減築とは、聞きなれない言葉だが、老朽化団地を、上層階を撤去して耐震性を向上させるリニューアル手法である。1960年代中心に建設された老朽化団地をどうするかという課題に対し、当該の住宅を全国に30万戸保有する都市開発機構が導入を検討している。堺市西区の向ヶ丘第一団地(改修前写真)で実験を行っている。
5階建ての建物の4~5階部分を撤去する。建物全体の重量が軽減し、耐震性がアップする。あわせて住戸内部のバリアフリー化や外壁の改修も行う。撤去した資材を再活用なども進める。
これまでの中層団地は、建替で新たに高層マンションを建設し、浮いた土地を売却し、原資にあてるケースが多かったが、昨今の不動産市況の低迷や、日本の住宅ストックが恒常的に、供給>需要の状況となる中、このモデルが成立しにくくなっている。
コスト効果などは綿密に検証しなければならないが、今回の試みは団地再生の新たな手法になりうるだろ。
なによりもこの「引き算の発想」が素晴らしいと思う。
5階建ての建物の4~5階部分を撤去する。建物全体の重量が軽減し、耐震性がアップする。あわせて住戸内部のバリアフリー化や外壁の改修も行う。撤去した資材を再活用なども進める。
これまでの中層団地は、建替で新たに高層マンションを建設し、浮いた土地を売却し、原資にあてるケースが多かったが、昨今の不動産市況の低迷や、日本の住宅ストックが恒常的に、供給>需要の状況となる中、このモデルが成立しにくくなっている。
コスト効果などは綿密に検証しなければならないが、今回の試みは団地再生の新たな手法になりうるだろ。
なによりもこの「引き算の発想」が素晴らしいと思う。