*薬玉文様の着物か帯を入手したら、アップしたいです。
*杜若も。
*卯の花も
かきつばた
広いお池のまん中に
一本(ぽん)咲いたかきつばた
夜(よる)になつたら美しい
紫紺の夢を見るであろ。
(有本芳水「芳水詩集」より)
咲く花はうつろふときあり足引の山すがの根し長くはありけり(万葉集)
菅の根はむべ長からしかた淵の沼田を深みたれか植ゑけむ(夫木抄)
五月雨の日数(ひかず)経(へ)ぬれば刈り積みし賤屋(しづ や)のこすげ朽ちやしぬらむ(千載和歌集)
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あしひきの山に生(お)ひたる菅(すが)の根のねもころ見まくほしき君かも(万葉集)
にごり江に生(お)ふる菅薦(すがこも)みがくれて我が恋ふらくは知る人ぞなき(躬恒集)
したにのみしのぶの山の岩小菅(いはこすげ)いはでおもひの年ぞ経(へ)にける(現存和歌六帖)
山ふかみ知られぬ恋をすがの根の長くや人に思ひ乱れむ(正治二年初度百首)
あしひきの山の山菅(やますげ)やまずのみ見ねば恋しき君にもあるかな(拾遺和歌集)
ゑびらにはあやめやさしくさしそへてひたちの真弓けふや引くらむ(木工権頭為忠朝臣家百首)
あやめ草ながき根ならぬ真弓をもともに今日こそ引く日なりけれ(夫木抄)
ながき根の花のたもとに薫るなり今日や真弓の日折(ひをり)なるらむ(夫木抄)
茶摘み
夏も近づ く八十八夜
野にも山にも若葉が茂る
「あれに見えるは茶摘みぢやないか
あかねだすきに菅(すげ)の笠」
日和(ひより)つづきの今日このごろを
心のどかに摘みつつ歌ふ
「摘めよ摘め摘め摘まねばならぬ
摘まにゃ日本(にほん)の茶にならぬ」