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monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

水錆江(みさびえ)

2023年07月03日 | 日本古典文学-坤儀

みさひえの-ひしのうきはに-かくろへて-かはつなくなり-ゆふたちのそら
(千五百番歌合~日文研HPより)

おもひをは-けたぬものから-みさひえの-あたりはなれす-とふほたるかな
(続草庵集~日文研HPより)

江上蛍火
すたきゐる萍(うきくさ)なからみさひ江にさそふ水あれは行く蛍かな
(草根集~日文研HPより)

みさひえの-そこのたまもの-みたるとも-しらるなひとに-ふかきこころを
(新続古今集_兼好~日文研HPより)

寄鳥恋
みさひえの鳰のした道かきたえねかよふをそこと人しらぬまに
(宝治百首_為家~日文研HPより)

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隠江(こもりえ)

2023年07月02日 | 日本古典文学-坤儀

こもりえに-ひまなくうける-うきくさの-まなくそひとは-こひしかりける
(古今和歌六帖~日文研HPより)

こりすまの-こもりえにおふる-うきぬなは-うきみにものを-おもふころかな
(古今和歌六帖~日文研HPより)

こもりえに-しつみたにせぬ-うきぬなは-くるしきこころ-いやかさぬらむ
(新撰和歌六帖_信実~日文研HPより)

むかし、おとこ、つのくに、むばらのこほりにかよひける女、このたびいきては又はこじと思へるけしきなれば、おとこ、
あしべよりみちくるしほのいやましにきみに心を思ますかな
返し、
こもり江に思ふ心をいかでかは舟さすさほのさしてしるべき
(伊勢物語~バージニア大学HPより)

こもりえの-したにこひあさり-しらなみの-いちしろくいてぬ-ひとのしるへく
(古今和歌六帖~日文研HPより)

こもりえの-したにとしふる-みつなれや-おもふこころの-もるかたもなき
(文保百首_実泰~日文研HPより)

わかこひは-すさのいりえの-こもりえの-おもひこめても-としをふるかな
(太皇太后宮大進清輔朝臣家歌合~日文研HPより)
.

こもりえに-おひぬるあしの-かせふけは-をりふしにこそ-ねはなかれけれ
(清輔集~日文研HPより)

こもりえの-あしのしたはの-うきしつみ-ちりうせぬよの-あちきなのみや
(拾遺愚草~日文研HPより)

こもり江のなかるゝ鹽に棹さしてひかたをいつるあまの釣舟
(寂身法師集~続群書類従16上)

こもりえの-ひかたはしほの-いつかまた-せにさしいてて-からきめをみむ
(夫木和歌抄~日文研HPより)

こころから-わかこもりえの-みをつくし-よをはうらみす-くちやはてなむ
(壬二集~日文研HPより)
.

やまもとの-かすみなかれて-はつせかは-はやこもりえの-こほりとくらし
(歌枕名寄~日文研HPより)

ききわひぬ-かすみのそこに-こもりえの-はるもはつせの-いりあひのかね
(文保百首_有忠~日文研HPより)

こもりえの-みきはのしたに-けふまつと-ねさしつもれる-あやめくさかな
(能宣集[花山院献上本]~日文研HPより)

あやめくさ-かりゆくままに-こもりえの-まきのまろはし-あらはれにけり
(林葉集~日文研HPより)

まこもかる-すさのいりえの-こもりえに-いかにたつねて-つきのすむらむ
(林葉集~日文研HPより)

こもりえの-まこもかくれに-ぬるかもの-かすかすしるき-あかつきのこゑ
(春夢草~日文研HPより)

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流江(ながれえ)

2023年07月01日 | 日本古典文学-坤儀

いせのうみの-をののみなとの-なかれえの-なかれてもみむ-ひとのこころを
(古今和歌六帖~日文研HPより)

しほむかふ-をののみなとの-なかれえと-なほこきかねて-とまるいせふね
(新撰和歌六帖_光俊~日文研HPより)

なかれえの-すゑのよまても-さほかはの-すめるこころを-いかてのこさむ
(後普光園院百首_良基~日文研HPより)

 江霞
伊勢の海や霞も遠く流れえの荻のふるはに春風そふく
(栄雅千首~続群書類従14上)

はやしほや-はるのかすみの-なかれえに-なほかけとまる-よはのつきかな
(為尹千首_雅縁~日文研HPより)

ふちなみは-さきこほれたる-なかれえに-とまらぬはるの-ひかすをそしる
(夫木和歌抄_信実~日文研HPより)

あるままに-しけりそまさる-あやめくさ-なになかれえの-としをふるねに
(為忠家初度百首_為忠~日文研HPより)

題しらす 津守国冬
なかれ江の/伊勢の浜荻/うちそよき/涼しき風に/飛蛍かな
(新千載和歌集~国文学研究資料館HPより)

 江夏月
なかれ江の波のよすかにおりしきて月影凉しいせの浜おき
(為重卿集~群書類従14)

江月冷
秋ふけぬ暁月(あかつきつき)もなかれ江にかたふく芦の霜のしたかせ
(草根集~日文研HPより)

はるかなる-みなとのしほの-なかれえに-あしのはさむく-こほるうらかせ
(夫木和歌抄_為氏~日文研HPより)

題しらす 藤原為重朝臣
いせの海の/をのゝ湊の/入塩に/なかれ江遠く/鳴千鳥かな
(新千載和歌集~国文学研究資料館HPより)

よるへなみ-つかはぬをしの-なかれえに-ひとりなくねそ-とほさかりゆく
(延文百首_為重~日文研HPより)

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ささらみづ、さざれみづ

2023年06月30日 | 日本古典文学-坤儀

 (五月雨歌中に 後徳大寺左大臣)
をしのゐるなつやまかげのさゝらみづいはなみたかしさみだれのころ
(万代集~「和歌文学大系13」明治書院)

やまのゐの-すそわけいてし-さされみつ-いつくなるらむ-さみたれのころ
(正治後度百首_後鳥羽院宮内卿~日文研HPより)

おとなしの-やまのしたゆく-ささらみつ-あなかまわれも-おもふこころあり
(古今和歌六帖~日文研HPより)

江鴨
なかれても入江にあさきさされ水それにもたたぬ鴨の足かな
(草根集~日文研HPより)

 (野酌)
さかつきにかけをうかへてさゝれ水心をのへに出にけるかな
(丹後守為忠朝臣家百首~群書類従11)

いつとなく-しほたれやまの-さされみつ-くれゆくままに-おとそへつなり
(散木奇歌集~日文研HPより)

やまさとは-ほそたにかはの-さされみつ-おとなふさへそ-さひしかりける
(御室五十首_生蓮~日文研HPより)

はつせかは-たにかくれゆく-さされみつ-あさましくても-すみわたるかな
(清輔集~日文研HPより)

いはまもる-かたやまかけの-さされみつ-せかねとやとの-うちにこそすめ
(正治初度百首_実房/静空~日文研HPより)

みはかくて-やまたのいほの-さされみつ-あるかなきかに-よにやすむらむ
(延文百首_有光~日文研HPより)

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ささみづ・ほそみづ(細水)

2023年06月29日 | 日本古典文学-坤儀

たいしらす 
はるしれと谷のほそみつもりそくるいはまの氷ひまたえにけり
(山家集_西行~日文研HPより)

なはしろの-しめかこひする-をやまたに-またひくものは-あせのほそみつ
(夫木和歌抄_信実~日文研HPより)

五月雨を 崇徳院御歌
五月雨は/たな井にもりし/さゝ水の/あせこすまてに/成にける哉/
(続古今和歌集~国文学研究資料館HPより)

 水辺草花といふことをよめる 藤原能盛
ふく風にこはきか露のちるまゝにいてそひにける谷の細水
(月詣和歌集~続群書類従14上)

みそらゆく-かけをいはまに-うつしもて-つきにこゑある-たにのほそみつ
(正治初度百首_経家~日文研HPより)

氷未深
太山路(みやまち)や氷の下のささ水のさやくなかれもみゆる月影
(草根集~日文研HPより)

やまさとは-たにのほそみつ-つららゐて-いはうつなみの-おとたにもせす
(夫木和歌抄_師時~日文研HPより)

したくくる-たにのほそみつ-むすひあけて-いはうつよりも-きみはつれなし
(夫木和歌抄~日文研HPより)

 (遣水)
かきなかす宿のさゝ水よもすから岩間行なる音そさやけき
(丹後守為忠朝臣家百首~群書類従11)

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