました。

 「知らぬは県民ばかりなり」・・無責任な政治は許されません。


■福井新聞・・・ 北陸新幹線、福井の利便限定的 金沢発始発、東京発最終接続なし

(2014年12月20日午前7時25分)

 JR西日本は19日、来年3月14日に金沢まで開業する北陸新幹線のダイヤを発表した。金沢と東京を結ぶ最速列車「かがやき」、停車駅の多い「はくたか」とも、当初から臨時列車を運行する。福井県関係では、新幹線に接続する福井―金沢間の特急「ダイナスター」を「サンダーバード」「しらさぎ」の運行がない朝と夜の時間帯に計3往復運行。かがやきなどと乗り換え時間約10分で接続させ、東京往復の利便性を高める。

 かがやきの始発は金沢発が午前6時、東京発が午前6時16分。最終は東京発が午後9時4分、金沢発が午後9時。金沢―東京の所要時間は2時間半程度で、現行の上越新幹線と在来線特急を乗り継ぐルートに比べて最大1時間19分の短縮となる。はくたかの始発は金沢発が午前6時11分、東京発が同6時28分。

 朝の金沢行きダイナスターは福井を午前6時、同6時50分、同7時45分に出発し、かがやきに接続。始発のダイナスターに乗れば、午前9時32分に東京に着く。かがやきの金沢始発に接続する列車は設定されなかった。

 夜の福井行きダイナスターは金沢を午後9時8分、同10時6分、同11時21分に出発。午後8時12分東京発のはくたかに乗れば、最終のダイナスターが翌日午前0時8分に福井に着く。午後11時35分金沢着のかがやき最終に接続する列車の設定もなかった。ダイナスターの車両はサンダーバードと同じ型式で、芦原温泉、加賀温泉、小松各駅に停車する。

 かがやきは1日10往復で、開業後6月までは、臨時のかがやきを1日3往復程度運行する。停車駅は富山、長野、大宮。臨時のかがやきのうち1往復は新高岡にも停車する。福井―東京間は最速3時間29分で結ばれ、料金は通常期の指定席利用で片道1万6050円。東海道新幹線利用に比べ1390円高い。はくたかは1日15往復(うち1往復は金沢―長野)。

 他に新幹線に接続する特急として、金沢―和倉温泉間に「能登かがり火」を運行する。


■福井新聞・・・・ 福井―東京、北陸新幹線は不便? 東海道新幹線と利便性比較

(2014年12月20日午後5時15分)

 北陸新幹線のダイヤが19日、JR西日本から発表された。東海道新幹線ルートと合わせ、東京方面への鉄道の利便性向上が期待される。二つの新幹線について、福井―東京間で利用したときの料金や時間差を比較した。

 最速の所要時間は「北陸」3時間29分、「東海道」3時間24分と大差ない。料金は通常期の指定席利用で北陸が1万6050円、東海道は1万4660円で東海道が1390円安いが、芦原温泉からだと北陸が1万5840円、東海道が1万5190円と差が縮まる。

 朝早く東京に着くのは、福井―金沢間の特急「ダイナスター」と北陸を利用した場合の午前9時32分着。現行のしらさぎ、東海道利用の同9時40分着より8分早い。かがやきの金沢始発(午前6時)に乗車できれば、これまでより約1時間早い午前8時32分に東京に着くが、この新幹線と接続する福井からの列車は設けられなかった。

 北陸の東京からの帰りについても、かがやきの金沢行き最終は午後9時発だが、これと接続する福井行き列車はない。福井まで行ける東京発の最終は午後8時12分発はくたかとなり、福井着は翌日午前0時8分になる。東海道は午後8時20分東京発の午後11時50分福井着。

 福井からの利用客がかがやきの金沢始発と金沢行き最終を利用できないことについて、JR西日本金沢支社の山田潤一副支社長は「利用客数の見込みを考慮した」と説明。東海道と合わせ「東京方面への利用の機会は大幅に増える」と理解を求めた。

 一方、北陸新幹線開業で福井―長野間は最速2時間2分で結ばれる。これまで在来線を複数回乗り継ぎ約4時間半掛かっていた行程が大幅に短縮され、旅行もしやすく、滞在時間も長くなる。