岡田監督が辞任表明した直後に出版されたので、いかにも金儲け主義の邪悪な出版社に“書かされた感”があるような気がしてならなかったのだが、中身はオールド阪神ファンにとって興味深い内容だった。サブタイトルとして「ブレないリーダー哲学」とうたっているが、監督(リーダー)時代だけに限らず、幼少時代、学生時代、現役時代(阪神→オリックス)、指導者時代と、長年培われた野球感についても詳しく述べられている。
昔「掛布と岡田は仲が悪い」とよく言われていたが、それについては、「仲が悪いということはないのだが、現役時代は一度もプライベートで飯を食いにいったことはない。」とか、あと落合や原の采配や、野村の選手育成については、真正面から疑問を投げかけており、相当ホンネで書かれている(笑)。
「岡田の采配は頑固でワンパターン(勝ちゲームは後半必ずJFK、金本不動の4番、送りバントなし)」とよくメディアやファンは揶揄していたが、その辺りについても、自分の考え方を明快に示し、「それでチームが勝てなければ自分の責任。」と述べている。また優勝した05年9月5日のナゴヤドームで審判の不可解なジャッジにキレて、久保田に「もうかめへんから、むちゃくちゃやったれ!」と言ったのは有名な話だが、その時も「この試合の責任は全部オレにあるから。」ということをハッキリと伝えた上での指示である。すべて「最終責任は監督である自分自身」という基本理念が定まっているから、「頑固」であり続けられるのである。
今年のペナントレース、巨人に屈辱的な逆転優勝をくらわされ、すぐさま辞任を表明、選手やコーチ・フロント・ファンから翻意を促されたにもかかわらず、きっぱりとユニフォームを脱いだのも、まさに最後まで「頑固力」を貫いた結果なのである。
昔「掛布と岡田は仲が悪い」とよく言われていたが、それについては、「仲が悪いということはないのだが、現役時代は一度もプライベートで飯を食いにいったことはない。」とか、あと落合や原の采配や、野村の選手育成については、真正面から疑問を投げかけており、相当ホンネで書かれている(笑)。
「岡田の采配は頑固でワンパターン(勝ちゲームは後半必ずJFK、金本不動の4番、送りバントなし)」とよくメディアやファンは揶揄していたが、その辺りについても、自分の考え方を明快に示し、「それでチームが勝てなければ自分の責任。」と述べている。また優勝した05年9月5日のナゴヤドームで審判の不可解なジャッジにキレて、久保田に「もうかめへんから、むちゃくちゃやったれ!」と言ったのは有名な話だが、その時も「この試合の責任は全部オレにあるから。」ということをハッキリと伝えた上での指示である。すべて「最終責任は監督である自分自身」という基本理念が定まっているから、「頑固」であり続けられるのである。
今年のペナントレース、巨人に屈辱的な逆転優勝をくらわされ、すぐさま辞任を表明、選手やコーチ・フロント・ファンから翻意を促されたにもかかわらず、きっぱりとユニフォームを脱いだのも、まさに最後まで「頑固力」を貫いた結果なのである。